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ゲーム世界で気ままライフ  作者: じゃくお
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プロローグ

読んでくれてありがとう!

作者の自己満足で適当に書いていくけどよろしく!

「今日もつまらない一日だった」と思いながら、マサヤはベッドに入った。

あまりにもつまらない毎日なので、マサヤにとって夢を見ることは大きな楽しみの一つとなっている。

ときには恐ろしい夢もあるが、新たな空想の糧となるので立派な楽しみの一つだ。

とにかく、マサヤにとって夢を見ることが娯楽になっていて、寝る前には必ずと言っていいほど今日の夢への注文を自分の脳に叩き込んでいる。

そうすると希望どおりの夢が見れるとネットで読んだことがあるからだ。

子供染みているとはわかっているが、たまに成功することがあるので今日もそれを実践する。

「今日の夢のテーマは冒険ファンタジーでどうだろう」

そう決めたマサヤは、細かく設定を練って自分の脳に叩き込む。

「ゲームみたいに呪文があって・・・いろんな国や魔物が存在して・・・」

一通り考え終わったマサヤは今日一日の疲れを感じながら、しだいに眠りに落ちていった。


どれくらいの時間が経っただろうか。

眠っている間の真っ黒な世界には時間の感覚がなく、常に曖昧な空気が漂っている。

そうしてそんな世界から突然パッという拍子に色のついた世界に僕は移動していた。

綺麗な木々が立ち並ぶこの場所は森の中なのだろう。

いつもより鮮明な夢の景色を見て、「今日の夢は当たりだ」と思った。

しかも、自分の意思がちゃんと存在して、自由自在に動きまわることが出来る。

「これって明晰夢だよな?久しぶりに来たぞ、この感覚!」

鬱蒼とした木々が立ち並ぶその下で僕はとても嬉しくなった。

「明晰夢は久しぶりだもんな。たぶん短い時間で目が醒めるけど、できる限り遊ぼう!」

そう思った僕は、第一に空を飛ぶことを考えた。

「飛べ!」

そう強く念じたが、僕の体は一切動くことはなかった。

「あれ、おかしいな?前にこういう夢を見たときはなんでも出来たけど・・・」

少し残念に思いながらも、次々と新しいアイデアは浮かんできて、手のひらから炎を出そうとしたり、巨大なドラゴンに変身しようとしたが、どれも上手くいかなかった。

少しずつ不安な気持ちが芽生えてきて、「このままじゃ何も出来ない」と思って悩んでいたとき、木立の奥に何か動くものが見えた気がした。

「あれはなんだろう・・・もしかしてモンスターかな?よしっ!突撃するぞ!」

ようやく戻ってきた興奮に突き動かされた僕は、前方に見える黒っぽいなにかに向かって走り出した。

少し走り出すと、ようやくその正体が見えてきた。

それは大きな黒いクマだった。

「思ったより怖いな・・・動物園で見るクマよりさらに大きいし・・・」

少したじろいだ僕が離れた場所から見つめていると、向こうの方がこちらに気付いたみたいだ。

ギロっと睨んだその目は赤く輝いていて、一目で「ヤバい」そう感じた。

「えっ、マジで?」

夢の中といえども、あまりの迫力にビビった僕はそう呟いた。

「グアァァァ!!」

クマは走りだし、僕の方へ突進してきた。

「ヤバい!」そう思いながら地面にうずくまった僕だったが、普段見る怖い夢にありがちな攻撃された瞬間に目が醒める例のアレを思い出したので少し冷静になり、とにかく一心に目をつぶってその時を待った。

そのときだった。

女性の声で「フリーズ!」と聞こえた。

「ん?なにそれ」

そう思った僕がクマの一撃を待っていると、「早くして!逃げるから!」と聞こえたので目を開けて辺りを見回すと、そこには女性が立っていた。

「なにしてるの!?早くして!」

僕と同じくらい、つまり女子高生くらいの少女が立っていて鮮やかな民族衣装のようなものを着ている姿がパッっと視界に映った。

「かわいい女の子だ・・・やっぱ当たりだこの夢・・・」

そう思ってクマへの意識が薄っすらとなっている僕の手をとり、少女は駆け出した。

「えっ、ちょっと・・・」

思考が追いつかないうちに僕と少女は一緒に走りだした。

「こっち!早く!」

「ちょっ・・・待って!」

僕の手をとりながら早いスピードで少女が走るので、僕の足は何度も絡まりそうになる。

「いいから!」

この状況を理解する前に、僕たちは一心不乱に走り続けた。

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