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きゃーっ!! 変態よ!!

 

 例の魔人事件から早1日が経つ


 俺はシャワーを浴びながら昨日の事を思い出す。


「やっぱり、魔人は強いな」


 流石、地上の支配者。もう二度と逢いたくはないものだ


「あれ、やっぱり手加減されてたんだよな……」


 で、なければ俺達で勝てる相手ではない。慢心していてくれて本当に良かった


「……あのレイキの力……俺のスピード……そして姉の回復魔法か……」


 この世界に来て特別な力が有るのは【猪】だけだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。俺には尋常ならざるスピードが、レイキには魔人の攻撃も防ぎきれる防御力が、そして姉には回復魔法(クーラー)では治しきれない傷を瞬時に治せる力が……


 もしかすると姉が崖から落ちた際に無傷だったのは、この力で傷を癒していたからか?


 考えるとキリがないので、シャワーを浴び終え脱衣所に出る。脱衣所に出て体を拭き、服を着ようと服に手を伸ばした時に事件は起きた


「……⁉︎」

「……い、いやーん」


「プシュ」っと音を立てて脱衣所の扉が開く。デジャヴだ。前にも1度有ったな……


「すまない! 直ぐに出る!!」


 ドアを開けた開けた相手はボルハだった。ボルハは顔を赤く染めて焦って出て行った。アナトリーとエライ違いだ


 脱衣所を出るとソファに正座で座っているボルハを発見。切腹でもしそうだ


「気にするなって。俺は平気だから」

「しかし……」


 ボルハをなんとか説き伏せ、繰り返し謝るのを辞めさせた。


「それより、大丈夫なのか? 皆んなは、様子見でもう少し入院って聞いたけど」

「あぁ。私は問題無い。頑丈なのが取り柄だからな」


 ボルハは思ったよりタフだったらしく、皆んなと同じ様に……いや、皆んなより吹き飛ばされていたのにもかかわらず、医務室に運ばれてた当初から怪我はそこまでだったらしく回復魔法(クーラー)を受ける事なく簡単な手当てで済んだらしい。これぞ筋肉のさせる技か……


「じゃあ、俺と出掛けないか? レイキやアナトリーが退院する頃には砦に行かないと行けないらしくて、買い出しを頼まれたんだ。俺じゃ買い辛いものとか有るから来てくれると助かる」






 っという事でボルハと買い物デートする事に。何故だろう……全くデート感が無い。


「むっ……アレは……」


 ボルハが何かに気が付き動きを止めた。ボルハが気にする物を見ると納得。それはゲームセンターのクレーンゲームの景品で可愛いウサギの様なヌイグルミである(この世界にウサギは居ない)この世界にもゲームセンターが有るのか……

 厳つく見えてもボルハは女の子らしく可愛いものが大好きだ。ヌイグルミなんかを個人スペースに並べているのをよく見る


「あー……俺ちょっとゲーセンに用があるんだ。寄っても良いか?」

「あぁ。問題無い」


 俺はボルハとゲーセンに入りる。ボルハと一時的に分かれて、さっき見ていたヌイグルミを取ってやる。

 元の世界で姉がゲーセン好きで良くゲーセンに行ってクレーンゲームをしていた。なので姉はコツを知っており、俺達が欲しがった景品を悉く取ってくれたのだ。とっても懐かしい


 俺は姉が言っていたコツを思い出しながら、何度かチャレンジし見事にゲットした。ボルハは喜んでくれるだろうか?


 合流した俺はボルハに先程気にしていたヌイグルミを渡すと、頬を染めて嬉しそうに、はにかみながら微笑む。俺は初めてボルハを可愛いと思った




 暫く、2人で買い物を続けていると前方から見たことの有る2人が歩いてくる


「おぉ! 弟よ! あ、ボルも! ご機嫌麗しゅう?」

「元気そうでなによりだね。ボルハは……凄いね。ピンピンしてるや」


 姉とエマヌエルだ。2人とも私服がとても似合っている。エマヌエルなんかは何処ぞのモデルかってくらい綺麗で道行く人が振り返って見ている


「あぁ……お陰様でな。姉はもう良いのか?」


 姉は人の傷を治すと疲れると言っていた。もう、回復したのだろうか?


「心配ご無用! 大丈夫さ! それより、何? デート?」


 姉は顔をずいっと近づけて問うて来る。そんなに弟の恋愛事情が知りたいのか……


「買い出しだよ。お前達は?」

「勿論!」

「「デートだよ(さ)」」


 2人は両手を引っ付けて、揃えて言った。相変わらず仲が良いようで……


「邪魔しちゃ悪いから行くね。じゃ、またねー」


 姉とエマヌエルは、その場から去ろうとしたが……


「きゃーっ!! 変態よ!!」


 誰かの叫び声が聞こえて来た。また変態か……その世界、変態率多くないか?


「エマ、変態だってさ。私怖いー」

「僕もだよ」

「2人共、全く怖そうに見えないぞ?」


 妙に芝居かかった様に言う姉と全く怖そうに見えないエマヌエル。その2人を見て素直な感想を述べるボルハ。そうこうしている間にも変態は俺達に迫ってくる


「なんか前にも見た感じの人だな」


 見た目は前と一緒、女物の下着の上下に頭に女物のショーツを被り手にナイフを持った男だった。


 その変態は姉の隣に居た可憐な見た目の(但し男だ)エマヌエルを捕まえて首にナイフを当てる


「近づくな⁉︎ 近づけばコイツを殺すぞ!」


 なんでアッサリ捕まったんだ、エマヌエルよ……

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