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生き残りたい、生き残りたい

 

『ふんっ!』


 魔人王は向かってくる軍人達を軽く蹴散らして行く。俺も果敢に挑んだが攻撃は防がれ、吹き飛ばされて肋骨を何本か折る怪我をした


「最近、肋骨折るの多いな……」


 カルシウムしっかり取ろう。そう誓った


「連隊長、強っ」


 俺が肋の痛みに呻いている時、魔人王の相手は連隊長とアルトゥールさんがしていた。どちらも相当強い。暫く観察していると


「……? 刺青?」


 なんと2人に魔人特有の黒い刺青が肌に浮かび上がってきたのだ。


「弟ー? 生きてる? 死んでたら返事よろ!」

「だから、死んでたら返事出来ないから!」


 俺の前にちっこい姉がやって来て回復魔法(クーラー)を掛けてくれた。そのおかげで肋骨も完治。


「頑張れよ!」


 そのまま姉は去って行く。そして俺はもう一度果敢に挑戦しに行く。結果はさっきと同じく肋骨を数本折る事になったが、今度は連隊長達の補佐のおかげか魔人王の左腕を切り落とす事に成功した。俺、凄い!


『ぐぉぉおおおおおお!!』


 雄叫びをあげて体制を崩す魔人王だったが、直ぐに持ち直す。そして俺を見た後、俺に向かって走ってくる。それを阻止する為、アルトゥールさんと連隊長が俺の前に立ちはだかったが直ぐに吹き飛ばされて居なくなった。


『死ねぇぇえええ!!』


 右腕を俺目掛けて振り下ろして来るが、その攻撃が届く前に俺は走って距離を取った


「速いねー」

「そうだね」


 近くで妹と姉がほのぼのとしていたので一瞬力が抜けた。俺が必死こいてるのに、お前らは何でほのぼのとしてるんだ


「レイキは兎も角、姉は手伝えよ!」


 俺が怒鳴ると「えー」っと言いながら渋々、動き出す


「こんなに、か弱そうな形してるのに……」

「形関係ないから、中身だから!」


 姉と妹も参戦してくれたので形勢は俺達の方に傾いたと思いたいが……それから暫く、攻撃の隙を見て飛び込もうとするが、こちらを警戒されていてなかなか踏み込めず、ズルズルと時間だけが過ぎて行く。そうしている間にも仲間は1人2人とやられていく。なんとかせねば……


「オウキ、出来るだけ全方向に炎系魔法(イグニ)を撃て! アルは左だ!」

「ガッテンだよ!」

「はいはい」


 連隊長が的確に指示を飛ばし魔人王を追い詰め様と頑張るが、流石は魔人王。一筋縄ではいかない。立って居られる人もどんどん減っていき、このままでは誰も居なくなる


「捨て身でやるか?」


 姉の様に不死に近い体なら捨て身でも問題ないだろうが……俺の体では魔人王に致命傷を負わせるより先に命が消えるだろう


「捨て身なの? なら、私の能力使ってあげようか? 死にそうな怪我したら治してあげるよ! その代わり、私は使い者にならなくなるけどねー」


 姉から願ってもない提案が出た。致命傷を受けたら姉に治してもらえば、魔人王にそのまま攻撃出来る筈。


 つまりは、こういう事だ。

 俺が突っ込む→気付かれて攻撃食らう→俺致命傷 \( ˆoˆ )/ →姉が俺を回復→魔人王にダイレクトアタック!!


 という流れだろうか? 考えてみると、1つ疑問が……本気の攻撃受けて致命傷で収まるのだろうか? 即死とかならどうしよう……


「死んだらどうする?」


 姉に聞いてみると……


「大丈夫! 私の力は死んで3分以内なら蘇生可能だから!」


 なら安心だ! いや、安心じゃない。死にたくはない


「お兄ちゃん! お兄ちゃんが突っ込んだ後に私が魔王の動きを止めるよ! 魔王レベルだと直ぐには拘束出来ないし、一瞬しか持たないけど……」

「レイちゃん。魔王じゃなくて魔人王ね」

「……お兄ちゃんが攻撃仕掛けた時に間に合わないけど、お兄ちゃんが生き返った後には拘束は完了してると思うし、お兄ちゃんが攻撃するまでは保つと思う!」


 俺、死ぬの前提ですか? 生き返った後って……


「つまりは……」


 俺が突っ込む→気付かれて攻撃食らう→俺致命傷 \( ˆoˆ )/ →姉が俺を回復→妹の力で魔人王を捕縛→その隙に魔人王にダイレクトアタック!!


 に変更という事だろうか?


「違うよ! [ショウキが突っ込む→気付かれて攻撃食らう→死亡→私が生き返えらせる→レイの力で魔人王を捕縛→魔人王にダイレクトアタック!!→魔人王怯む→連隊長とアルさんがトドメを刺す]だよ」


 俺が最後を決めるんじゃないんだな……それと俺は絶対に1度死ぬ事になるらしい。生き残りたい、生き残りたい


「じゃ、レッツゴー!」


 こうして魔人王との決戦は最終局面に向かった。果たして、俺は無事に明日を迎える事が出来るのだろうか?

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