デート
襲撃から暫くは軍本部の修繕作業や押し寄せる任務に目が回る日々を過ごした。そして、それが大分片付き通常通りの日常に戻った頃、母が弟を無事出産。
駆け付けた俺とレイキに母が弟を抱かせてくれ、ちょっと泣きそうになった
「名前は?」
「龍騎よ」
やはり四瑞の1つ【応龍】から取ったらしい。ならば能力はなんだろうか?
「可愛いね」
俺はこの家族を守っていかねばっと改めて認識する事となった。
軍に帰り母の元に行かなかった姉 (ロリ)に弟の写真を見せると
「お母さん若いね〜」
なんて言い出す。弟の感想は? っと問うと後は「任せた!」っと言いその場から居なくなる。何故?
「あ、お兄ちゃん。お帰りなさい。お姉ちゃんなんて言ってた?」
「ただいま。姉は『お母さん若いね〜』だって」
「それだけ?」
姉の考えている事はよく分からん。
そして、次の休日に待ちに待ったアンナさんとのデート! 長かった!
俺は一張羅に着替えて、いざ! アンナさんとデートに! ロビーで待ち合わせしているのでロビーに待ち合わせの30分前には着く様に部屋を出る。あの有名な「待った?」をやってみたいのである。しかし、30分前にはアンナさんはロビーに来ており、逆に俺が「待った?」する羽目になった
気を取り直して、出発!
「アンナさん、どちらに行きたいですか?」
「そうね……甘いものが食べかな?」
この日の為にデートスポットや美味しい店なんかを調べておいた俺。なのでアンナさんの要望通り甘いものの有る有名なお店からマイナーなお店まで全部網羅済みだぜ!
アンナさんと美味しい店に入り、甘いものを堪能した後はデートスポットの水中トンネルや花の公園などを巡る。ライトに照らされた花が神秘的であった
「あら? アンナにショウキ君? 奇遇ね」
花の公園でクリスさんに出会った。
「そういえば、ショウキ君は弟が出来たらしいわね? どう?」
何故かクリスさんとお茶をする事になり、公園内の喫茶店に入る。そこではカウンター席しか無かった為、左にアンナさん、右にクリスさんが座る。
これが、両手に花か⁉︎
年上女性に挟まれ気分は高揚し、何を話したか覚えていなかったりする
お茶終了後
「私もご一緒して良いかしら? 1人だとつまらなくて……」
っと言うお誘いが有ったのでご一緒する事になった。
「で、コレがね……」
「へぇー」
クリスさんは花に詳しいらしく花の事を教えてくれた。アンナさんもそこそこ知っているらしく、花の事で盛り上がった
「もうこんな時間ね」
楽しい時間はあっという間に過ぎ、もう夕食時だったので、公園内にあるレストランで夕食を取る事になった。俺の前の席に向かい合って座る年上女性2人。コレが楽園か……
「今日はどうだった?」
アンナさんが聞いて来たので
「楽しかったです!」
答えると2人揃って微笑んだので、思わず鼻血が出そうになった。なんて綺麗なツーショット
「なら、良かったわ」
その後、たわいもない話を3人でしながら今日のデートは終わった。勿論、最後は部屋までお送りした
部屋に帰ると妹が拗ねており、どうしたのか問うと
「お兄ちゃん……私とも出掛けようよ……」
っと可愛らしく言ってきたので、全力でOKした。
今日はいい日だった……
「弟よー! 居るか!」
いい日で終わる筈が五月蝿い姉 (ロリ)が登場した為、いい日で終わらなくなった
「居るぞ……」
「お外でお話しするぞ☆」
その星なに? なんかテンションがお高いのだが……若干鬱陶しく感じながら廊下に出る。そして
「早急に言おう。魔人王は老いていた。だから弱かった」
「はぁ?」
姉の話によれば、この前討ち倒した魔人王は老いており、力を失くしていたらしい。なのであの程度の被害で済んだんだとか。
「本来なら天変地異も起こせるんだ。あれだけは可笑しいだろ?」
姉の言う事はごもっともで、天変地異も起こせる程の力を持つ魔人王が、どれだけ手加減してもあの程度の訳がないのだ……
「じゃ、伝えたからな!」
それだけ言うと姉は去って行った。どうして老いているのに襲って来たの? とか聞きたい事はまだ有ったが、魔人王亡き今、全ては迷宮入りだろう
「本当にいい日で終わらなかったな……」
それから数日後に連隊長室にお呼ばれしたので、馳せ参じた。因みに姉から聞いた話だが連隊長とアルトゥールさんは魔人王と人間のハーフらしい。なので「ゴッサつよぃ……」っと姉が溢していた
話が逸れた。連隊長から言われた内容は、
「お前達の言う猪を討伐する。第7連隊と第8連隊の合同任務だ」
まさかの猪討伐任務だった。しかもこの猪、サイズが500メートルを超えるデカさになっている為、単騎では無理と推測され連隊合同の討伐戦線が敷かれるらしい
マジか……
「魔人王亡き今、地上に進出する為には奴は不都合だ。折角、取り戻した平穏も奴の出現で水の泡と化す前に、討伐しておく」
なので、俺達は地上に出兵した……




