砦勤務
大きな潜水艦でやって来た先は大きな建物だった。どうやら此処が砦らしい。そう、俺達は例の砦勤務に来ているのだ
「部屋を案内するから……着いて来て」
アンナさんに、これから1ヶ月暮らす部屋に案内される。そして荷物を置いて息つくヒマもなく、ウェットスーツの様な物に着替える様に言われる。
「レイキ……中に何かしら詰めた方が良いんじゃないか? 結構、体のライン見えてるから……女だってバレるぞ?」
ピッタリとしたウェットスーツは体のラインが強調される。レイキとアナトリーは女性特有の丸みがかったラインが丸見えで、ボルハは筋肉がバキバキなのが丸見えだ。腹筋が8つに割れているのがハッキリと分かる。スゲェ……
「じゃ、タオルとか詰めとくね」
「タオルで誤魔化せるのか?」
取り敢えずの応急処置としてタオルを詰め、少しゴワついている2人を見る。そして着替えたら、直ぐに格納庫まで来る様に言われたので急いで格納庫へ
格納庫に着くとウェットスーツを来たアンナさんが待っていた。そこには何故か姉とエマヌエルも居る
「今から潜水艦訓練を行うから、しっかりと覚えてね。今回はオウキとエマヌエルも一緒よ。久々でしょ?」
確かに一緒に行動するのは久々だ。姉はウェットスーツを着ているのにも拘らず、女性特有の丸いラインが見えない所かタオルを詰めてゴワついてる感じもない。何入れてるんだろうか?
エマヌエルは可愛い顔の割にガッシリとした体をしているらしくボルハ同様、腹筋が割れているのが確認できた。ギャップである
「じゃあ、取り敢えず、潜水艦に乗ってみましょう。はい、ボルハとレイキはコレに乗って。で、コッチにショウキとアナトリーが乗る」
この潜水艦は前に1人、後ろに1人の2人乗りらしい。1人1つマニュアルが配られる
「前に乗る人は基本的に潜水艦を操縦する人です。後ろに乗る人は攻撃する人よ。どっちか良いかは、相談して」
だそうだ。ペアのアナトリーとの話し合いの結果は俺が前で後ろがアナトリー。[ボルハ&レイキ]ペアは、前では屈強なボルハには窮屈らしく、強制的に前にレイキが乗る事に。
[姉&エマヌエル]ペアは姉が前で後ろがエマヌエルだ。
「じゃ、ハッチ閉めてー」
アンナさんの言葉に従いハッチを閉めようとしたが閉め方が分からない。何処が閉める所?
『操縦席の右下に[open & close]って書いてある赤いボタンがあるよ』
「うわっ⁉︎ ビックリした」
急に通信が開き姉が話しかけてきた。
『見つかったかい?』
「あ、ごめん。有ったよ」
ニコニコと笑顔のエマヌエルに聞かれた為、慌ててボタンを探しハッチを閉める。
『オウキこの前、訓練中に間違えて押しちゃってハッチが開いちゃったから……気を付けてね』
『もー! 私の失態言わないで!』
『えー。だってさぁ』
通信越しに和気藹々と話す2人。姉よ……間違えて押したのか……もしかして水中で?
「気をつけてよ」
「はい、気を付けます」
後ろから凄い圧力が来たので、振り向く事なく首を上下にブンブンと振る
「はーい。出発!」
どうやらアンナさんは1人で乗っているらしい。コレ、1人で乗れるのだな……
マニュアルに従い水中にダイブ。そしてゆっくりとレバーを傾けて下に降りていく。
『上手い上手い! なかなか上手よ』
ぎこちない動きだが、始めてにしては上手いらしく褒められた。妹の方を見れば止まったり動いたりとガタガタしている。姉は、かなりスムーズに動けており問題なさそうだ
『じゃあ、次は銃を撃ってみましょうか』
船体の両サイドに付いてある銃からは、細いピンク色のビームの様な物が発射された。どうやらコレで戦うらしい
『船体の前には刃物が付いてるから』
尖った船体の先には刃物隠れており、後ろのアナトリーがボタンを押すと刃物が出てくる仕組みになっている様だ。
船体の下にはミサイルが2つ搭載されてるのだとか……
以上がこの潜水艦の装備である
暫く操縦し慣れて来た頃、凝った体を解す為に体をずらして体制を変えると……
「あ……」
「ちょっ⁉︎」
開閉ボタンを膝で押してしまった……




