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聖輪奇聞・転生記!~神を導きし救世主~  作者: 河童王子
転生記~始まりの伝説編~
1/424

三蔵と孫悟空

誰しもが一度は耳にした事のある物語


しかし何かが違う?


謎の高僧三蔵と、かつて地上のみならず天上界にまで攻め込んだ恐怖の大魔王孫悟空との出会いが世界の命運をかけた戦いへの序章となる。



挿絵(By みてみん)

それは遠い昔昔の物語


知っている者にも知らぬ者にも、断片的に伝わる物語。


儂はこの地にて起きた出来事を、千里眼なる術で一部始終覗き見ておった仙人じゃ。


さて、皆様方に儂が見た出来事を少々語って聞かせようぞ?


人は勿論、獣さえ入り込む事の出来ない山岳地帯。

その中心に異様な黒い濃霧に包まれた岩山が存在する。


この異様な岩山近辺では、不可思議な事が度々起きると人伝えで噂されておった。突如山頂より炎が噴き出したかと思えば、雲のない場所から雨や雷が降ってきたり、いきなり突風が吹き荒れたかと思えば、地面が揺れ動き迷い込んで来た者を近付けさせないと言うのじゃ。この火・水・地・雷・風の異常現象を起こす不可思議さより、五行の理からこの山は『五行山』と呼ばれるようになった。


じゃが一番の問題は、誤って五行山へ入り込みし者達は、今だかつて一人たりとも戻って来ず、人間達は近付く事はもちろん、その山の方角すら不吉の象徴と恐れておったのじゃ。


と、そこに…


一人の男が足を踏み込もうとしていたのじゃ。




男の前方には雷鳴が轟く黒い濃霧に覆われた岩山がそびえ立ち、その山道は草木が枯れ果てた生気のない荒廃した道のりが続いていた。


そのような山に男は向かおうとしているのじゃ?


「ここか…」


男は肩まで伸びた長髪を靡かせ向かう。その身なりは左手に数珠を、右手に金色に輝く錫杖を持ち、修行僧の衣の上に赤い袈裟を羽織った出で立ちから高僧だと見て取れた。いや?高僧と呼んで良いのじゃろうか?そうと言うのも、この男の眼光は獣のように鋭く、その先を見据えた眼差しには強烈な意志の力を感じさせられたのじゃ。


つまり目付きが悪いと言う事じゃな…うむ。


とにかく並みの僧侶ではなかろう。



退魔師…


不吉な現象や、魔物の類い等、人間達はもちろん専門分野であろう僧侶でも太刀打ち出来ない脅威に対して特殊な力を持って解決する者。


確かにこの男の他にも過去、この五行山を調査するべく武装した僧侶や、腕の立つ退魔師の他、この地方を支配していた国の役人達までもが山を目指した事があった。が、やはり一人たりとも一向に戻っては来なかったのじゃ。


そのため山の麓には動物だけでなく、人骨が無数に散らばり転がっていると言われており、そのほとんどが山に入った者達であろうと推測された。


更に山の麓で異様な姿をした人外成らざるモノノケが現れるとも噂され、その目撃談も増えるばかりだったのじゃ。


高僧の男は黒い濃霧に覆われた山頂を見上げ、この山から発っせられる異様な気配に己の気を引き締めていた。


「ようやく見つけたぜ!ここが噂の…」


噂とは?


この五行山…

遥か昔、神に逆らいし大妖怪が何百年もの間封印されていると言う。


その大妖怪の溢れるほどの膨大な妖気が、長く押さえ付けられていた結解の隙間から漏れ出しておると言うのじゃ。この五行山の不可思議な現象もそれが原因だとも噂されておった。


すると男は意を決し、錫杖を片手に五行山山頂を目指し走り出す。


当然、五行山は楽な道ではない。


山は濃霧により視界を奪われ、足場も崩れんばかりであったが、男は飛ぶように真っ直ぐと五行山の山頂へと駆け登って行った。じゃが、暫く進んだ地点より次第に方向感覚さえ当てにならなくなり、絡まるように身体中にへばり付く黒い霧が、男の体力をも奪っていった。


「濃霧?いや、違うな!これは瘴気だ…」


すると男は数珠を持ちかえ、錫杖を地面に突き刺すと、指を幾度と交差させながら九字の真言を唱え始めたのじゃ。



『臨・兵・闘・者・皆・陣・烈・在・前!』



男が九字の真言を唱え終えた直後、地面に突き刺さっていた錫杖が強烈な閃光を放ち、男の視界を覆っていた黒い濃霧を消し去っていく!


じゃが、男の視線は険しいままであった。


男の周りの空気が変わっていく事に気付いたからである。


消し去ったかに思えた黒い瘴気が再び目の前に出現し、更にどす黒く変色しながら一点へと集まっているのじゃ。


「どうやら、簡単には進ませてはくれないようだな…」


言葉と裏腹に余裕の笑みを見せる男。


黒い瘴気は男の周りを囲むと形を変え、それは人外の者となって男の前にその姿を現した。


幻ではない…


瘴気の正体は妖気!


そこに現れた者とは?


魔物?化け物と呼ばれる異形の者達だったのじゃ!



「うじゃうじゃいやがるぜぇ!封じられし魔物の強力な妖気に群がった悪霊妖霊が!」


(しかも半端ない数だ…チッ!こりゃちっとばかり厄介だぜ!)



姿を現した魔物達は男の逃げ場を塞ぐように取り囲んでいく。動物の頭を持つモノ。爬虫類の身体を持つモノ。虫の様な姿をしたモノ達。それに頭上に角を持つモノに、一つ目のモノや、身の丈が男の五倍以上あるモノまで。


この魔物達は今まで黒い妖気の霧に隠れ潜み、この五行山に踏み込んだ人間達を餌食にしていたのじゃ。


「胸糞悪い奴達だぜ!」


すると獣の姿をした魔物の一匹が男に向かって襲い掛かって来たのじゃ!


魔物の牙が男の喉元目掛けて迫って来たその瞬間…


魔物は男の振り下ろした炎の剣によって真っ二つに引き裂かれ、燃えながら消え失せたである!


炎の剣?


いつの間に?


その剣は男の持つ錫杖が突然炎を燈し、勢いよく燃えだしたかと思えば、その形は炎の剣へ変化し出現したのじゃ!


魔物の断末魔が響き渡る中、男は群がる他の魔物に臆せずに言い放つ。



『我が降魔の剣を怖れぬなら、かかって来るが良い!ただし俺は小守りと手加減は苦手だぜ?』



魔物達は一瞬怯むも、直ぐさま数に物をいわせ、男目掛けて一斉に襲い掛かった。

取り囲み襲い掛かる魔物の牙が!爪が!男に迫る!


まさに絶体絶命…


この男の運命は?






それから、どのくらい経ったのじゃろう…


辺りは静まりかえっていた。


霧も薄くなり始め…



静寂の中、場面は五行山の山頂へと変わっていく。








五行山山頂には強力な結解に守られた祠があった。


その祠の中心には『魔猿封禁』と書かれある札の付いた岩石が一つ、ひび割れた状態で置いてあり、強大な妖気がその隙間から漏れ出ている。


「どうやら、あの祠のようだな…」


その祠に近付く者が?


その声の主は見間違う事なく先程の高僧の男だったのじゃ!



男は襲い掛かって来た数え切れぬほどの魔物全てを返り討ちにし、この山頂にまで登って来たのじゃ。


この男はまさに人間離れした荒業を成し遂げたのである。


目の当たりにした儂ですら信じられぬ話じゃ…


燃え盛る炎の剣を携えたその男の姿は、まるで鬼神の如き様であった。


「おい!聞こえるかぁ!」


男は祠にある岩石に向かって叫んだ。


すると、祠の中心に置かれた岩石の裂け目から黒い閃光が男に向かって飛んで来たのじゃ!


閃光は男の肩をかすめる。


「ぐっ!」


その直後、男の肩から血しぶきが噴き出した。


恐らく普段のこの男なら、今の不意打ちなる攻撃をも躱す事はたやすかったじゃろう。じゃが、ここまで来る途中に現れた魔物達との戦いで、疲労がピークに達していたと見える。


男から流れる血の匂いに誘われ、今まで隠れ潜んでいた魔物達が姿を現わす。が、それ以上は近寄っては来ずに、物影から男の様子を覗き見ていた。


それも、この男の人間離れした強さを既に知った魔物達は警戒し、それ以上は近寄れなかったのじゃ。


それに解っているのじゃろう。


例えどれだけ強かろうと、この後男が無惨な死骸へと変わり果てるのを…


あの祠に封じられている自分達よりも遥かに強い魔物によって、その身を切り刻まれ、貪られた挙げ句、無残な肉片と化した後、魔物達はそのおこぼれをいただけさえすればと考えているのじゃ。


「ちっ!」


男は袈裟から何かを取り出すと口にくわえる。それは『マイルドヘブン』と書かれた小さな箱に入っていた紙状の筒。その筒に火を点けると、転がっていたちょうど良い石の上に腰をおろしたのである。


これはタバコと呼ばれる物?しかし、この時代にそんな形をした物は存在しないはずじゃが?


この男は一体?


「そう警戒すんなって!少し休ませて貰うぜ?」


男は落ち着き払いながら欠伸をし、タバコをふかしていた。


そのまま時間が過ぎていく…


たまに焦らされ耐えられなくなった馬鹿な魔物が男に向かって襲い掛かって来たが、男は何事もないように一撃で斬り伏せる。



そして再び沈黙が続く。


すると…


祠の中心にある岩石から、不気味な声が聞こえてきたのじゃ。



『うぐぐぐぐおぉ…!』




それは唸り声?


同時に物凄い妖気の渦が岩石の中から噴き出してきて、濁流の如き勢いで男に迫って来たのじゃ!


男は咄嗟に錫杖を手に取り、その先端を正面に向ける。そして自分に向かって来る妖気の渦に念を籠め、気合いとともに切り裂いたのじゃ!


「こりゃ、とんだ暴れ馬だ!」


『 臨・兵・闘・者・解・陳・烈・在・前!』


男は九字を唱える。


やがて妖気は男の放った霊気によって浄化されていく。

そして男は再び、紙の筒をくわえ座り込む。


そしてまた妖気…


斬り伏せ、


これを幾度と繰り返し続けておった。


そんなやり取りの後、再び岩石の中から不気味な声が聞こえてきたのじゃ。



『な…ん…だ…おま…え…は…?』




(ようやくか…)


「ふっ…どうやら、会話が出来るオツム(理性)はあるようだな?」


男は待っていたかのように声の主に向かって答えた。が、その挑発とも思える台詞に怒りを感じたのか?岩石から妖気の弾丸が飛んできて男を吹き飛ばしたのじゃ!堪らずに吹き飛ばされた男は、


「いてて…!」


頭を摩りながら起き上がり、再び岩石の正面に仁王立ちした。


そんな男の態度に魔物が再び語りかけて来たのである。


『何なんだ…お前は?』


そして男は己の正体を告げた。


「俺か?俺は三蔵 玄三!(ミクラ・ゲンゾウ)この時代じゃ、三蔵法師さんぞうほうしと呼ばれているようだ!」


『さ…ん…ぞ…う?』


「そうだ!」


『それが…俺様に…何の用件だ?』



どうやら三蔵の目的はこの岩石の中にいる魔物のようじゃな。



「ようやく話が出来そうだな?俺はな…


『お前が欲しい!』


そう!お前のすべてを!」




三蔵の突然の申し出に魔物は…



『えっ?…いや…その…あの…心の準備が…照れる!そういうのは…まだ早いと言うか…出会ったばかりで…』


岩石は真っ赤になってモジモジと照れ始めた。



「馬鹿者!何を勘違いしているのだ!俺はお前の力を貸せと言っているのだ!つまり俺に服従し、奴隷のようにこき使われろと言っているのだ!解ったか!」


『解ったかじゃねぇよ!なんだ!その高飛車な態度は!人間のくせに俺様に喧嘩を売っているのか!?ふざけるな!バカヤロー!』


三蔵の傲慢な態度に流石に頭にくる魔物。

確かに奴隷のようにこき使われろ!と、言われたらそうなるの~



「ただとは言わん!」


『………?』


「お前が俺の言いなりになるのは期間限定だ!その後はお前の自由にするが良い!お前に自由をやろう!」



男の申し出に…


『馬鹿かお前は?お前が俺様を自由にしたら、何をするか解らんぞ?世界を滅ぼすかもしれんのだぞ?』


「そんなもんはしらん!用済みになったら何処に行こうが何をしようが俺の知った事か!勝手に何処へなりとも消えるが良いし、好きなようにしろ!俺は俺の目的さえ叶えれば、その後この世界がどうなろうと知った事じゃない!」


『最低だな…お前…?それに俺様がお前に従わないで、この場で殺すかもしれんぞ?』


「それはない!」


『何故そう言い切れる?』


すると三蔵は自分の掌を見せて答えたのじゃ。


「俺の手相は早死にする手相じゃないからだ!」


『ズコッ!』


岩石がコケるように揺れた。



『アハハ!面白い人間だ!良いだろう…しかし見て解るとうり俺様はこの祠に封印されて、この忌まわしい岩石の中から出る事が出来ないのだ!お前に俺様の結解から出してくれたら考えてやっても良いぞ?ただしこの結解はたやすくは破れないぜ?この地に集まった魔物達はもちろん、この俺様でさえ、いや!天上界の神ですらどうにも出来ぬ面倒な品物なのだ!何百年かかるか分からないぜ?やはり不可能だ!アハハハハハ!』


声の主に今度は三蔵が自信ありげに答えると、


「神でも不可能だと?ふん!心配するな?俺は…俺は神をも屈服させる男だからな!約束したぞぉー!」


『!?』


三蔵は再び錫杖を剣に変え、真言を唱え始めながら構える。



『ナウマク・サマンダ・バザラ・ダン・カン!

我が守護神!不動明王よ!我に力を与えよぉー!』



三蔵が剣を振り上げると、その剣から業火が噴き出し三蔵を包み隠していく。

更に三蔵の背後で燃え盛る炎の中に神々しい気配が感じられたのじゃ!


その姿は儂の知りうるこの地の神とは異なる世界の神。炎を背に纏う『不動明王』なる神の姿であった!


不動明王を従えた三蔵の振り上げし炎の剣の名は『降魔の剣』!その剣の一降りは目の前の強力な結解事、魔物が封印されておる岩石を一刀両断にしたのじゃ!


岩石はけたたましい爆音をたてて粉砕し、中に溜まっていた妖気が一気に噴出しながら辺り一帯に砂埃を舞き散らせた。


そして…


視界が開けたそこには三蔵が一人立ち尽くしていたのじゃ。


「やったか…?ん!?」


と、その時!砂埃の中から何か人影のようなモノが三蔵に向かって飛び出して来たのである。


『フギャア!』


じゃが、三蔵はその人影を冷静に拳で殴り落としたのじゃった。


「なっ!何をすんだ??」


「何だ?お前は?」


そこには金毛の生意気そうな小さな猿が一匹、殴られた頭を抑えながら三蔵を睨み付けていた。


「馬鹿者!お前が俺様を呼んだんだろうが!」


「あぁ~!?」


人語を喋る事から妖怪の類いであろう。


そして、その猿は自慢げに名乗ったのである。



『聞いて驚け!俺様が地上界はもちろん、天界全土をも恐怖と絶望で震えあがらせた最強最悪の大魔王!聖天大聖・孫悟空様よ!』



孫悟空と名乗る妖怪に三蔵は冷淡な表情で見下ろしていた。


「そんなもんは知らん!くそっ!ただの猿か…時間を無駄にした…」


「さっ!猿って…俺様はただの猿でも安物の猿でもねぇや!って、オィ?聞いてるのかよ!」



「ぐっ…」


そこで三蔵は突然膝をついたのである。


ここまで来る間の魔物との戦闘。更には孫悟空との忍耐戦で、もう体力が限界に達していたのじゃ。


「なんだ?お前くたばるのか?」


「黙れぇ!猿!」


すると影を潜めていた魔物達が、三蔵の力が弱まった事を良い事に一斉に飛び掛かって来たのじゃ!


「くそったれ!」


力の出ない三蔵に魔物達は群がり襲い掛かって来る。

魔物達は三蔵に喰らいつき切り刻み、

そこには三蔵であった者の肉片すら残らずに消え去っていた。


本当に一瞬じゃった。




と、思われたその時!



『馬鹿者共がぁー!』


上空から孫悟空の声が響き渡ったのじゃ!


魔物達が三蔵に襲い掛かって来たと同時に、孫悟空が一瞬で上空へと飛び上がっていたのである。


その腕に三蔵を抱えながら…


「お前達みたいな雑魚達にこいつは殺[や]らせねぇぜぇ!」


孫悟空の振り上げた掌に凄まじい密度の妖気が集まっていく。


『砕けろ!』


そして五行山の頂上へと群がって来た魔物達目掛けて、その妖気の凝縮した波動弾を投げつけたのじゃ!


孫悟空の放った波動弾は長年にも渡り五行山に積もり積もった瘴気をも巻き込みながら、それは溜まっていたガスに火の粉が引火したかの如く、全ての魔物もろとも五行山を木っ端みじんに消し去ったのじゃった。


大地を覆う程の砂埃が落ち着いてくると、五行山を渦巻いていた瘴気が嘘のように消え去り、大地に太陽の光が射してくる。その光景を何処からか飛んできた雲に乗った孫悟空と三蔵は、



「お前、やるじゃねぇか?」



「当たり前だろ!てか、おい!三蔵!お前といると何かと面白い事ありそうだからな、一緒に行ってやるぜぇ!」


「はぁ~?行かせてくださいの間違いじゃねぇのか?」


やはり強気の三蔵の台詞に、


「俺様に向かって…人間のくせに…なめくさりやがって…ムカついた!やっぱしお前落とす!おりゃぁ~!」


怒った孫悟空は抱えていた三蔵を放り投げ、雲から落としたのじゃった。


落下する三蔵は、


「きぃ…貴様ぁ!マジに落とすかぁ!馬鹿者がぁ!うぐゎあ……」


三蔵は落下しながら印を結ぶと、掌から炎の縄が現れる。

縄は孫悟空に向かって伸びて行き、孫悟空の身体を縛りあげたのだ。


「えっ?嘘?何これ?あっ…うわっ!」


縄に引っ張られた孫悟空もまた、空を飛ぶ雲から足を滑らせ、



『うわあああああああああああああ!』



三蔵もろとも落下していったとさ…










さてさて…



儂が[千里眼]で見たこの地での出来事はここまでじゃ。


じゃが、これから先に始まるであろう謎の僧侶三蔵と、猿の妖怪である孫悟空との空前絶後の物語。


まさに世界の命運をも巻き込むであろう物語が、今始まろうとしているのじゃった!



おっと…余談じゃが、たまたま落ちた場所が湖で、二人は無事じゃったとようじゃよ。


フォッフォッフォッ!






次回予告



俺様は孫悟空様だぜ!ひょんなことから一緒に旅をする事になった坊さん・・・三蔵!あいつは、ありえん!ありえん!ありえ~ん!と、次はそんな話なのだ!そんなわけで、まだまだ続くぜ!

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