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魔法構築は科学で何とかなる!

作者: 中酸実

初めまして中酸実です。

初投稿なので色々と至らぬ点はありますが、気軽に楽しんでいただければ幸いです。

後、未解決な自然現象に対して独自の解釈が含みますそこの所ご理解お願いします。

 見渡す限りの大森林その中心で。

 突然、ゴォォォォと言う轟音と共に巨大な火柱が上がる。竜のごとく悠々と天に昇る火柱の麓に2人の人影がいた。


「師匠すごいっす!火炎耐性のあるフレイムリザードを発動の難しい最上級魔法ムスペルフレイムで焼き尽くすなんて!!!」


 キラキラ輝く瞳でこちらに尊敬の念を寄せ弟子(自称)はそんな感想を述べる。

「今のはムスペルフレイムではない…フレイムだ。」とどこかの大魔王みたいなことを言いたかったが、余計なことを言うと弟子(自称)の瞳がさらにキラキラしそうなのでやめておいた。…まア、女の子に目をキラキラさせられるのは悪くない気分だが。

 因みに今使ったのは火の初級魔法フレイムと風の初級魔法ウィンドだ。どちらも火を起こす魔法に風を操る魔法と個々で見ると弱いが、燃えている炎に風で『上昇気流』を流すことによって炎は空気を含み一気に燃え上がる。これが俗に言う(元の世界で)『火災旋風』だ。まさか一発成功するとは思いもしなかったが・・・。もちろん火災旋風による熱で森林に燃え広がらないように木々や俺たちと火災旋風の間に振動を停止・・・要するに熱を遮断する結界を事前に設けていた。


「別に凄かねぇだろ、俺よりももっとチートな奴らがいるだろ。」

「チート・・・と言うのは分からないっすけど、ともかく強い人たちって事っすよね。その強い人たちよりも師匠の方がもっとすごいっす。」


 俺の言葉に抗議の言葉を捲し立てる弟子(自称)だが。(あんたが言っても全然、慰めにならないんだよなぁ)と心の中で呟く。


「お前だってスキル『神々の百科事典』(ゴッドビブリオ)持ってるじゃないか。スキルを持ってない俺よりよっぽど強いと思うぞ。」


 そう、この世界はスキルや加護なんてものがある。この世界の住人は1~5個のスキルを持っていて、全く使えない物から森羅万象を司るどころか捻じ曲げるものまで存在したりする。

 彼女も例に漏れずスキルを持っており。彼女のスキル『神々の百科事典』(ゴッドビブリオ)は「一度読んだ本の内容を一字一句間違えずに暗記し理解する。」と言うとんでもないスキルである。このスキルの凄まじいところは本ならば何でもよく、魔法について書かれた本や現在では使われてない古代語の本とかも暗記し理解すると言う点。要するに魔力量のある限り好きな魔法をぶっ放せるというのだ。

 しかし読んだ本を全て暗記してるはずなのに、言葉が少し稚拙なのは全く理解できない。


「確かに私の『神々の百科事典』(ゴッドビブリオ)は強いっす。けどっす、スキルを持ってないのにこれだけの威力の魔法を使う師匠の方が私よりもっともっとすごいっす。」

「俺だけの力じゃないんだよな・・・」


 と小さく俺は呟いた。

 彼女の言う通り俺はスキルを持ってない、なぜならこの世界の住人ではないから。俺は日本で理系の塾講師をやっていたが帰宅途中、急な浮遊感と共にこの世界に放り出された。

 右も左も分からない俺を救ってくれたのが村の人々と、全ての科学現象を支配する魔法の存在だった。全てがこの世界の一般人並みだった俺は魔力量ももちろん一般人並みだったが。科学現象を詳しくイメージしながら魔法を使うと、魔法の威力は上がりそして使う魔力量も大幅に減らせた。

 一時期は舞い上がったけど、自分が使う科学を用いた魔法は先人たちが必死になって積み重ねてきた知恵の結晶だって気づいたとき。俺は舞い上がっていた自分を反省し、それからは自分は先人たちの知恵を借りていると考えるようになった。


「さてと、ちょっと派手に暴れすぎたみたいだな。」

「そうっすね。」


強烈な殺気に似た気配を感じ、森の奥の方へ目を向けると火災旋風で焼けた土地の向こうから4つ牙の巨大な真っ赤なイノシシに似た魔物がこちらに近寄ってきた。


「お友達になりたそうって雰囲気じゃないな。ありゃなんだ?」

「師匠、あれはクリムゾンホーンブルの特殊個体ですね。ギルドの危険度指定はS、街一個分の総勢力でやっと倒せる強さです。特殊個体なので差異はあると思いますが、通常種は縄張り意識が非常に強く、また発達した外皮は物理、魔法を受け付けないそうです。攻撃方法は突進のみですが、その速さと威力は紅い弾丸と呼ばれるほど威力を秘めておりまともに食らえばひとたまりもありません。後、お肉はホーンブル種全般に共通することですがお肉は非常においしいとの事です。」


 もう慣れたが、文献の知識を引っ張り出してる時にだけ饒舌になる弟子(自称)の知識を聞きつつ。どう倒そうかと頭の中で整理する。


「了解、と言うことは今夜はぼたん鍋だな!」

「ぼたん鍋と言うのは分からないっすけど。サクッとやっちゃうっす!」


 前に出した両手の間を電気特有の目に焼き付くような光が走る。

 さて、本日もいっちょ頑張りますか!


 見渡す限りの大森林に本日二度目の災害が鳴り響く。

いかがだったでしょうか?

書き終わって思ったのですが戦闘シーンが全くないことに投稿のページになって気づきました。やはり執筆は難しい・・・

皆様の感想や意見お待ちしております。

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