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いつか居なくなるのか?

 

 あれから数週間。休みの度に災難がある俺は未だにアンナさんとデートに行けずにいる


「はぁ……」

「まぁ、落ち込むな弟よ!」


 今日は休日が被った姉 (ロリ)と珍しくお買い物である。逸れない様にお手手繋いで……完全に歳の離れた妹状態である


「たかがデートで、そんなに沈んでいるとカティルはどうなる! アイツ、ナンパしては振られ、デートの約束してはドタキャン、当日来ないなんてザラだぞ!」

「カティルってそういう奴なんだな」


 新たな一面を知った。


「で、急に買い物付き合えなんて……何買うんだよ」


 そう、俺は今日こそは! っと思っていたのだが昨日の晩に姉 (ロリ)から連絡が有り「買いたい物が有るから付いて来て」とお願いされたのだ。姉はこの身体になり1人で外出すると迷子と間違えられたり、誘拐されそうになったりする為、1人では出歩かなくなった


「エロゲーを……」

「帰る!」

「嘘! 嘘だよ冗談! 真に受けないでよ……」


 久々の姉との逢瀬を楽しみながら買い物に付き合う俺。良い弟だろ?


「ケーキ買って、オヤツ買って、お菓子買って帰る」

「うん、全部お菓子だな。それとオヤツとお菓子は一緒だぞ?」


 本当にお菓子を大量に買った後、俺と姉は子供服売り場に行く。因みに荷物は全部俺が持っている


「次は可愛い弟の服を選びに」


 そう、新しく生まれてくる兄弟は弟である事が判明したのだ。なので、その子の服を姉が買ってあげようと考えているらしい


「まぁ、これかな?」

「怪獣……」

「いいじゃん、別に!」


 姉は色々な服、おもちゃを買い満足したのか買い物は終了。カフェで休憩がてらお茶する事に


「で、このまま家に帰るのか?」


 姉に問う。そういえば姉は軍に入ってから1度も家に帰っていない筈である。そろそろ、帰ってあげた方が……


「いや、それはお前達で渡しておいて」

「何で帰らないんだ?」

「……」


 何も答えない姉。


「羨ましいのか?」

「違うよ」


 続けて問うたが、姉は否定する。そんな姉はオレンジジュースをストローで飲みながら不貞腐れた様な顔をしてソッポを向いた


「はぁ……」


 溜息しか出ない。何故こうも変な所で頑固なのか……


 カフェを出て寮まで2人で帰る。寮までの道すがら考えるのは姉の事。最近、俺はよく夢を見る。それは元の世界に有る家で家族団欒をしている夢だ。

 幸せな夢の筈なのだが……そこには何時も姉の姿が無い。それが俺の心配事になっている


 この姉は本当に消えるのではないか?


 そう考える様になった。前に変態を取り締まった時、俺を庇って心臓をやられた時は目の前が真っ暗になった。そうやって姉はいつか居なくなるのか?


「どうした? 怖い顔してるぞ?」


 下から姉が心配気に覗き込んで来るので思っている事を悟られない様に笑顔を作っておいた

 俺の心の内は隠したまま、行きと同じ様に姉と手を繋ぎながら寮まで帰る。寮に戻ると買い物に付き合ってくれたお駄賃としてお菓子の半分をくれた


「お駄賃って子供か!」


 俺は絶叫したが、姉は笑ってどっかに行ってしまった。


「はぁ……」


 深い溜息を吐いた後、自身の部屋に戻り、姉から貰ったお菓子をレイキ達に配った後、個人スペースに入る。ベッドに横になり、先程の考え事の続きをする。


 姉はまだ軍に入る前、学校に通っていた時に、いつからか帰って来るのがとても遅くなっていた。そして、朝は早く出て行く。何をしているのか気になり、1度母に問うて見たが母も知らないらしく、答えは得られなかった


 軍に入隊してからも、ずっと何かをしている様で……


「本当に心配だな」


 いつか本当に居なくなる。そんな予感を感じながら目を閉じて眠りに着く。まるで嫌な予感を振り切る様に……





 ドンっと音がして建物全体が揺れた。


「何事⁉︎」


 驚いて飛び起きた俺はスペースから出てレイキに問いかける


「敵襲だって!」


 アラームも鳴っていないのに?


「なら着替えないと」

「違う! 魔人が使えない筈のワープ使って攻めてきたの!」

「えっ?」


 マジで⁉︎

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