俺の勝ちだ
「オラオラ、どうした!!」
深手を負っても、かなり強いパーバートゥに苦戦を強いられながらも何とか傷を負わせて行く俺達
「効かんわ!!」
血だらけで顔の半分は火傷を負っているのにも関わらず元気で動き回っている
「ぐっ!」
しかし、俺達の見事な連携に少しずつ動きが鈍くなってゆく
俺が何時もの如く、ちょこまかと動き回り相手の気を引くと、賺さず誰かが攻撃に入り相手の息の根を止めようと仕掛ける。それをパーバートゥは寸前で躱し、自身を殺そうとした相手を吹き飛ばす。これの繰り返しであった
「ゼェ……ハァ……」
流石に息の上がった俺であったが、向こうは一切息切れしていない。何アイツ? 化け物? いや、化け物だったわ
「ふぅ。人間風情が俺を倒せるものか!!」
そう言い俺めがけて飛んで来る。それをなんとか避けて体制を整えるより早く、奴の蹴りが俺の腹部に入った
「がはっ!!」
モロだった為、意識が朦朧とし始めるが、パーバートゥは容赦なく俺の頭を掴み上げる。そして自身に向かって来ていたカティルに俺を投げ付け、俺諸共カティルを吹き飛ばす
「いって……」
「俺は痛いで済まされないんだけど……」
壁に打つかり止まった俺達。カティルはボソッと痛いと呟くが俺は肋骨が何本か逝ったぞ
吹き飛んだ俺には目もくれず、パーバートゥは残りのメンバーと対峙しているが……急に呻き出し膝を付いた
「背中に刀が……」
何とパーバートゥの背中には刀が刺さっていた。確か刀は姉が使っていた筈だが……
「ぐぉぉおおおお!!」
咆哮を上げ、何処かに走り出すパーバートゥ。それを俺達も追ったが……
「迷路かよ……」
迷路状になっており、見つけるのは困難。
「今逃したら次は無いかもしれない。何としても此処で仕留めるわよ!」
俺達は手分けして探す事になった。1人で探すこと数分、
「マジか……」
俺の目の前に女性を貪り食うパーバートゥを発見した。その姿は最早、人では在らず。別の何かであった
『シツコイ奴らだ』
人の姿を保てず別の何かになっているパーバートゥは心成しか声も変わっていた。奴は持っていた女性を放り投げ俺と対峙する
此処まで深手を負っているのだ……俺1人で皆んなが来るまでは持つ筈だろう
「……」
姉の決死の攻撃が此処まで繋いだのだ……此処で仕留めなければ姉に顔向け出来ない。
俺は結構必死で相手の猛攻を受け流す。ふと、視界に刀が写った。背中に刺さったままの刀……
「……」
俺は本気のスピード……使ったら筋肉が軋み、酷く体が痛むくらい、最大のスピードで奴の後ろに回り込み……俺が背後から背中に刺さっている刀に蹴りを入れ更に深く刺すと流石に動きを止めた。
そこに俺の剣も深々と突き刺す。これは心臓を狙ったので、上手く貫いてくれた。そしてパーバートゥは前のめりに倒れ込み、立ち上がる事はなかった……
「俺の勝ちだ」
俺がそう言うと奴は少し嬉しそうな顔をした後、そっと目を閉じて
「やっぱり人はいいなぁ」
そう言う。
「うぉ⁉︎ 倒したのか⁉︎」
遅れてカティルが登場し、俺とパーバートゥを交互に見て問うて来た
「何とか……」
「凄いな!」
「余韻に浸っても良いけど、早くしないと此処崩れるよ?」
後ろからいつの間にか居なくなっていたエマヌエルが登場。それと同時にこの建物全体が大きく揺れ出した
「オウキが大技使ったからね……此処は持たないよ」
姉の所為か……まぁ、それのお陰で勝てたものなので良しとしよう
「コイツどうする? まだ、生きてるけど」
パーバートゥを指差してエマヌエルが問うて来るが、もう崩壊も近い為、白状だと思うが置いて行く事にした。だって重くて運べないんだもの……
船に戻ると……
「やぁ、お疲れ弟よ!」
「……」
なんか小さくなってる姉が居た。身長が俺の腰ぐらいで髪がお尻より長い。服は燃え尽きたのか誰かの上着だけを着た状態の姉。変態は食いつきそうだ
「何でロリ化?」
「お姉ちゃん可愛い!」
姉によると自身の炎で体を燃やすと灰の中から若い姿で蘇るらしい。
「フェニックス⁉︎」
そこまで設定に忠実だったのか⁉︎ ほぼ不死じゃないか!
「いつ戻るの?」
「さぁ? 私も初めてしたから、分かんない。力が戻ったらとかじゃね?」
らしいので暫くはロリ化状態だろう。なんでも、俺達が去った後、灰の中からロリ化状態の姉が出て来たのをエマヌエルが発見したっと……
「だからエマヌエルは居なかったのな……」
納得した




