プロローグ
「なあ、星って何で光ってるんだろうな?」
ぼさぼさ髪に茶髪を織り混ぜた高校生Aが、隣の高校生を見る。二人とも屋根の上
にのり、寝そべって星を見ている。
「ん~、何でだろうな。……あれじゃね、それってなんで俺がモテないのか、と
いうのと同じ質問じゃね?」
高校の制服を着た高校生Bは瞼をこすり、横目でAを見ると、すぐに両目をつむる
。髪は小学校のころから変わらない。いわゆる、フツーのヘアー。
二人はご近所さんで、幼なじみで、親友だった。今までも、そしてこれからも。A
は上半身起き上がり、照れくさそうにBを見ると、軽くどついた。
「真面目に話してんだから、真面目に応えろよな」
Bは右目だけ開けると、
「ん? ああ。なんだ、天文学的見地から説明して欲しいのか?」
Aはとうとう立ち上がり、子供のように目を輝せて語る。
「違う! 俺は星のように輝きたいんだ。ただ輝くだけじゃなく、それで何か形を
作りてぇ。星って一つでも光って綺麗だけど、集まると星座になるじゃないか!
星座ってなんかかっこよくねぇ? 死ぬ前に俺は、ゼッテー、星座を創る! 」
Bは、とうとう両目を開け、あぐらを組むとお前正気か?といいたげにAを直視す
る。
「そうか、お星さまに……。お前、死にたかったのか」
「ちゃうわ」
これはAとBとそれに関わるcde(以下略)達で星座を創る、物語。
※『おばちゃんの力』で主人公が読んでいるとされる小説です。
小説の中の小説ということで、少し簡易版になってしまうかもしれませんがよろしくお願いします。『たぷ友好会』の意志をつぐもの達的な話になるかと思います。
あとおそらく、更新が遅れるかもしれません。
そこはご了承を。