◇EX ここまでの「よよぼう」
まえがき
「よよぼう_~あの世とこの世の冒険譚」は、原則的に毎週月曜日の朝10:00に更新予定の、連載形式の小説作品です。
2025/1/13より、現在の第八章を掲載中です。今のところ、この章で完結となる予定となっています。
「よよぼう」第七章までのあらすじ
クラス担任の佐伯十三先生に憧れを抱く中等部二年の女子生徒、西原詩音は、自ら立ち上げたRPG同好会の責任者として佐伯先生を迎え、恋と趣味の大冒険とを謳歌していた。
幼馴染みの香坂夢莉と島本涼太、クラスメイトの白岡彩乃、先輩の神楽樟葉でスタートしたRPG同好会は、紆余曲折の末、後輩の山科美雅とジョナサン・ウェリントンを加え、賑やかさを増していく。
やがて、互いの想い人を巡る攻防戦が勃発すると、佐伯先生を巡って、詩音は樟葉の挑戦を受けることになる。
地元の名家の御嬢様で、頭脳明晰、品行方正な樟葉に対して、気合と根性のみを武器に対抗する詩音だったが、周囲の支援と持ち前の強運で、一歩一歩勝利へと前進していく。
樟葉の海外留学の話が持ち上がり、二人の女子生徒の間で板挟み状態の佐伯先生は、とある決意を固めてクリスマスを迎えようとしていた…。
勝者がいれば敗者がいる。
詩音の躍進の影で、夢莉と彩乃、美雅、そして詩音に大胆告白を果たした越谷漣も、夢破れて新たな道を探しはじめる。
果たして、詩音たちRPG同好会の運命は? そして、恋の行方は?
空想世界と現実世界を又にかけた、「あの世とこの世の冒険譚」の物語も、いよいよ佳境を迎えるのだった…。
主な登場人物
□女性/■男性
《RPG同好会の面々》
□西原 詩音
クラス担任の佐伯先生に想いを寄せる中等部二年生。RPG同好会を立ち上げた張本人で、いちおう会長なのだが威厳の欠片もない。
何故かトラブルに好かれるも、気合と根性で難題に立ち向かう、出たとこ勝負の精神的ハリボテ&チキンハートな自称勇者。
□白岡 彩乃
詩音のクラスメイトのボクっ娘。ホビーショップ『Colline Blanche』の看板娘で、明るくマイペースなダート大好き人間。
年下からは人気の姉貴分だが、恋をするには些か色気が足りず、従妹の謙佑に対しても煮え切らない様子。天邪鬼な鉄砲玉トラブルメーカー。
□香坂 夢莉
詩音の幼馴染みで隣のクラス。体操部の期待の星でもあり、男女問わず人気の高いスタイリッシュなカッコイイ系女子。
その実、クールな見た目に反する毒舌系百合剣士として、詩音の露払いを自ら買って出るほど、詩音にご執心。人情に脆い苦労人。
■島本 涼太
詩音と夢莉の幼馴染み。夢莉と同クラスで家もお向かいさん。夢莉にあからさまな挑戦を続ける残念過ぎるトリックスター。
表向きは夢莉にいいように使われつつ、思慮深く陰ながら支える縁の下の力持ち。自称ジョナサンの兄貴分。
□山科 美雅⇒笹嶋 美雅
中等部一年の体操部員。夢莉を目標に鍛錬を欠かさぬ努力家。気分屋で周囲から孤立しがちな人見知りツンデレハリネズミ娘。
複雑な家庭環境ゆえにかなり達観した言動も多い。戸籍上は笹嶋姓となったが、学校内では山科で通している。彩乃の天敵?
□神楽 樟葉
図書委員の中等部三年生で、地元名家の一人娘。完璧主義で融通の利かない修道女的性格も、詩音たちの影響で丸くなりつつあり。
実態は、神楽家の次期当主としての境遇と、自らの目標に悩む年相応の少女であり、渾名の「鋼鉄の冷嬢」とは程遠い温和な性格。詩音のライバル?を公言中。
■ジョナサン ウェリントン
樟葉の遠縁の金髪男子。美雅と同クラスの、明るく陽気な爽やか系男子で、編入早々から男女問わず注目度も高い。涼太とは凸凹コンビの義兄弟的な関係。
偶然か必然か、詩音の遭遇するトラブルの救世主的存在で、詩音にとって、年下ながら微妙に気になる存在?
《中等部の生徒・教師たち》
■佐伯 十三
詩音と彩乃のクラス担任の国語教師。RPGの造詣も高く、心理描写重視の演劇スタイルが得意。なし崩しでRPG同好会の責任者となる。
詩音の憧れの存在であり、生徒からの評判も良好の好青年だが、環との経緯から生徒との距離感に戸惑いを感じる一面も。
■水野
夢莉のクラス担任の体育教師で、体操部の顧問。親身な熱血指導が時に誤解と不評を受ける不運な境遇。
佐伯先生ら若き教師の叱咤激励役兼教育係。責任感と筋を重んじる、典型的な昔気質の真面目な先生然とした先生。
■越谷 漣
詩音のクラスメイト。突然詩音に大胆告白をした、もう一人の無謀な勇者。
落ち着いた穏やかな性格だが、詩音に関してはかなりの情熱家で、涼太やジョナサンを仮想敵に考えていた模様。常識人のように見える天然系?
洞察力に優れ、佐伯先生より早く詩音の長所に気付くなど侮れない存在。
■吉川 響
詩音のクラスメイトで、越谷の友人。詩音の事になると見境のない越谷の手綱を握る役目。口調は荒いが正義感溢れる善人ではある。
やんちゃな小学生の妹のおかげで、女子に対する希望的な感情は希薄。風歌とも仲間感覚でのフランクな友人関係にある。
□赤木 風歌
詩音のクラスメイトで。クラスを引っ張るまとめ役的なさっぱり系。詩音と対照的な健康的小麦肌の大胆不敵な姉御。
お祭りやイベントが大好きで、とことん楽しみ尽くすタイプ。ムードメーカーとして貴重なパリピ娘。
□宮津 綺夏
美雅のクラスメイトの明朗少女。クラスで孤立しがちな美雅を気にかけ、積極的に関わろうと努め、結果的に無二の親友となる。
美味しいものと可愛いものに目がない現代っ子で、アクティブな行動派のわりに細部はかなり大雑把な性格。躊躇する人の背中をそっと押すのが得意。
《その他の人物たち》
□メアリー ウェリントン
樟葉の遠縁の金髪女子。初等部六年生の快活児童。ジョナサンの妹で、かなり偏りまくった日本文化に憧れている。
次世代RPG同好会の予備軍として、詩音たちに同行することも多い。容姿も年齢以上に早熟可憐で、詩音や彩乃のコンプレックスの源になることも。
■鷹取 謙佑
彩乃の従兄で、ホビーショップ『Colline Blanche』のアルバイト大学生。RPGのほか、様々な玩具に詳しい残念系イケメン。
いい加減な性格で掴みどころがないが、詩音や彩乃の良き相談相手であり、彩乃と美雅の目下の攻略目標。但し、謙佑本人は環と…。
□道脇 環
RPG雑誌『月刊TTM』のライター兼編集部員。気さくなゴスロリ美女で、本名は「大路 円」。
佐伯先生の教育実習時の教え子。過去の自分に似た境遇の詩音に、あれこれ指南する、半ば世話焼きのお節介お姉さんと化している。
□ヴィスラーン(bi slàn)
駅前広場に時折出没する謎の占い師。本名は「大路 満(おおじ みちる」で、環(円)の双子の姉。よく似た性格ながら更に謎の多い女性。
環と対照的な白系のドレスに身を包み、求める者に様々な助言と示唆に富んだ話を語り聞かせる。
■神楽 墨染
現在の神楽本家の当主で樟葉の父。実業家として堅実に手腕を発揮する一方、一人娘には寛容な子煩悩さも持つ。温厚な性格でありながら、時に鋭く他人の心の内を見抜く切れ者。
ウェリントン家の事情を憂慮しており、陰ながら力になろうと試みる。
■藤堂
神楽本家に仕える墨染の若き片腕。主に樟葉付きの運転手を兼ねた世話役を仰せつかっている模様。
年齢差や出自の違いに臆しているものの、樟葉を陰から兄のように見守りながら、その様子に一喜一憂する複雑な心境の青年。
■笹嶋 武生
美雅の(戸籍上の)実父。幾つかのホテルやテナントビルを経営する傍ら、美雅と時折面会していた。
資産家の末子で、実母と別れた後は佳苗と結婚し、順風満帆な生活を送っていたが、佳苗の病をきっかけに、離婚後に実母と暮らしていた美雅を引き取る。
□笹嶋 佳苗
武生の妻で病気により子供が望めない身体になる。武生を支えつつ、継娘となる美雅の引き取りを快諾する。
実母に虐げられてきた美雅にとっては、実母以上に母性を感じる存在で、美雅の理想の大人の女性像となる。
■太秦 ウェリントン
樟葉の遠縁の実業家。ジョナサンとメアリーの継父。亡き友人の妻と子供を支えるため、神楽家を離れた決意の人。幼い頃の樟葉の家庭教師役でもあった。
その信念を貫くがゆえ、神楽本家と折り合いが悪く、多少の肩身の狭さを感じてはいるが、実業家としての手腕は墨染に見劣りしない辣腕。
□リンダ ウェリントン
国際的な地質学者。ジョナサンとメアリーの実母で太秦の妻。二児の母とは思えぬ若さと美貌の淑女。
同じ地質学者だった夫の遺志を継ぎ、子育てと併せて、研究に精を出すアメリカンナイスボディ。
■幸樹
『Colline Blanche』の常連客の小学生男子。何かと彩乃を慕って、実の弟のように懐いている。
ゲームとガンプラに夢中な年相応のやんちゃ坊主だが、一方で転校生のメアリーに一目惚れ中らしい。
《名前のない人々たち》
□詩音の母
ごく普通の主婦。一男一女の母だったが、昨年の事故で息子を亡くしている。悲しみから立ち上がり、気丈に振舞う心優しい女性。
◆詩音の兄
故人。昨年の事故で亡くなった。彩乃の初恋の人。小学校の先生を目指す優秀な高校一年生だった。RPGや物語の創作に興味を持ち、遺品が詩音に影響を与えた。
■彩乃の父
ホビーショップ『Colline Blanche』の店主。人の良さげな典型的趣味人。先代から引き継いだ寂れた玩具店を見事に復活させた。
■夢莉の父
海外貿易船の船員で海外を忙しなく飛び回る。家を空けがちな生活のため、隣家の島本家とも親しく接している。幼少の夢莉たち三人組に大きな影響を与えた。
□樟葉の母
神楽本家に若くして嫁いだ気品のある女性。古風な日本の奥方という雰囲気で、夫であり当主の墨染に寄り添う。娘の樟葉にも厳しく躾ける厳格な母。
□佐伯先生の母
現役の小学校教師だが、腰を痛めて休職して入院中。環(円)と佐伯先生の関係を知る希少な人物。詩音が将来、息子の嫁になるのでは?と考えて応援している。




