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俺がキミと出会ったあの日〈1〉

過去編入るといいながらも、まだまだ最序盤だったりします。

いつか過去編を前に付けて整理したバージョンも出すかも。

俺、小早川(こばやかわ)智哉(ともや)が前嶋梨沙と出会ったのは高校1年生の4月、つまりは高校の入学時である。


幼馴染の彩香や中学からの親友の輝樹も同じ高校ということで、あまり緊張はしていなかった。


クラスは1年3組。彩香や輝樹と同じクラスだった。


「みんな同じクラスだったな。」

「はい。新しい環境ですし智哉くんや輝樹くんがいてくれるのは心強いです。」

「今年もよろしくね。」


入学式を終え、一応の顔合わせの為に教室に行きそれぞれの席に着く。

俺は小早川だったので、廊下側2列目の1番後ろ。そしてその1つ前には菊池輝樹がいた。


一方の彩香は藤波なので窓側から2列目の後ろから2番目。そしてその後ろに前嶋梨沙はいた。

もっとも、入学式の日には名前もよく覚えていなかったので俺が当時好きだった彩香の方に意識を向けていた時に

「藤波さんこれからよろしくね!えーっと、彩香ちゃんだから…彩ちゃん!そうだ!彩ちゃんって呼んでもいいかな⁉︎」

なんて入学式で少しお洒落をしたのかポニーテールにリボンを付けた明るい髪色の少女が言っているところを聞いたくらいだったのだが。


初対面にそこまでぐいぐいいけるのは美少女の為せる技か……なんて思っていた。まさか翌日にはその矛先が自分に向くとは思っていなかったが。


入学式の次の登校日に、さっそく委員会やら係を決めることになった。

出来れば彩香と同じ委員会か係になれたらいいな、なんてことを思っていたが。


まず最初の学級委員決めで我らがクラスは躓いてしまった。


女子の学級委員はまだ良かった。梨沙が


「はいはい!私やってみたいです!」


と立候補したから。だが男子は中々決まらなかった。


梨沙がいくら美少女だからと言って、学級委員をやりたいと立候補する人はいなかった。1年3組は目立つのを嫌う男子が集結してしまったらしい。

梨沙は教室の中をキョロキョロと見回していたが、ふと目が1度あった後は目を輝かせてこちらを何度もチラ見していた。

初対面……だよな?

そして担任の朝倉先生が

「推薦でもいいからー。誰かー。」

と言った瞬間だった。


目の前の輝樹が、

「なら、僕の後ろの小早川智哉くんはどうでしょう。彼は誠実ですし、誰にでも分け隔てなく接することのできる優しさを持っています。クラスの代表にふさわしいと思いますよ。」

なんて言ってしまうものだから。


朝倉先生も

「なら小早川、頼めるかー?」

なんて言い出すし。


前嶋梨沙は目を輝かせながらうんうんと何度も頷いてこちらを見ているものだから。


つい「分かりました」

と言ってしまった。


「じゃ、学級委員は小早川と前嶋ってことで。学級委員としての意気込みだけ言って、後の委員決めとかは任せるわ。」

と傍観者宣言を担任がしたので、俺と梨沙は黒板を背にして立ち


「学級委員になった小早川智哉です。推薦してもらった期待を裏切らない為にも、精一杯頑張りますのでよろしくお願いします。」


「学級委員になった前嶋梨沙です!私も精一杯頑張りますので、皆さん1年間よろしくお願いします!」


と挨拶をし、拍手に包まれた。


その後の流れはご存知の通りだ。彩香が美化委員に立候補し、男子の美化委員の枠に輝樹が入った。



全て決め終わり、自席に戻ろうとした俺に梨沙が声をかけてきて、

「これからよろしくね!小早川くん!」


と花が咲くような笑顔で言ってくれたのは今でも覚えている。


あの日からまだ2か月ちょっとだと言うのに、本当に梨沙とはよく親交を深めたものだと我ながら思う。



「智哉!智哉!何ボーッとしてるの?」


気付いたらテーブルの上にはパフェとドリンクが置かれていた。


梨沙のデラックスジャイアントパフェはテーブルの半分くらいを占拠している…やはりデカい。


「ああ…ちょっと初めて梨沙と会った日のことを考えてて」


「えっ⁉︎もしかして智哉、私のこと覚えてたの⁉︎」


「覚えてるも何も……つい2か月前くらいの話だから忘れないさ。」


「えっ…あっ…そっか。やっぱり覚えてないんだね…。」

梨沙はなんだかとても悲しそうだ。


「覚えてない?どういうことだよ。」


「智哉は覚えてないけど、私と智哉、高校入るより前に会ってるんだよ。智哉は覚えてくれてないけど。」

えっ…


「なあ、いつなんだそれは。なんかモヤモヤする。」


「教えてあげないよーだ!智哉が思い出してよ。あーあ。智哉が思い出してくれないから傷ついちゃったなあ!フルーツ白玉抹茶パフェもちょっと分けてくれたら元気出るかもしれないなあ!智哉が思い出してくれないからほんっとに傷ついたなあ!あーんしてくれないかなあ!」


梨沙は「私不機嫌ですアピール」を全力でしてきている。


このお姫様のご機嫌を取る為に、フルーツ白玉抹茶パフェを少なからず梨沙姫に差し出す覚悟を決める智哉だった。

ありがとうございました。

物語の大筋は変えない予定ですが細かい表現とかは全話後から変える可能性もあります。

今のところ特にはしていませんが…

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― 新着の感想 ―
[一言] とても軽快でいいですね。次の投稿楽しみしています。
[一言] なるほど、親友は恋のライバルを誰もやりたがらない役職へ追いやり意中の相手のパートナーの座を思惑通りゲットしたわけですね
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