エピソード0 プロローグ
初めは
こんなことになるなんて思ってもいなかった。
大きな音で建物や仲間が崩れ落ちていく。
そんな不可解な光景を認めてしまっている世界。
なんで、こんなことになっているのか
どうしてここで戦っているのか
全然わからない。
でもここはあくまでも人間によって生み出された戦場。
国の戦争を明るみに出さないために作られた
もう一つの偽装世界。
世界戦争はいつもこちらの世界で行われている。
そんな世界をずっと平和だと信じていた。
一人で信じていたんだ、、。
なのに
「おい!しっかりしろ!!おい!!」
仲間に声をかけても、起きることがない。
どこからどうみても出血している。
どうして?俺が、、
こうして仲間を守れない、、力がないから、
全てを失っていくのか、、、
やめろ、、やめてくれよ。
これ以上!!この世界で人を殺さないでくれよ!!
「やめて、、くれ、、。」
その時、俺の脳裏に誰かが問いかけてきた。
〜そうじゃないんだよ。君がやめさせるんだよ。そのためなら手段なんて選べない。そうだろ?〜
「そっ、か。そうだよ。みんながやめないなら俺がやめさせればいいんだ。」
〜だったらさ、どうすればこの偽善だらけの戦争を終わらせることができると思う?〜
「、、こ、ろ、、。」
俺の頭の中にはその言葉しかなかった。
いや、そうじゃない。
その言葉しか残っていなかった。
「人間を、、この偽装世界も、元の世界も」
〜ふふふ。答えは決まったようだね。〜
「全てを、、全てを殺してしまえばいい。」
〜なら、僕も君に答えよう。さぁ、化物だけの戦争の幕開けだ〜
この物語は、決して明るい結末で終わるとは限らない。道を踏み違えるとバッドエンドにすらなるだろう。
「さて、どう殺してやろうかな、、。ふふっ。 絶望に満ちた顔が楽しみだ。期待しているぞ、人間。」