表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/17

4発目

跳んでます。


不毛な弁当押し込み合戦が終わった後…


「そういえばさ」

「ん?なんだ?」

「智哉ってどの辺りに住んでるの?ここから近いの?」

「あー、まあそうだなあ。最寄りの百本松駅から2駅だから近いと言えば近いのかな。」

「へぇー。彩ちゃんとか菊池くんも同じところなんだよね。百本松って降りたことないからわかんないけどどんなところなの?」

「うーん。特に個性がないところが個性…かな。」


そう、我らが地元・百本松(ひゃっぽんまつ)は都会でも無ければ田舎でもない、良く言えば緑と調和している街、悪く言えば中途半端に発展した街なのだ。ちなみに各駅停車・準急しか止まらないため、交通の便も微妙なところではある。


俺たちが通っているこの花見台(はなみだい)高校がある花見台の駅や街はかなり発展しているため、小さい頃に彩香の家族と共に訪れた時はまるで大都会に来た気分であった。実際鉄道も各駅停車から特急まで全てが止まる主要駅である。

成長するにつれて行動範囲も広がり、同じ東都都(とうとと)湖袋(うみぶくろ)天谷(あまや)神川(かみかわ)県の盾浜(たてはま)市や万葉(まんよう)県の万葉市、蟹玉(かにたま)県のかにたま市、かにたま新都心のような大都市を知ってからはそこまで大都会という印象は受けなくなった。


「じゃあさじゃあさ!今日の帰り案内してよ!私智哉の地元行ってみたいな!」

「個性がないって言ったの聞いてた?」

「生まれてからずっとそこに住んでるから魅力に気づかないだけかもしれないじゃん!私が智哉の地元のいいところ、見つけてあげる!」

「はあ…。まあ確かにな。分かった分かった。でも遅くならないようにはするからな。」

「やったぁぁぁぁ!ありがとう!智哉大好き!」

「調子のいいやつだな…そういえば、梨沙はどこに住んでいるんだ?」

「私?私は桜川駅だよ!」


反対方面か…。

桜川はこの花見台より都心寄りで急行も停車するそこそこ大きな駅だ。花見台の次に急行が停車する駅で、各駅停車だと6駅分くらいの距離がある。つまり百本松からだとそれ以上。


「な、なあ、やっぱ今週末の土曜か日曜にしないか?」

「え?土日も遊んでくれるの⁉︎やったぁぁぁ!」

あ。なんか小躍りしてる。かわいい。


じゃなくて、

「だからさ、今日は遅くなっちゃいそうだから、土日のどっちか朝から案内するよ。それでいいか?」

「うーん。まあ確かに最近遅い時間まで明るいとは言っても、危ないもんね……。わかった!でもその代わり、土日2日間を私にください!」

「うん。暇だからそれくらいはいいよ。」

「やったやった!ちなみにちなみに…今日、花見台の駅までだったら一緒に帰ってくれる?」

「元はと言えば今日で了承したしな…。いいよ。」

「智哉大好き!やった!3日間智哉とデートだね?」

「言い方が…まあそうとも言うのか…。」

クルクルピョンピョンピョコピョコと喜びの舞を踊っていらっしゃるのが可愛くて、訂正する気にもならなかった。


それにしたってこんなに「大好き」だとか「デート」だとか言われてしまうと…勘違いしてしまいそうだ。

跳んでました。

いただいたコメントなどありがたく読ませていただいています。ちなみに、梨沙や(と)智哉の掘り下げ・過去話などは後付のような形にはなりますがいずれ話の中などに入れていく予定です。

更新頻度は長くて3日間隔くらいで収めてのんびり最後までやれたらなあなんてことも考えていますが、やる気元気勇気などにより前後する場合があります。

ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] ヒロインの可愛さもロケット級で尊さが大気圏を軽々と超えました [一言] これからも楽しみに読ませて頂きます!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ