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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
神を導きし救世主!
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神才??三蔵と金の錫杖?

大徳の過酷な過去の話を聞いた三蔵は、


大徳に修業を受ける事を願う。


俺は三蔵…


俺は大徳の過去の話を聞き、己の過去と重なり合わせ、俺は自分の弱さを実感した。

目の前にいる大徳って男は、人間でありながら、その力は俺とは次元の違う遥か先にいたのだ。

いや、認めたくはないが他の三人も…



俺は強くなる!


更なる高みに向かって!


それが晴明を助ける一番の近道だと俺は悟ったのだ。


力なき思いは大切な者を救えない…


思いは届かない…


やってやる!


やってやるぜぇー!



そして、俺は改めて自らの意思で大徳に教えを申し出たのだ。




「で、俺は何をすれば良いんだ?」


「そうだなぁ…先ずはこれをやって貰おうか?」



すると大徳は持っていた錫杖を俺に手渡す。


「ん?この錫杖が何だって言うんだよ?」



俺がその錫杖を手にすると、その錫杖が突然目の前で消えたのだ??


「!!」


俺は自分が手にした錫杖が何だったのか理解したのだ。

突然、手品の如く消えた錫杖。



「これは…まさか!?」


「気付いたか?そうだ!その錫杖は実物ではない!」



確かに…


そういえば、さっき大徳と戦っていた時もそうだった。

この金の錫杖は気付いた時には大徳の手にあった?

隠し持っていた訳でも、何処からか持って来た訳でもなかったのに、錫杖は突然大徳の手に出現したのである。



「これは…『気』だな?それもやけに濃縮された気!」


「その通りだ!」



すると大徳は俺の前に掌を翳して気を集中させていく。大徳の気は輝きながら棒のように伸びて、再び金色に輝く錫杖が出現したのである。そして俺に手渡す。


今度は直ぐには消えない錫杖を手にして驚愕したのだ。


『質量』『感触』『細工』


何から何まで本物と区別がつかないのだから。



「それをお前にも作ってもらう」


「はぁ~?そりゃあ~スゲェのは分かるが、それと俺の修業と何か関係あるのかよ?」


「やれば分かる!それにこれが出来ぬなら、お前を遺跡には絶対に連れては行かないがな」


「のわにぃ~!?」


「他の奴達も当然出来るぞ?それに、この修行は小角殿があみ出した修行なのだぞ?」


「なっ?小角が?」


「ウム」


「小角の修行?そうか…小角が……くそぉ!で、どうやるんだよ?」


「ヒントをやろう!既にお前が会得して、さっき俺に見せたであろう?あれだ!」


「!!」



さっき俺が見せたと言えば?


『数珠魔弾!』



俺はそれで理解した。

俺の数珠魔弾の応用なのだと。



「どうだ?」


「くそぉ…頭では理解出来る…いや、出来た!しかし、思い通りに出来ない…」


「………」


「俺は応用は得意なんだが、基礎が苦手なんだよ!この錫杖造りは基礎の集大成みたいな作業じゃねぇかよ!」


「ほぉ~分かるか?」


「あぁ…気の練り上げ方や、持続力…それに気の質の変化…それらを一度にやるもんだ!」


「まぁ、慌てずにやるんだな」




そう言って大徳は他に用があるから暫く一人で練習していろと、道場を出て行こうとする。



「ゆったりとやってられるか!」



俺は大徳を一度呼び止めたのだ。


その後…

大徳は俺を残して、道場から出て行ったのである。


と、言う訳で…俺は今、錫杖造りをしているのである。


それにしても…こりゃあ~何て難しいんだよ!!


俺は掌に気を集中させていく。

掌に光が灯り…気が集中し、輝き始める。


が、それまでだった。

俺の錫杖は形が成す前に消えてしまったのだ。


う~ん…


おっと!

錫杖の造り方なんだが、少し詳しく説明しておこうか?

その前に数珠魔弾について説明しなきゃいけなかったよな。


先ず俺が使う数珠魔弾なのだが、最初に手にした数珠に『気』を集中させ数珠の周りに気のコーティングをするのだ。そこで必要なのが密度なのだが、これは気の質なのだ。

濃い気は重く薄い気は軽い。その気の密度の濃さで破壊力やスピードが変わってくるのである。


これが俺の数珠魔弾だ!


分かってしまえば簡単だろ?

一度試してくれ!



で、次に本題の金の錫杖なのだが…

先ほどの密度の応用で『質量』はクリアだな?


次は気を一点に集中させてから、気を分散させないように棒状に伸ばすのだ。これで形状を維持し、更に薄く濃縮した新たな気で、先に伸ばした気を包むのである。

この辺りは数珠魔弾と似ているが、核である数珠がない分…形の固定化が困難なのである。


で、こうしてコーティングした事により形を留め『形状維持』と細かい『細工』が出来上がるのだ。しかし『感触』まで同じにするには先程の二つの工程を更に繊細にして、数珠魔弾の応用で密度を調節しながら『硬さ』を出す訳だ。


その3点の気を同時に行いながら錫杖を構成する。

しかも持続力がないと、直ぐに消えてしまうから厄介だ。


くそぉ…


ちなみにどれだけ難しいかと言うと、両手両足を縛られ宙吊りにされたうえに振り回され、その状態で足の裏に刺さった細かいトゲを抜くようなもんだ…



当然、軍手をしたままでだぞ!!



とまぁ~そんな感じだ…



「くそぉ…上手く出来ねぇ…それに、俺はこう言った細かい作業は苦手なんだよなぁ~」



しかし、やらなきゃならねぇ!





と、俺が試行錯誤している時

大徳が道場を出た所に三千院が待っていた。



「どうだ!三蔵の様子は?見込みはあるか?」


「うむ。面白い奴だ…素質の宝庫と言って良いだろう…潜在能力を探ったが、まったくの未知数だった」


「お前でも分からぬか?」


「後は三蔵次第だな…まぁ、どこぞの誰かみたいに三日で錫杖を造りあげた『天才』じゃあるまいし、簡単ではないがな」


「そう、褒めるな」


「俺が苦労して得た奥義をそうそう簡単に出来るようになられたら、自信喪失するぞ…俺…」


「なるほど…しかし三蔵にも、そのぐらいやってもらわなければ困る。何故なら奴は救世主なのだからな!」


「無茶言うなよ…そんな天才が何人も現れてたまるか!それともう一つ…気になる事があったのを忘れていた」


「気になる事だと?」


「実は…」




大徳が道場を出る間際、俺が一つ頼み事をした。

それは自分の目の前で、もう一度錫杖を造るところを見せて欲しいと…


大徳は構わずに、今一度見せてくれた。

その時、大徳は俺の変化に気付いたのである。



「それは?」


「気のせいかと思うが、三蔵の瞳が『金色』に輝いていたように見えたのだが…」


「金色に輝く目?まるで『魔眼』だな…」


「もし…それが確かなら、奴は化けるぞ!」


「面白い!これからも奴を頼むぞ!」


「うむ」




その後、大徳は道場に戻ったのだ。


そこで大徳が見たものは道場の真ん中で、大の字になってイビキをかいて眠っている俺だった…



「己れ!期待させておいて寝とるのか!この馬鹿者がぁー!」



大徳が俺を掴みあげようとした時、



「何がちんたらやってられるかだぁ!?」



そこで大徳は再び驚かされたのだ。

俺とバトルをした際に道場の真ん中に出来た穴の中に百本以上ある錫杖が無造作に束になって捨てられていたのだ?


「これは!?」


そこに、


「出来たぜ!失敗作合わせて、その穴の中にはざっと百本はあるんだが…」



大徳の声に気付いた俺が目を覚ましたのだ。

そして大徳の目の前で俺は掌を前に向けて気を集中させる。

すると掌が光り輝き、伸びていき形を成していった。


完成形の黄金の錫杖へと!



「どうだ?」



大徳は俺から錫杖を受け取り、感じたのだ。



(三千院…さっきの俺の言葉は撤回するぞ!


三蔵は天才なんかじゃない!

いや!こいつは…


『神才だ!』


神を導く救世主か…なるほど…なるほどな…)





「がはははははは!」


大徳は突然笑い出したのである。


「なぁ?なんだよ!?突然?怖いぞ?」



「よし!オッケーだ!では、次の修業だ!」


「よっしゃあ!何でもきやがれぇ!」




て…まだ、やるのか?




そして…更なる高みへと駆け上がっていく!


本人の意図と関係なく…


神を導く救世主としての高みへと!?


次回予告


三蔵「俺!なんか成長期?


そう言えば、俺の目がどうかしたのか?


そうか?そうだな!


マジになった男の目は、輝いて見えるもんな!


あははははは!


ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


まだまだ成長してやるぜ~」


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