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04

その瞬間、洒落れたダンス曲が終わった。

人々の跳ね上がった呼吸と歓声が響き渡る。


そのとき遠くから、時計楼の城から出てくる五人の巫女がみえた。

人々はさっきまでの賑やかさが嘘のように静まり、道を広げた。


カイトと女は迂闊に動かず、聴衆にまぎれおとなしくやり過ごす。


この国の五人いる巫女が鐘楼を囲むように円形に配置される、人々は巫女を囲みまわりだす。


白い服に長尾鳥の羽をつけたサーシャが歌い始める、この帝国に伝わる伝承を。



この大陸の3つ分の地の赤き土

紅き金剛が隠され

緋から金の霞が揺らめく


この大陸7つ分の海の深き青

藍から荘厳の粒が輝き

海の女神が流す虹の涙を流す


この大陸をてらしだす緋にもゆる陽

すべてを照らす根源であり

すべてを無にきすものである


この刻の鐘楼を囲いし乙女

その声を持ちいて告げる


万物を司り自然とともにある我らに

祝福を


そして五人の歌が終わると、

すっかり回り続けてトランスに入った者達に

サーシャは予言を放つ


そうして、歌い終わる頃に時計塔の秒針の影が東に向けて影を落としていた。


「東へ、新たなる光の鉱石を求めに」


こうして旅の始りを告げた。

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