表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/270

第45話 冒険者登録完了

 「昇降機見せてもらっていい?」

 「はい。こちらです」


 ガコン!と手動で上下に扉を開き中を見る。奥に長い長方形の箱型の部屋。手動で車輪風の取手を回すと、滑車が回転し綱が巻き取られたり解けたりして、箱が上下に移動する。井戸に近いが、確かにエレベーターだ。解体場の職員に聞いてみる。


 「オークとか、大変じゃない?重さ、耐えられるの?」

 「結構、苦労してますよ。場合によっては、上で半分に切り分けて降ろすとかしてますけど…ところで、お嬢様どちら様?」

 「あ、ごめんなさい。ディアナ・グラディウスです。本日、冒険者登録に参りました。以後、お見知りおきを」


 今までの会話とは全く違う様相を見せるディアナに、一同面食らっていた。


 「グラディウス侯爵のご令嬢って、新しい鑑定具を作った?」

 「はい。その鑑定具のディアナ・グラディウスです」


 解体場が一斉にざわついた。

 

 「あんた、若いのに凄いなぁ」

 「いやぁ、でも10年かけてやっとですからね〜」

 「10年って、始めた時はあんたガキんちょだったろ?」


 と、男は指を丸めてCの字を作った。


 「やだ、それ何のサイズですか!その大きさなら、私はまだママのお腹の中ですよ」

 「違えねぇ!」

 「お貴族様の娘とかどんなだよって思ってたけど、アンタ面白いな」

 

 ディアナは、ニコっと笑った。

 

 「昇降機が気になるか?」

 「えぇ。私ね、キングサーペントやシルバーサーペントも収納に入れっぱなしなんですけど、あのクラスの大きさになると、ぶつ切りにしなきゃ昇降機に乗せられないなぁと思って」

 「どえらいモン倒したんだな。見せてみな」


 ディアナはインベントリから、ズルリとキングサーペントを出した。「うおぉ」と声がする。


 「ほぼ無傷じゃねえか!」

 「皮が売れると思って、脳天突き一発でいきました」

 「ヒュー。これ程キレイだと、確かにぶつ切りにすんのは嫌だな」

 「でしょ?新しい昇降機、作ってみようかなぁ…」


 せっかく出したんだからキングサーペントも置いて行けと言われ預り証と交換し、ディアナはギルマスの元に戻った。


 「お待たせ致しました」


 ギルマスが使いに出していた職員が宰相を伴って戻ってきた。


 「確認だけすればいいものを、なぜわざわざお呼び立てしたんですの?」 


 ベアトリーチェが怪訝な表情で言う。


 「いやいや、こちらがあなた方二人に用があったのですよ」


 宰相クレイトスがニッコリと微笑み、そして国王の封蝋のついた書面をギルマスに渡した。


 「お二人の冒険者登録許可証です。他に知られるとマズいので読み終えた後は、私の目の前で処分して下さい」


 ギルマスが封蝋を取り書面を広げ、目線を動かす。そこに何が書かれてあるかはわからないが、途中から驚く様子が見てとれた。読み終えたあと、はぁ…と溜め息をつく。


 「解りました。お二人の冒険者登録を承りました」


 そして書面は、宰相の目前で燃やされた。

 そこに副ギルマスが鑑定具を持って現れ、その場で登録をする事になった。

 

 「確か、銀行口座の開設も希望しておられましたな」

 「はい。ひとつ質問があるのですが、個人の口座の他に、パーティの活動資金の口座を持つ事は可能ですか?」

 「はい、可能です」

 「では、それもお願いします」

 「パーティ名は何に致しますか?」

 「アイアンメイデンで!」


 すかさずベアトリーチェが言い、ディアナが口を挟む間もなく登録されてしまった。

 二人は、住民・冒険者・商業に✔点が付いたカードをそれぞれ受け取り、パーティ用銀行口座のみのカードを1枚受け取った。


 「これで、登録は全て完了致しました」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ