不要な能力
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
問題に直面したからこそ、事の重大さに気が付くし、対処法も学ぼうと思うんです。
でも向かい合った人間は必ずこう言うんです。
知人は優れた洞察力を持っていた。何気ない一言から、行動から、相手の気持ちを逆算する事が出来る人間だった。誰もが欲しがるであろう能力だった。けれども彼女は何時もこう言った。
『こんなもの、無い方が絶対に良い』と――。
彼女は最近ゲームにハマっている様だった。そうしてのめり込んだ理由も、人間の心理が大きく関係していた。彼女によると、血の通った人間のように生々しいとのこと。表面上だけでは分からない様な事も、逆算し、その心理に辿り着く。仄暗い過去を暴き出す。
「やっぱり、洞察力があった方が、人生絶対に楽しめると思う」
「無い方が良いよ。こんなの」
隣でそうぽつりと呟くと、彼女は何時もの様にそう言った。
そうであろうか? 人の心理を熟知していた方が、人間関係が円滑に回るのは明白だった。それは勿論ゲームでも。一見すると傍若無人にみえる行動でも、裏の心理が読み解ければ許せてしまうのが人間だと思うのだが。
彼女は一度ゲーム画面から顔を上げて、ただ悲しげに笑った。
「人間はね、問題に当たらないと力を得ないんだよ。んー……。折角だから生々しい話をしようか。どうせ生々しい話をするのだし」
そうしてその長い指先でトンっと腹回りに触れた。突然の事に驚いて、目を見開く。彼女の表情は真剣そのものだつた。
「男の人はないのでしょう? 生理。だから一生掛けても、その痛みは知る事はない」
「……痛みを知って欲しいのか?」
その物言いは、何だか悲劇のヒロインの様だった。彼女らしくない物言いだった。私は痛い思いをしたのだから、お前もそれを理解しろだなんて。
しかし彼女は黙って首を左右に振る。
「そんなもの一生掛けても知らなくて良い。でも知っているからこそ、どう対処すれば良いのか分かるの。これも私が得た『知識』という力の一つ」
それから薄暗い顔になって、彼女は重々しく口を開く。
「この『生理』という現象と似通っているの。洞察力というのは。私は本当に人と接するのが苦手で、どう接して良いか分からないの。だから研究した。人はどういう時に、何を考えて、何をすれば喜ぶか。でも結局『生理』と同じ。女という生き物である以上、『痛み』にぶつかり続ける。コミュ障である以上、『痛み』にぶつかり続ける」
確かに彼女はあまり人と接するのが好きでは無いようだった。人から何かを与えられた時、酷く困惑した様な顔で、その思いを抱き締める。自分では持て余すと言う様に。
「洞察力を身に付けるというのは、身に付けなければならないというのは、貴方がこの痛みに直面したということ。そんなもの、態々得る必要なんかない。痛みを知らないで過ごした方が絶対に幸せだもの」
一生かけても男の人には生理痛の痛みは分からないと思います。
それはとても幸せな事で、それで良いんです。
あんなの知る必要はありません。
※別のことで苦労してると思うのですが、論点がズレるのでお許し下さい。
※誤字が多い!!
まぁ知らないからこそ、軽んじる方も居るとは存じてます。
それは仕方の無い事。
だって直面しないと、その重大さに気が付かないのが人間なんで。
直面しないから、対処しようとも思わない訳で。
コミュ障もそうなんですよ。
普通の人からは『たかがそんな事ぐらいで』って思われる事でも、大真面目に考察して、意味を考えるのがコミュ障なんです。
それに苦しむのがコミュ障なんです。
その痛みを普通の人に知ってもらおうとは決して思わないし、それで得た洞察力なんて、『こんな能力要らないから、コミュ力寄越せよ!!』と思うのがコミュ障なんです。
※誤字が多いぃ。
お腹空いたでしょ?
※大手バーガーチェーン店の如く
空きました。