何かの銅像
「今日は今度こそキャンディーを倒します」
俺は性懲りも無くキャンディー討伐に今日も来ていた
「リーダー! また、ストロケルに会ったらどうします?」
アナトリーが手を上げて質問して来たので返す
「逃げます」
「このヘタレ! 戦え! 自分だけ先に逃げやがって!」
「し、仕方ないよアナトリー。流石にアレはちょっと……」
妹がフォローを入れてくれた。
「じゃあ、昨日とは違う所に罠を張りましょうか。昨日と一緒だと警戒されるし……」
という事で、俺達は昨日とは違う所に罠を張る為、その辺をウロウロし良い場所を探す。
「ねぇ、この銅像何?」
ウロウロとしているとアナトリーが何かの銅像を見つけた。その銅像は牛の頭に人の体、羽が生えた何かの銅像だ。その銅像にアナトリーとボルハ、レイキが近づく
「何でしょう?」
「不細工だな」
妹とボルハは銅像の周りをグルリと見回しながら言う
「こんなの有ったかしら……」
アンナさんは銅像を見ながら思案。
「ホント不細工ね。コレ、な……っあぁぁあああ⁉︎」
「きゃーーー!!」
「……」
アナトリーの足元から『カチ』っという音が聞こえた瞬間に3人の足元に穴が開く。そしてアナトリーとレイキは悲鳴を上げて、ボルハは無言で下に落ちて行った。後から『バシャーン!』という音が聞こえて来たので下は水になっているらしい
「……っちょ⁉︎」
俺とアンナさんは慌てて穴に寄り、中を覗くが暗くてよく見えない。しかし階段が有るのは見える
「声が響く……相当深そうよ……」
顔を顰めてアンナさんは言う
「どうします? 追います?」
「そうね……一応、此処で救援要請を出しておいて……降りましょうか。階段も有ることだし」
アンナさんが階段を指差して言う。
「そうですね」
俺は頷く事にした
俺達は長い螺旋階段を一段一段降りて行く
「相当深いですね……皆んなは大丈夫でしょうか?」
「……下に水が溜まってるようだし大丈夫だと思うけど……」
2人の間に暫く無言の時間が流れる。
「貴方の弟……いえ、妹とボルハ、アナトリーは女の子でしょ? 部屋辛くない?」
沈黙を先に破ったのはアンナさんだった。驚いた事にアンナさんは3人が女である事を知っていたらしい。
「知ってたんですね」
「まぁ……一緒に行動してたら直ぐに分かるわよ」
らしいぞ、妹とアナトリー。
「まぁ……何とかなってますよ」
テレビは殆ど占領され、ソファーも占拠されて居るが3人と一緒に居るのは結構楽しく、苦ではないのだ
「そう、なら良いけど……」
それよりも俺は姉の部屋の方が気になるのだが……まぁ、上手くやってるみたいだし大丈夫だろう。
「それより、アンナさんと2人になるのは初めてですね!」
雰囲気を変える為、別の話題を振ったが……正直、話題を間違えたっと思った。何だかナンパしてるみたいだ……
「そうねェ。何? 口説いてくれるの? 良いわよ。貴方なら大歓迎」
アンナさんは悪戯っ子の様な顔をして俺に顔を近づいて来る。たじろぐ俺。正直、そんな言葉貰えるとは思いませんでした
「ふふっ。冗談よ。揶揄ってゴメンなさいね」
アンナさんはクスクスと笑いながら言う。俺は若干残念な気持ちになったが何も言わず赤い顔を隠す為、ソッポを向いた
「そんな顔しないの。そうねぇ……皆んな無事で帰る事が出来たら1回くらいはデートしても良いわよ」
ちょっとヤル気出た……
「死ぬ気で頑張ります」
「ふふっ。私より、同室の子とはどうなのよ。女の子3人居るじゃない」
アンナさんの言葉に俺は同室の3人を思い出す。1人は妹なので除外し……1人は強面で、1人は男装女子……うーん……
「無いですね」
「あら、残念。間違えの1回や2回起きるかと思ったのに」
「楽しそうですね……」
クスクス笑うアンナさんが、とても綺麗で思わず見惚れそうになったが、遠くで誰かの声が聞こえてきたので、名残惜しいが意識をアンナさんから階段の下に移した
「どうしたの?」
俺の様子が変わったのを目敏く見つけたアンナさんが、顔を覗き込んでくる。それに思わずたじろぎ、距離を取ってから……
「誰かの声が聞こえて来た様な気がして……」
「声? 聞こえ無いけど……」
もしかしたらレイキ達かもしれないっと言う事で、急いで下に降りる事に。降りた先は池になっており、上から落ちた面々は、この池にドボーンっとなった事だろう
「これなら大丈夫。皆んな無事よ! それより、急ぎましょう。近くで戦闘音が聞こえる」
アンナさんの言った通り、近くで金属と金属が打つかる音や破壊音、人の声が聞こえて来る。
「行きましょう!」




