第52話 下水道掃除
放課後冒険者の二人は帰宅後に冒険者ギルドで落ち合った。
ベアトリーチェのゴブリン討伐の報酬が金貨5枚✕40体=金貨200枚、これから徴税1割を引かれた金貨180枚が支払われた。また、集落殲滅報酬金貨300枚が非課税で、合わせて金貨480枚が口座に入金された。そして、討伐ポイントがゴブリン1体10ポイント✕40体=400ポイントで、ベアトリーチェだけ冒険者ランクがDランクに上がった。
「え…ディアナが支援してくれなかったら、殲滅できなかったかも知れないのに…」
「気にしなくていいよ〜、その内追い付くから」
「ねぇディアナ…しばらく別行動してもいいかしら?」
「ダンジョン捜索でしょ?」
「わかった?」
「行っておいで、私も商会の仕事をしようと思ってたから」
「ありがとう!」
ベアトリーチェは、ダンジョン捜索のチームに加わった。
ディアナは地下の解体倉庫に行った。
アシッドスパイダー75匹の解体を依頼し、前日に出したウルフ系100体の内訳の説明を受けた。
【ウォーウルフ】
毛皮 銀貨3枚✕50体=金貨15枚
牙 銀貨1枚✕2本✕50体=金貨10枚
爪 銅貨5枚✕20本✕50体=金貨50枚
計金貨75枚
【アイスウルフ】
毛皮 金貨10枚✕50体=金貨500枚
牙 金貨5枚✕2本✕50体=金貨500枚
爪 銀貨5枚✕20本✕50体=金貨500枚
魔石 金貨10枚✕50体=金貨500枚
計金貨2000枚
総合計金貨2075枚−徴税金貨207枚=金貨1868枚
「昨日、ゴブリンの集落を潰したんだって?」
「あ〜私じゃなく、ベアトリーチェがね」
「ベアトリーチェって、第二王女の?」
「そうそう。カッコ良かったですよ〜ウィップに雷属性を纏ってビシっ!って」
「ディアナ様は剣使いか?」
「呼び捨てでいいですよ〜。様なんて柄じゃないし」
インベントリからミスリルの剣を出した。
「総ミスリルか!凄え…銘が入ってるな、ラルフのか?」
「そうです。よく手に馴染んで、もう手放せません」
「わかる!俺らの使ってる大中小のナイフもラルフ製だ」
とりとめのない話のあと、1階受付のカウンターで解体分の精算をし、Fランク掲示板を見る。地下下水道の清掃を受けることにした。チラシを持って受付に持って行くと「え?」と驚かれた。
「こちらのお仕事、本当によろしいのですか?」
「いいですよ。浄化魔法が使えるんで、早く終わっちゃうけど」
そして、清掃範囲の地図と鍵を貰い、中央広場の噴水のそばにある地下下水道入り口に鍵を使って入った。インベントリの中からマスクやゴーグル・帽子などが入った袋を出し、フル装備した。
「じゃ、行きますか。浄化!」
噴水広場から放射線状に街が広がっているのに合わせて、地下下水道も放射線状になっている。
浄化魔法をかけながら端まで歩き、確認しながら戻る。を繰り返すこと10回。下水道だけでなく、通路に壁、天井まできれいになった。丁度その時、水道局の職員が降りてきた。
「ご苦労様です。って、えぇっ?こんなに綺麗にして頂いたんですか!?ありがとうございます」
依頼完了確認書にサインを貰い、ギルドに戻った。
「早っ!ポイントが50ポイント加算されますのでEランクにランクアップです。報酬は銀貨8枚非課税です」
銀貨8枚は現金で受け取ったあと、カフェで30分程休憩し、転移魔法で黒い森に向かった。
「うぉっ!?いきなり、グリーンアナコンダかよ!」
転移した場所が、グリーンアナコンダのねぐらだった。




