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何て卑劣な!

 

「で、ショウキ。対人戦の経験は?」


 エマヌエルが俺に問うてくる。


「訓練のみだ」

「……」


 おい、エマヌエル。眉を寄せて嫌な表情を作るな。今、絶対「コイツ使えないな」って思っただろ!


「武器も今は無い。仕掛けるのはアルさんが来てからかな?」


 そう、俺達は今、武器を持っておらず丸腰状態なのだ。唯一使えるのは魔法のみ。これでは、いくら姉とエマヌエルが居るからといってハーフ魔人である【パーバートゥ】は倒せないだろう。


「エル……どうする? アルさん待つ? それとも、youーのその素晴らしい美貌で誑かしてみる? 『お兄さん、一緒にどう?』って」

「オウキ? 喧嘩売ってるの?」

「まさか! あのエマさん? ちょっと……ゆっくり近づいて来るのやめてもらっていいですか?」


 エマヌエルはゆっくりと立ち上がり姉に近づき、姉は顔を左右にブンブンと振りながら後ろに下がって行く


「問答無用! 君は一々一言多いんだ!」

「ぎゃー⁉︎ だって、君さぁ! 女の格好してるじゃん! なのに女扱いされるので嫌いってどうなの⁉︎ なら男の格好しろよ!」

「似合わないんだよ!」

「何で⁉︎」


 姉とエマヌエルの取っ組み合いが始まった。こんな所で何をしてるんだよ


「ていうか、エマヌエルって女扱いされるの嫌なんだ」


 初知りである。成る程、だから前回の変態事件でキレてたのか……


「五月蝿いぞ! 何事だ!」


 姉とエマヌエルが騒がしくしていると男達がやって来る


「此処では騒いだ奴から連れて行くって知らないのか?」


 成る程、だから皆は静かにしているのか……


「聞いてません」

「同じく」


 姉が下、エマヌエルが上で馬乗りになっている状態で2人が答える。その体制ヤバくね?


「なら今言った。新入りだしな、此処の厳しさを教えてやろう。1人選べ」


 つまり、俺達の誰かを生贄に捧げろっという事だろう。何て卑劣な!


「という訳で! エマ、お願い」

「何が『という訳』なの? 君が逝きなよ」

「漢字が違う⁉︎」


 また騒ぎ出す2人。男達も呆れ顔だ


「コイツら……もういい! 2人連れて行け」


 男が鍵を開けて中に入ってくる。そして2人を掴み立たせる


「エマ、良い?」

「いいよ。5人居るから、僕が3人でオウキは2人で」

「いいや! 私が3人やる!」

「じゃ、早いも勝ちで」


 瞬間、2人は動いた。姉は自身を掴んでいた男の腹に肘を叩き込み、続けて蹴りを顔に叩き込む。そしてもう1人には回し蹴りを顔面に食らわせる。

 エマヌエルは掴まれている方の手を逆に掴み返し、その手を『グキ』っと曲げて……へし折り、顎にアッパーを入れる。もう1人には顔面にグーパンで1発KOだ。酷い……


 残った1人が勝てないと踏んだのか俺を掴み首にナイフを押し当て


「大人しくしろ、動けば殺す」


 脅して来たので、俺はナイフを持っている方の腕を掴み背負い投げを決める。


「君達の負けだ」


 エマヌエルが太腿に付いているホルスターから銃を取り出し今倒れた男に突き付ける。


 武器持ってるし……お前、丸腰じゃないじゃないか


「というか、初めにボディーチェックなり身元調査なりしなよ……ガラ空きじゃんか」

「……うん。身元調査はマズイかな?」


 まぁ、その通りだろう。何たってコイツらはボディーチェックおろか性別確認もしていない。まぁ、性別確認はボディーチェックすればバレるが……


「警戒心足りてないよ」

「そうそう、こうやって軍の連中を招き入れちゃってちゃあね」


 あっという間に制圧した。


「お? 何だもう終わったのか?」

「あ、カティル……とヌンツィオ」

「俺はついでか?」


 カティルとヌンツィオが俺達の装備を持って来てくれたので、これで戦える


「兄さん!」

「ショウキ!」


 レイキ、アナトリー、アンナさん、ボルハも到着。その後からアルさんとロザリーさん、そして何故かゴボウ先輩(←名前知らない)まで来た。


「僕らの班は此処の女性を保護、他の班は初めに行った通り行動しろ」


 どうやら、此処に突入したのは俺達だけではなく他の隊員も居るらしい。


「ロザリー! パーバートゥを!」

「了解したわん!」


 俺達はロザリーに付いてパーバートゥを追う事に。パーバートゥの部屋に向かう道すがら、今回の説明を受けた。何でも班を3つに分けて行動しているのだとか


 1つ目はアルトゥールさん率いる『牢屋に居た女性を安全な場所に連れて行く』班(此処にアナトリー)

 2つ目はゴボウ先輩率いる『拷問部屋の捜索』班(此処にはボルハ)

 3つ目が、ロザリーさん率いる『パーバートゥ捕縛』班。(俺、レイキ、姉、エマヌエル、カティル、ヌンツィオ)

 この捕縛は出来ればであり、無理なら首を落とす事もやむおえない


 話を聞き終えた後は無言で先に進んだ俺達は、とうとうパーバートゥの部屋の前まで来てしまった。


 今からボス戦である! 心して掛かろう!

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