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 病室から追い出された俺は大人しく部屋に帰る事に。


「うん?」


 部屋に帰る途中、娯楽室の前を通ると中で何やら騒いでいる男連中が居た。興味が有り少し覗いて行く事にする


「やっぱり、この子良いよな。胸がデカイ!」

「いやいや、コッチのこの方が断然!」


 只の猥談だった。雑誌を広げてあーだこーだっと言い合っている。こんな場所で大声で話す内容じゃないな……


「何々、何してるの?」


 俺は頭を抱えた。選りに選って後ろから姉がやって来たからだ。女に聞かせる内容じゃない。俺は慌てて止めようとしたが……


「何? 女の子の話? おぉ! 可愛いね! 私は断然この子だよ。ヒップから脚にかけてのラインがさぁ!」


 参 加 し 出 し た だ と ……


「胸なんて古いよ! 今は腰やお尻に行かないと!」

「いやー。やっぱり魅力を感じるのはさ……」


 普通に混ざり出した姉を見て思う。そういえば学生時代も猥談に参加していたな……妹とアナトリーはコレを見習え! 猥談を聞くと顔を真っ赤に染めて怒るからバレるんだ。姉の様に一見女にしか見えない姿をしていても、こんな話に参加出来れば誰も疑ったりしないよ……複雑だけどな!


「でもー。ほら、私、可愛いじゃない? か弱く見えるじゃない」

「自分で言った⁉︎ 可愛いけども! か弱いくは無いけどな!」

「言ったな! じゃあ、私で夢想するの止めてね」

「いや⁉︎ 俺の楽しみ取らないで⁉︎」


 盛り上がっているので今から入るのは難しいと思い、退散する事に。というか姉で夢想してたのか?


「その気持ちは分かるよ。なんたって私も自身の姿で夢想するくらいだし……」


 ドヤ顔で話す姉。そんな事をドヤ顔で言うなよ……しかし、同時に納得した。ああいう事を言えば誰にも疑われる事がないのねぇ……


「うわぁ……」

「えぇ……」


 若干引かれてるだろうが! しかし、その空気も直ぐに直り笑いが起きる


「はぁ……」


 複雑な気分で俺はその場から離れて今度こそ部屋に戻った……





「おかえりなさい、お兄ちゃん。アナトリーどうだった?」


 部屋に戻ると妹が出迎えてくれた。何故だろう、とても癒される。部屋には妹しか居らずボルハは外出中の様だ


「アナトリーは大事を取って今日は医務室で過ごすよ」

「そっか……そう、お兄ちゃんに聞きたい事が有ったの!」


 レイキは俺に怖い顔で詰め寄ってくる。何だ⁉︎ 何だ⁉︎


「お姉ちゃんのことなんだけど……」


 あぁ、スカウトの件か。まぁ、噂になっている様だし妹の耳に届いても可笑しくはない


「スカウトの事か? 俺もよく知らないんだ。本人に聞かないと……」

「スカウトは本当だよ。学校通ってる時に用が有ってお姉ちゃん探してた時に図書館で誰かと話しているの見たの! 今思えば、アレは連隊長だったよ!」


 思わぬ事実にビックリだ。知らなかったのは俺だけなのか⁉︎


「内容は『私の入る隊に弟達を入れて』っていう内容だった。だから私達、同じ隊なんだよ」


 成る程……姉が頼んだから皆同じ隊になったのか……可笑しいと思っていたのだ。何故、こんなに仲が良い奴同士で固まっているのか。そして何故、この隊は新人の数が他より少ないのか。

 つまり連隊長は選り好みしたから枠が減ったかなんかだと思う


「噂では連隊長は【男の娘】好きなんじゃないかって言われてる。スカウトしたのお姉ちゃんとエマヌエルだからね」

「確かにどっちも【男の娘】……」


 そんな噂になっていたのか……強いからスカウトって訳では無く、男の娘だから? 分からん。頭が痛くなって来た


「で、別の事が聞きたくて……お姉ちゃんって連隊長と出来てるって本当⁉︎」

「ふぁ⁉︎」


 それは予想を遥かに超えた質問だった。姉が? 連隊長と⁉︎


「マジで⁉︎」


 どう言う事だ⁉︎ 俺は姉がスカウトらしいっと言う噂しか知らないのだが……妹は目を輝かせて早く教えろっと俺に迫って来る。


「俺、初耳なんだけど……俺はスカウトの噂しか知らないし……」

「……昨日に先輩が連隊の部屋を訪室したら、お姉ちゃんが着替えてたんだって! これってひょっとしてアレかな?」


 俺は水を飲もうと思い持っていたペットボトルを落とした。それくらい衝撃的だった


「いや……待て。それはマズイだろう? だって男の娘好きなら姉と寝たら……」

「あっ⁉︎」


 俺とレイキは顔を見合わせて数分固まった。


「お姉ちゃんに確認する?」

「いや、姉に聞きづらくないか?」


 2人であーだこーだっと言い合っていると、ボルハが帰って来たのでこの話はここで終わりになった。

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