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世界を二つに割ってみれば

作者:

世界を二つに割ってみれば、

僕は、どの位置にいるのだろう


世界を一つに区切るとき、

僕はそこにいる?


世界をその足元を、

僕が見つめるとき、


僕は、どこにいるだろう


不安定な足元は、

ぐらぐらと揺れ、


僕は、心もとない気持ちに、


踏み外しそうになっている


地面が、いつ抜け落ちるかを、

想像することに意味などありますか?


僕は、それを、意味がないと思えるよ


世界をいくつも、何等分にも分けて、

不安を増殖しても、


僕の足元は、今あるところから起点になっているだろう

僕は、ここからしか、踏み出せないだろう


かがみ合わせの世界があったとしても、

僕は、そこからしか動けぬだろう


世界を二つに割ってみれば、

僕は、どこにいるだろう


不安定な足元を、

なんとか強固にしようと、

未来ばかり見て、あがくことを、


いつしかやめてしまった


僕は、足元をみたい


それは、何故だと、こうだろう、と、あなたは断定するだろうか


僕は、あなたに、こう、いうだろう


僕にとって、それは、


必要なことであり、


意味のあることで、


意味のあることだったのです


これから先、


それを、見つめ直そうとするとき、


僕は、それを後悔しないだろうと、


そう言うでしょう


世界を二つに割ろうとすることを、


いつしか僕はやめてしまった


世界をひとつに絞ることを、


僕は、抱きしめようとすることを、


いつしか僕は、手放してしまった



あなたは、そんな僕をみて、


笑うだろうか


可愛そうな目でみつめようとするだろうか


そのどちらでもないだろう


あなたもまた、


あなたの場所にいるのだろうから


僕は、僕の場所に、


いようとしているだけだ


いつも、いつだって、


きっと、いつまでだって、


それは、変わらないのだろう


僕は、僕の場所にいて、


ただただ、固定せずに、


足元だけをみようとして、


それなのに、抜け落ちることを恐れないで、


世界は、いくつだってかまわない


僕は、僕のいる場所が、


僕の世界だと知っているから

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