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6発目

もはや飛んでない気がしますが、またしばらくしたら飛翔するので…

暑い暑いと言いながらも花見台駅前の「ムーンライトカフェ」に入った俺と梨沙は、店内の涼しさに喜びを感じていた。


「涼しいね〜!私、ここに住みたい!」

気持ちは分からなくもないが、まるで新居探しに来たかのような台詞は主に周囲からの視線が恥ずかしいのでやめてほしい。


席に案内され、メニューを渡される。


梨沙も早速「どれにしよっかなー」と、メニューを見ながら目を輝かせている。


と、ふとポケットに入れたスマートフォンが振動したことに気づいた。メッセージアプリの通知のようだ。

相手は大体予想がつく。彩香か輝樹だ。

俺は静かにスマホをポケットから取り出し、メッセージアプリを確認した。


やはり送り主は彩香でそのメッセージには「もう帰りましたか?」というもの。

その1つ前にはこちらからの「今日は梨沙と帰る」というメッセージに既読が付いている。

今まではお互いの委員会が無ければ彩香・輝樹と帰ることも多かったが、委員会がある日には別々に帰っていた。そういう意味ではこの新鮮という訳でもないのだが、これからは2人の邪魔をしない為にも、俺の精神のためにも2人と距離を置くためのメッセージという意味では新しい意味を持っている気がした。


「まだ家には着いてない」という適当なメッセージを送って、スマートフォンの電源を切りポケットに突っ込む。


再びメニューに目を向けて何を頼もうかと思案する。


ちなみに梨沙は俺がメッセージを彩香に送っている間に既に決まったようで、今は店内に流れる音楽に合わせて体を揺らしている。


ほう。今は抹茶のスイーツが期間限定メニューなのか。


じゃあスイーツはそれから選ぶとして…飲み物はどうしようかな。コーヒーにしてもいいんだろうが、抹茶とコーヒーって合うんだろうか。ここは無難にアイスティーにした方が良さげかもな。


「よし。決めた。梨沙も決まったか?」


「うんばっちし!すいませーん!」


梨沙が声をかけると若い女性店員がやってきてくれた。


「お待たせいたしました。ご注文をお伺い致します。」


「はい!この『デラックスジャイアントパフェ』1つ!と、ムーンライトブレンドで!」

デラックスジャイアントパフェってめっちゃでかいやつじゃん……。

どうやら梨沙は長居する気満々らしい。


「僕は『フルーツ抹茶白玉パフェ』とアイスティーでお願いします。」


「かしこまりました。ご注文確認させていただきます。ジャイアント〜」


店員さんが注文を復唱している間に、俺は梨沙のことを考えていた。


前から距離が近い子だなとは思っていたが、最近はそれが特に顕著な気がする。

とは言っても4月から彼女を見ている限り。誰にでも距離が近い訳ではないことも分かっている訳で。

更には俺に対してなんだか思わせぶりな言動も多いし、勘違いしてしまいそうになるのだ。


「もしかしてこの子、俺のこと好きなんじゃね」って。


だからこそ、パフェを食べ終わったら聞いてみようと思った。


「なんでそんなに俺に優しくしてくれるんだ」って。


色々と考えていると、梨沙がこちらをニコニコと見ていることに気づいた。


「ん?なんだ?」


「なんでもないよ!パフェ、楽しみだね!」


「ああ。そうだな。」


梨沙は本当にパフェが楽しみなようで、尻尾があるならブンブンと振り切れているであろうくらいの満面の笑みを浮かべながらメニューの1ページを独占する「デラックスジャイアントパフェ」のページを見ていた。


そんな彼女を視界の端に入れながら、俺は梨沙と初めて出会った日のことを思い返していた。


ありがとうございました。

実は物語のプロローグが金曜日で土日飛ばしの月曜日が本編スタートな訳ですが、そのスタートの月曜日の放課後に既に過去編も開始してやろうかという超スロー展開+速攻過去編とかいうブチ込み具合…。

過去編は「俺がキミと〇〇なあの日〈〇〉」「私とキミが〇〇なあの日〈〇〉」と言った具合で組み込んでいく予定です……。

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