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未来への暗示

 

「嘘だろ?」


 あんなに苦労して倒したのに……嘘だと言ってくれ!


「残念ながら」


 姉は首を横に振りながら言う。姉が珍しくマジな顔をしているのでマジなのだろう。


「なら、儂ら力を合わせて頑張ろうやないか! 儂が力を貸したるさかい!」

「そんな事より、イノ坊よ。元の世界への帰り方分かるの?」

「え? そんな事で終わらせるの?」


 姉が話題を変えて来た。ちょっと待ってくれ、まだ聞きたい事が有るんだが……


「帰り方は分からん! まぁ、魔人王を倒せば戻ると思うで!」

「思うって事は推測か……」

「絶対じゃないんだね」


 まぁ……どの道、魔人王はどうにかせねばならないしな……


「そんな事より姉ちゃん。自分帰られへんのに帰り方聞いて、どないすんねん」

「え?」


 イノ坊は姉に向けて言う。そんなイノ坊を姉はニコニコしながら見ていた


 帰れない? 誰が? 姉?


「何や? 坊主。自分も見いひんか? 自分らが帰って幸せに暮らしとる夢。そこに姉ちゃん居らんやろ?」


 あの夢は未来への暗示なのか?


「私も見るけど……本当に? お姉ちゃん……」


 恐る恐る姉に聞くレイキ。姉は目を瞑り答える事はしない。無言は肯定。つまり、そういう事だ


「何で……」

「そんなん知らんわ! でも、未来は確定しとらんし、頑張れば姉ちゃんも帰れるんとちゃうか?」

「そ、そうだよね! まだ決まってないし!」


 イノ坊と妹の言う通り未来はまだ確定してない。ならば姉が帰れるかもしれない。早速、イノ坊とレイキと作戦会議を始める


「……」


 俺は考える事に夢中で姉の表情を見れなかった。見れていれば、この先の未来が少し変わったかもしれないのに……俺は見落としたんだ






 イノ坊が俺達と手を組んで1度、母達に事情を説明しに行った。概ね理解した母はイノ坊に俺達を頼むと言ってこの話は終わった


 それから数週間。イノ坊は第7連隊の連中に上手く溶け込んだ。自室ではアナトリーやボルハが可愛い可愛いを連呼してハートを飛ばしているのをよく見る。

 任務にも一緒に同行し、俺のサポートに入ってくれるイノ坊はいつの間にか相棒になっていた。イノ坊は元の100キロくらいの大きさにはなれるらしく、その姿に戻り戦う

 そんな俺達を見た人達が俺の事を『テイマーだ!』っとか言っていた。


 そして、俺達に後輩が出来た。新しく新人が入ったのだ。そして新人達を見守りながら、例の魔人王の事を探っていたが全くヒットしない。本当に生きてるの?


 それから1カ月経ち、軍内部の婚活パーティーが開催されるらしいが運が良い事に今回は砦勤務と当たった為、出る必要がない!


 俺は砦勤務に向かうまでに母の元に行ったり、レイキやアナトリー、ボルハと出掛けてみたり、クリスさんとデートしたりした。



 そして砦勤務へ


 潜水艦で見回り中、一緒に乗せているイノ坊が大はしゃぎだ


「これ凄いな! 儂も操縦したいー」


 ごねるので少し触らせてやる。少し触って満足したのか大人しくなった

 見回りが終了し、昼食を取り、少し休憩した後にトレーニングに入る。トレーニングしている時に姉が来て俺とレイキに訓練所に来る様に言う


 訓練所に着くと姉だけの様で他のメンバーは居ないらしく見当たらない


「よし! 今日からミッチリお前達を鍛えてやるからな!」

「はぁ?」

「大丈夫! 許可は貰ってる」


 っと姉は唐突に言い出す。何のつもりだろうか?


「ええやん。ネーちゃんの方が強いんやろ? ほなら、鍛えてもらいんか!」


 イノ坊が姉に賛同する。俺はレイキと顔を見合わせた後、溜息を吐き


「分かったよ」

「よろしくね、お姉ちゃん」


 姉からの特別授業を受ける事となった。姉の特訓は体で覚えろタイプだったので、とってもスパルタだった。俺達2人に模擬剣を持たせ、2人同時に相手にする姉。小さくて使い物にならないとか言われていたが、普通に強いのだが……


「遅い! 何で、そこで攻めないのさ!」


 姉は容赦なく俺達を模擬剣でシバく。痛い……



 それは訓練所の使用時間いっぱいまで続いた。クタクタになり帰る俺とレイキを他所に、姉はピンピンしていた。差ェ……

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