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なんかサメの口からビームみたいなの出て来るんだけど⁉︎

 そして俺は部屋に戻り、待ちに待った休みなので惰眠を貪る事に……



 ゆっくりと惰眠を貪っていると急に『ジージー』っと警報が鳴り出した


「何事⁉︎」


 俺は慌てて飛び起き、近くに居たレイキに確認する


「敵襲だって! 各自、スーツに着替えて格納庫に来いって」

「わかった!」


 そう、例え休みでも敵が来たら出陣するのが、この砦勤務なのだ。

 折角の休みが台無しになった。何故今日来たのだ……許すまじ敵!


 ウェットスーツに着替えて格納庫に着くと、もう結構な人達が出陣していた。既に来ていたアナトリーが俺に


「遅い!」


 怒鳴って来た。怒鳴られた後、首根っこを掴まれ潜水艦の中に押し込まれる。コイツ、こんなに強引だっただろうか?


『揃った?』


 通信機からアンナさんの声が聞こえて来た。


「こちらは揃いました」

『コッチもです』

『なら行くわよ。いい! 初の実戦なんだから無理はしない様にね。ダメだと思ったら引く様に!』

『『「「はい」」』』


 俺達は潜水艦戦闘の初実戦を迎えた。


 海の中に潜ると其処は戦場だった。姉の言っていた通り宇宙で戦っているアレの水中バージョンに見える。


「何ボサッとしてるの! 早く行くぞ!」


 後ろからアナトリーがシートを蹴ってく急かしてくる。初めは怯えて震えていたアナトリーが、この一月ちょっとで随分と逞しくなったものだ。

 いや、アナトリーだけではない。妹もだ


 俺も置いて行かれない様に、頑張らねば! 守るべき対象に置いて行かれない為に、守ってるつもりのバカを守れる様に強くならねば……


 そう思いながら俺は潜水艦を降下させて、敵に突っ込む


「何これ。巨大ザメじゃん」


 俺は絶句した。其処には俺達の世界では絶滅したと言われているサメ【メガロドン】並にデカいサメがウヨウヨ居た。


「【キング・ガレオス】だよ。基本は群れで行動するんだ」


 後ろに居るアナトリーが教えてくれた。


「あの口、ヤバくね? この潜水艦噛まれたら一溜まりもないんじゃ……」

「まぁ……無いかもね」


 そんな事を言っていると真ん前に【キング・ガレオス】が大口開けて突っ込んで来た。それを俺は慌てて避けて、アナトリーが銃で攻撃するが怯んだ様子はない


「これ本当に倒せるの?」


 巨大なサメを見ながら俺は呟く


「ほら、右から来てる!」


 この潜水艦は360度見通せる様になって居る為、後ろに迫っている巨大ザメも確認できる。後ろの巨大ザメに気を取られていると、真横からも来た様でアナトリーから怒声が飛んで来た


「分かってるよ!」


 ムキになって言ったが実は気付いてなかった。ヤバかった……


 後ろに付いていたサメが大口を開けて……何か撃ってきた!


「なんかサメの口からビームみたいなの出て来るんだけど⁉︎」


 なんとサメモドキの口から謎の光線が発射されたのだ。それを俺は右に左に避けながら俺達の潜水艦を執着的に狙っている2匹から逃れようと必死で操縦する


『ぎゃー!! 何これ! サメにビーム機能が搭載されてるとか聞いてないんですけどー⁉︎』

『ちょっとオウキ、五月蝿いよ。黙って操縦出来ないの?』

『黙るって! 黙るってどうやったっけ⁉︎ どうやったら黙れるっけ⁉︎ あっ、ごめんなさい。黙りますから、頭に置いた手にゆっくりと力を入れるの止めてもらって良いですか? 本当、操縦しくじっちゃう!』


 急カーブした時に体が通信ボタンに当たってしまい、姉とエマヌエルのチームと通信が繋がってしまった。艦内に姉の五月蝿い声が響いて、気が散るので通信をオフにした。


「そういえば、サメって共食いするんじゃなかったけ⁉︎」


 姉の声で思い出した。かつて姉がサメのゲームをしている時に「共食いする」っと言っていた気がする。


 異世界のサメは共食いせず共闘するなんて聞いてない⁉︎


 潜水艦を右へ左へ滑らせて華麗に攻撃を躱しなが、心の中で絶叫する。


「ちょっと! もう少し船体安定させてよ! これじゃ撃つに撃てない」

「そうは言ってもな! それに、他の隊員見てみろよ。俺の動きより更に激しい動きしてても普通に撃ってるだろ!」


 注意が少しアナトリーに向いた。それがイケなかったらしく、船体の右からとんでもない衝撃が俺達を襲った。潜水艦は左へ吹っ飛び岩に激突、船体の右部分は食い千切られてボロボロになっていた


「ヒェ……」


 噛まれたら、ああなるのか……

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