表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/85

ハーフ

 

 そして俺達は街中を徘徊する……



 変態が出やすい場所を虱潰しに回って居るのだが、なかなか現れない。やはり俺の所為なのでは?

 1日では現れなかった為、何日も徘徊。そして、何の手掛かりも無く一週が経とうとする頃に


「最後の手段。路地裏行く?」

「そうだね」


 今まで避けていた路地裏に入ってみる事に……まず路地裏は危険と言われており、普通の女性は出入りしない。なので女(に見える)3人が居れば怪しまれるかと思い避けて来ていたのだ


『良いよ』


 耳に付いた無線機からアルさんの声が届く。実は俺達には発信機と盗聴器が付いており、こちらの位置と音はアルさん達に丸聞こえなのだ。そして、聴こえてきた情報を頼りにアルさんが指示をくれるのだ


「うわぁ……居そうだね」

「マジで入るの?」


 人通りの少ない路地裏を徘徊し始める俺達。すると前方で奇妙な動きをしている人を発見。その人は俺達を見た後、驚いた顔をして走ってこの場を去った。


「怪しい……」

「関係あるかもね」


 俺達はその人が居た場所まで歩き辺りを捜索。すると、ゴミ箱の中から女性の遺体が見つかった


「……きゃー⁉︎ た、大変よ! 人が死んでる⁉︎ 何番に掛けたら良いんだっけ⁉︎」

「……⁉︎」


 姉が突然騒ぎ出し、俺は驚いた。何? 急に。


「この番号だよ! 早く掛けて!」

「あ、ありがとう。もしもし、軍の人ですか? ここに女性の遺体が……」


 それにエマヌエルも加わり出した。本当に何?


「君も騒いで。何処で誰が見てるか分からないんだから出来るだけ怪しまれない様に」


 エマヌエルがボソっと耳打ちしてくれる。成る程、俺達が軍の人間だとバレない様に、演技してるのか……


「動くな」


 急に奥から男が出て来て俺達に銃を突きつける。


「電話も置け、話すな」


 俺達はか弱い風を装わなければならない為、相手の指示に従う。姉とエマヌエルは、それにプラス手と手を取り合い、身を寄せ合って怯えた演技を入れている。


「話さずに付いてこい」

「君達は不運だね?」


 男が仲間を召喚(笑)し、俺達を縛り上げ、連行。男達に連れられ謎の潜水艦に乗せられ街の外れに有る、隠れ家に連れて来られた。こんなに簡単に潜入出来るとは……案外チョロいな


『ビンゴだね。こちらも動くよ』


 アルトゥールさんも動いてくれるし、もう解決したも同然だろうと俺は舐めきっていたが……ボスと退治するとそれは無くなった。何かヤバイ奴が居る……


「よう! 新しく入った子はその子らか……」


 目の前に居るブーメランパンツ1枚だけの恰幅の良い男が【パーバートゥ】だろう。体に魔人の様な模様が有り、オーラも魔人の様。しかし人の形をしているので人間なのだろうが、何故か魔人と合間見えている様な感覚だ。

 それは姉達も感じているのだろう。2人とも顔を険しくしている


「2人は、まぁ綺麗が……1人ブスだな」


 ブスは俺の事だろう。自分でも分かっている! 余計なお世話だ!


「まぁ、良い。連れて行け」


 ボスの指示に従い俺達を連れて来た男達は、俺達を連れて部屋を出る。そして牢屋が沢山ある場所に連れて来られた


「此処で暮らすんだ」


 1つの牢屋に3人纏めて入れられ、鍵を閉められる。そして、男達はニタニタという顔を俺達に向けてから去って行った


「捕まったんだけど……」


 俺は辺りを見回す。他の牢にも俺達と同じ様に何人も閉じ込められている女性が居る様だ。


「ほら、行くぞ!」

「やめてーー! 助けて! イヤーー!!」


 男が1人来て女性を1人連れて行く。その様子を俺は見ている事しか出来なかった……この鉄格子さえ無ければ……


「アンタ達、新入りだろ?」

「はい?」


 俺達の横の牢から女性の声が聞こえて来た。


「連れて行かれた奴は二度と戻って来ないんだ。ボスに食われるか、拷問食らって殺されるかだ。此処に捕まった奴らは皆、そうなる運命なんだよ」


 本当に只の変態集団じゃなかったらしい。話を聞いてる内に分かって来た。どうにも、この集団は女性を痛ぶり楽しむ趣味がある連中が溜まった場所の様だ。

 外で変態行為に走っている連中はそこまでハードな趣味を持って居ない奴ららしい


「ボスに食われるって?」


 俺はもう1つ気になる事を隣人に聞いてみる


「……なんでもカニバリズムらしいよ」

「……⁉︎」


 人間が人間を食うのかよ⁉︎ グロいな……


「自身の欲の為に、これだけの組織を作ったんだ。大した奴だよ」


 それっきり隣人は話さなくなってしまった。俺は更に情報を得ようと声を掛けたが返事はなし。他の牢の女性も同様だった


「カニバリズムじゃない。奴は魔人とのハーフだ」

「だから、【肉】じゃなくて【血】が欲しいんだよ」


 姉とエマヌエルがやっと話したと思えば、とんでもない事を教えてくれた。ハーフ?


「そんなの居るの⁉︎」

「うん。人の形で魔人と同等いや、それ以上の力を持つ、人間と魔人のハーフ」

「地上では人間は奴隷になってるからね。あり得ない事ではないよ」




 つまり……パーバートゥは魔人並みに強いという事か……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ