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キャンディー

 

「ヨーシ! 今日も元気に行くぞ!」

「「「おー」」」


 俺の掛け声にレイキとアナトリー、ボルハが乗ってくれた。アンナさんは苦笑だ


「で、今回はちょっと強めのモンスターを狩りたいと思います!」


 今回は今までより少し強めのモンスター【キャンディー】とかいう美味しそうな名前のモンスターを倒しに行く。


「どんなモンスターなんだろうな?」

「可愛い名前だし……可愛かったりとか?」


 4人で和気藹々と話しながらゲートを潜り、目的の場所に到着。


「さぁ、罠を張るわよ」


 何でもキャンディーは警戒心が強い生き物らしく、なかなか姿を現さない。なので罠を仕掛けて誘き寄せるのだとか……


 まず、何かの缶詰を開けて……土の上に置く。これだけで有る。これ罠?


 缶詰を開けた時に指に汁が付いてしまったが問題ないだろう


「さぁ、隠れるわよ」


 俺達は近くの茂みに隠れてキャンディーが来るのを待つ


 〜1時間後〜


「来ないね……」


 妹がポッツリ呟いた


 〜2時間後〜


「来ないな……」


 アナトリーが呟く


 〜3時間後〜


「これ、来ないんじゃないのか?」


 とうとう痺れを切らした俺が呟くやく


「この辺りに居る筈なんだけどね。匂いに敏感だから、私達が居るのに気が付いて出てこないのかもしれないわね」

「そう、受付嬢も言っていたな……」


 アンナさんとボルハが溜息混じりに呟く


「1回出直すか?」


 俺が言いながら左手側に居るアナトリーとレイキ、右手側に居るボルハとアンナさんに問いかけると


「……」


 皆、無言でコチラを見つめて来た。不安になりレイキに問う


「レイキどうした?」


 レイキは俺を指差して言う


「お兄ちゃん……後ろ……」


 横目でアンナさんが動くのが確認できた。俺はそーと後ろを向いて……


 俺の真後ろには、人くらいの大きさで、首にピンクと白のエリマキみたいなのを巻いている恐竜みたいな奴が鎮座していた。


「うぇぇえええ⁉︎」


 俺は其処から飛び退いた。何で後ろに鎮座してるんだ⁉︎


「あ、キャンディー来たわね」


 これがキャンディーらしい。全く可愛くないのだが! 何処にキャンディー要素があるのだろう? エリマキ部分?


 奴は俺の反応が面白かったのか「ギャラギャラ」っと鳴いている。なんだか腹が立つ


「何で俺⁉︎」


 俺はキャンディーを指差した後に罠の方を指差し


「あっちだろう⁉︎」


 絶叫する


「お前、何処かに缶詰の汁でも付けてないか?」


 ボルハに言われてハッとなった。確か、指に付いた筈


「奴は匂いに敏感なの。餌の匂いが別の所にも有ったから気になって来てみたら、人間が居たから狩りついでに揶揄いに来たのかも」


 少量の缶詰より、結構質量の有る人間の方が食いでがあるので俺の後ろに居たのだ。そして、只狩るのはつまらないから、接近に気付かない間抜けな奴の後ろに居座り遊んでやろうという魂胆だっのだろう。目の前のヤツはまだ「ギャラギャラ」っと鳴いており、本当に腹が立つ


「で、どうする!」


 俺は剣を構えて殺る気満々だ! 皆んなも剣を構える(ボルハは拳で戦うので剣は無い)

 俺達が攻撃しようとしたのを悟ったのだろう。キャンディーは今までの鳴き声と違う鳴き声で鳴きだした。すると……


「なんかイッパイ来たんだけど⁉︎」


 キャンディーが1匹、キャンディーが2匹、キャンディーが……キャンディーが7匹。多い……


 《キャンディーは仲間を呼んだ》


「仲間呼ばれた!」


 俺の表情が面白かったのか、キャンディーは集団で「ギャラギャラ」鳴き出した。マジで腹立つ


「1人、1匹を目安に倒して! 大丈夫よ。噛まれさえしなければ問題ないわ」


 口の中には鋭い牙がギッシリだ。噛まれたら確実に肉を持って行かれるな……


「動きが早いけど、しっかり見極めれば大丈夫よ!」


 アンナさんが言った途端にキャンディーが何故か一斉に俺に向かって飛び掛かって来た


「どわぁぁあぁぁああ!!」

「お、お兄ちゃん⁉︎ ……って速っ⁉︎」


 俺は回れ右をして一目散に走り出しす。その後をキャンディーの群が追いかけてくる。その後ろにレイキ達が付いて来ている


 真後ろから足音が聞こえる。これは確実に後ろにいる。振り向くな俺! このまま走り続けろ!


 走り続けていると俺は気がついた。周りの景色が掠れて見えないのだ。何だか俺の走るスピード早くない? 俺こんなに速く走れたっけ


 俺はその事に気を取られていた所為か前方に有る茶色い壁に気付くのが遅れた。慌ててブレーキを掛けたが尋常ならざるスピードで走っていた為、衝突までに止まる事は出来なかった。なので俺はその茶色い壁に激突。太い棘の様な物が壁に有ったので勢いよく突っ込んだ祭に手を壁に付くと掌に棘が貫通した。


「イッタ……うん?」


 壁は何故か動き出し、ゆっくりとコチラを振り返る……


「……」


 俺と遅れて来たキャンディーの群は呆然。その壁は……


「【ストロケル】……」


 キャンディーより、もっと遅れてやって来たアンナさんが呟いた。その正体は……太い触手の様な物が8本、ギョロギョロとした大きい目玉が沢山、棘が付いた巨大な体、大きな口、鋭い牙。まるでタコの気持ち悪い版の様だった

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