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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
神を導きし救世主!
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ヤオヨローズの決意!戦争前夜!!

敵であるカミシニの事を聞かされる三蔵

カミシニにはマスタークラスと、更に上の七賢者と呼ばれるハイマスターと呼ばれる連中だと言う。そして、その配下の殆どが吸血鬼なのだと!


ああ…えっと…


俺は三蔵だぁ…


俺達はクシナダからカミシニ達についての情報を聞いていたのだが…


何か驚く事ばかりで頭が混乱してばかりだ。


マスタークラスに?

ハイマスタークラス?


問題はコイツ達なのだが、その配下達もどうやら厄介らしい…

そいつ達の正体とは血の血族者!

吸血鬼なのだと言う。


周りの連中も(ヤオヨローズ)黙り込んでいた…



「吸血鬼だったら太陽の光や、ニンニクや十字架が弱点なのか?」


「…ニンニクはどうらか知りませんが、確かに吸血鬼は太陽光には弱い性質はあったみたいです。しかし、カミシニの血がその太陽光を遮断してしまって今では昼間でも徘徊しています」


「おいおい!そんな馬鹿げた連中に、どうやって喧嘩売るんだよ!無理だろ?普通に考えたら!」


「なんだ?お前は臆病風に吹かれたのか?」


「ざけんな!バァーロ!誰が臆病風に吹かれただと!」


「ああ~?だって、そうだろうが?」


「殴るぞ!てめぇ!」


「やってみるか!再教育してやるぞ?」



俺とスサノオがいがみ合うと、


「はいはい!終わり終わり!」


すかさず割って入るアマテラス。



「別に勝算が全くない訳じゃないし、私達も無駄死にするつもりなんてないわよ」


「?」


「私達の目的は二つ!この二つだけ成し遂げれば私達の勝ちなのよ」


「二つだと?」


「そう!一つは赤い雨計画を阻止する事!そして、もう一つは…」


「奴達の元凶!そのアライヴとか言う野郎をぶち殺すだけだ!他は相手にしないで構わねぇ!」


「カミシニの血を広める根を断ってしまえば、カミシニが増える恐れもなくなるって事ですよね~」


「そうしてしまえば、後は残党!時間をかけてでも消していけばよい!」



その役割をアマテラス、月読、スサノオが受け持つわけか。



「簡単に言ってやがるぜぇ…まったく…」


「逃げても構わんぞ?」


「ふん!俺に指図すんじゃねぇ!俺は俺のやりたいようにやるだけだ…ただ…」


「ただ?」


「こんなガキまで、こんな戦いに連れて行くのは反対だぁ!」




俺はその場にいた二人のガキを指差したのである。

そのガキとは…

ウズメとリキッドと呼ばれる歌と踊りの神と、力の神らしい。


「はぁ~?おい!三蔵!何を子供扱いしてるんだよ!」



生意気にも、俺にガンをたらすリキッド。

何て仕付けのなってないガキだ!

俺がガキの時とはえらい違いだぜぇ…


ん?


………………。


とにかく!

少し教育が必要だよな?



「止めとけ三蔵!そいつはお前より遥かに強いぜぇ?少なくても、物理攻撃なら俺の次くらいだからな?」


「はぁ~?こんなガキがか?」



俺はリキッドを再び見て…


「ふっ…ありえん!」


「ムカツク!ムカツク!三蔵ムカツク!超ムカツクぜぇ!三蔵!」


「黙れ!」


「あのなぁ?俺はこうみえても、お前より年上なんだぜぇ!神の転生者と人間の歳を見た目で判断すんじゃねぇやい!馬鹿三蔵!」


「ふっ…馬鹿はお前だ!こうみえても俺は!人を見た目で判断するタイプなんだ!」


「ムカツクリターン!スサノオ~!三蔵の奴殴って良いかぁ~?一発で良いからよぉ~」



と、リキッドとスサノオに俺が騒ぎだす。



「三人とも!いつまでも遊んでるんじゃない!」



そこにまたまたアマテラスが叱咤して来たのだ。


あれ?


そう言われると…


転生者の年齢って?


コイツ達…見た目より…


『ジィーーー…』


俺はアマテラスとクシナダの姿をなめ回すように見てみた。


「えっ?何?何?三蔵…どうしたの?えっ?えっ?」



俺に見つめられ照れるアマテラスに…


「いや、アマテラスは歳幾つかな?なんて…」


「ふにゃあ~!失礼!失礼!三蔵失礼!超失礼!」



「うるせぇ!ミイラ取りがミイラかよ!」




怒鳴りツッコミのスサノオは、俺にマジマジと答えたのだ。


「三蔵!女の歳を聞くのは野暮だぜ?」


「す…スサノオ…あんた…」



感激するアマテラスに…


「姉貴は若作りに必死なんだ!そのくらい察してやれぇ」


「むきゃぴぃ~!!」



意味不明な言葉でショックを受けたアマテラスは段ボールに『天の岩戸』と書いた紙を貼り付け、その中に引きこもってしまったのである。


しかも、目茶苦茶強力な結解を張ってまで…




「クスン…ヒネクレテやる!どうせ私は…良いもん…良いもん…泣いてやる…一晩中泣いてやるから…」


「やれやれ…ウズメ!」



いじけるアマテラスにスサノオはウズメを呼び出す。


「あっ!はい!」


スサノオに呼ばれたウズメが、アマテラスの段ボールに向かうとしゃがみこみ、



「アマテラス様~泣かないでくださ~い!大丈夫ですよ!アマテラス様は若いし、物凄く綺麗ですよ~!私、アマテラス様大好きです!」


「クスン…本当?」



箱から少し抜け出て来たアマテラスに…


「はい!」


そう言って、ウズメはアマテラスの頭を撫でる。


「よしよし…アマテラス様は素敵!素敵!」


「ウルッ!ウズメェ~!」



アマテラスは箱から飛び出すと、ウズメを抱きしめハグるのであった。

そのまま、アマテラスはウズメを離さないでいた…


「はにゃあ~」


「ウズメ好き!」



さてさて…

なんか話題が相当脱線しているようなのだが?


緊張感が一気に消え去り、周りの連中も大笑いしてやがるし…

明日、命懸けの戦いに出向く奴達とは思え…な、

その時、俺は気付く。


ここにいる連中…


笑いながらも、手足が奮えてやがる?


そうか…こいつ達…抑えているんだ!


恐怖を!!


その時、スサノオが俺の肩に手を置き軽く頷いたのだ。


やれやれ…


そして俺達は、その後のクシナダの言葉を頭に叩きこんだのだった。


それは、カミシニ達の攻略法であった…




俺達はクシナダの話を全て聞いた後、再び、どんちゃん騒ぎを始めた。


食って、飲んで…笑って騒ぐ…


そう…

まるで、最後の晩餐会のようだった。


最後にヤオヨローズの連中は、一箇所に集まり…


今は亡き、里の仲間達…カミシニに襲われた同族達に、カミシニとの攻防で敢え無く命をおとした仲間達に黙祷をあげた。



そして…


朝日が出たと同時にエンジン音が鳴り響く…


けたましい騒音が、こいつ達の荒ぶる魂を象徴しているようだった。



これから始まる…

神々の戦い!

一人一人地獄への片道切符を手に取りバイクにまたがり、走り出していく!


俺達は決して負けない…


勝って、生き残って…


もう一度仲間同士…


今日みたいに馬鹿みたいに楽しく騒げられるように!



『行くぜぇ!野郎共!』


『おおおおおお!』



数え切れないバイクが走り出して行く。


一台…一台…


そして一人…残された俺が奴達を見届けたのだった。


あれ?


さてと…


そろそろ俺も…行きますかぁ~!!




俺は走った!

東京に向かって!


えっ?


何故、ヤオヨローズの連中と一緒にバイクに乗って行かなかったかって?


置いてきぼり?


気にするな…


俺は…ただ…乗り物に弱いだけなのだからな~~~!!


次回予告



三蔵「ふう~巻き込まれちまったなら、とことん巻き込まれてやるぜ!


次話からマジに戦闘開始だ!


ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!


俺の格好良い姿見せてやるぜぇ!!


多分な・・・」


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