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キャンディーの呪い

 

『ギシャァァアアア!!』


 絶叫を上げたウリノーム・ペルグランデは体液を撒き散らしながら悶絶する。そして階段から離れて地面に穴を掘り逃げて行った。


「経った一撃で去るとは……」


 これで安心! っと思ったがヤツが離れた事によって壊れた階段が倒れる。一難去ってまた一難。次は地面と、こんにちはしてグシャっとなる危機が迫る


「しっかり捕まりや!」


 その危機を救ったのは元の大きさに戻ったイノ坊だった。イノ坊には羽が有る為、空も飛べるので俺達を背中に乗せ上に浮上していく。


『グルゥゥ……』


 地上に近づくと何やら下の方から唸り声が聞こえて来た。そして地鳴りの後に、またもウリノーム・ペルグランデが登場。

 また出て来た!! しかも鱗が真っ赤に染まり全身で怒りを表している。これは……ヤバイな……


「しっかり捕まっとれよ!」


 高速で浮上するイノ坊の直ぐ後ろに大口を開けて迫るウリノーム・ペルグランデ。

 外に出た直後、ウリノーム・ペルグランデはイノ坊を追うのを辞めジッと俺達を見つめる。それを気にせず……気にする余裕の無いイノ坊はそのまま突き進む

 大分進んだ所で後ろを見るとウリノーム・ペルグランデの全体が穴から出ていた。離れているのにその巨大が良く分かる。


「デッカ……」


 痛む腕を押さえながら呟くと、イノ坊が不貞腐れた様に


「儂の方が大きかったもん」


 っと言い出した。お前の場合はデカイだけで何も出来なくなってただろうが!


「兎に角逃げきれてよかったわ」

「そうですね」

「うむ」

「はい」


 俺がイノ坊と言い合いをしている間に、こんな会話がされていたのだった






「任務失敗……」


 そのまま直帰した俺達に下された任務失敗の文字。キャンディー討伐ならず。まぁ、当然だな


「しゃーないわ」

「そうよ! 元気だしなさい!」


 当然の結果だ。取り敢えず、溶けた手を治してもらう為、医務室に行った。医務室でクリスさんに『ホントに当たり強いね!』なんて言われた

 その後、皆んなで食堂に行きワイワイとご飯を食べていると


「お前達が裏切り者の兄弟か?」

「はぁ?」


 何やら偉そうな人に声を掛けられた。その人は


「連隊長……」


 俺達は慌てて立ち上がり敬礼をする。そう、この人はこの第7連隊の新しい連隊長である。

 この人は家柄が良いらしく大した成果も上げていないにもかかわらず、連隊長にまでのし上がった。常に人を見下しており、傲慢で見栄っ張りだ。正直言って関わり合いになりたくない人物である


「キャンディー1匹倒せぬくせにアンナイトとはな」


 新連隊長は俺とレイキを舐めまわす様に見たあとに、割と失礼な事を口にして来た。お前、1回ウリノーム・ペルグランデと遭遇してこいよ。大変さが分かるだろうよ


「お言葉ですが、今回は我々は……」

「君の言葉は聞いてない。それに私は話して良いと言ったかね?」

「……申し訳ございません」


 アンナさんが反論しようとしたが一蹴にされた。それにしてもあまりな言い方だな。腹立つ


「はぁ……君のお兄さんのおかげで私は大変なのだよ。分かるかね?」


 その後、俺達はネチネチと文句を言われ続けた。知らんがな


「全く……これだから難民は……」


 文句を言うだけ言って満足したのか去って行った連隊長。嵐は去ったな


「ホント腹立つよね! あの連隊長! 何様のつもりよ!」

「アレが連隊長とは終わったな、この連隊」


 皆んなグチグチと文句を言いたい放題言っている。俺は、それを黙って聞いておく事にする。女子怖っ




 次の日もキャンディーだ。俺はキャンディー討伐任務に付けば必ず何か起きるので嫌だと言ったのだが、アナトリーとボルハがキャンディーが良いと言い出したのでキャンディー狩りだ

 そして、やはり事件は起きる


「ほらな……だから嫌だって言ったんだよ」


 俺の前にはタコの様な気持ち悪いモンスター【ストロケル】が居た。ほら、絶対に何か来るんだよ。これアレだな……キャンディーの呪いか何かではないだろうか?

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