プロローグ&第壱話
プロローグ
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自分は、弱い。
一人では、生きられない。
仲間がいなきゃ、「一人」で居られない。
仲間がいれば、強くなれる。
「仲間がいれば、どんなことでも、乗り越えられる。」
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ACCELERATOR
第壱話 予感
笹名坂の両脇は、全て、桜の花で彩られていた。
花は、いつも人の心を平和にしてくれる。
そう思い始めた、今日この頃だった。
「オイ!周一。遅いじゃん」
一瀬が、ボクの方を向いて、こっちこっちと言わんばかりに、手を振った。
「ごめん。朝飯ゆっくり食ってたら遅くなった」
相変わらず、ボクは無愛想だ。
「全く、これだから周一は」
白河は、照れくさそうに、こっちを向いた。
「今日は、久しぶりに河田に合えるのか・・・。楽しみだ。」
ところが、約束のA.M.11:00になっても、30分経っても、1時間経っても、河田は連絡もなく、結局来なかった。
「何だよ・・・。何で何の連絡もよこさないんだよ!」
一瀬は、口を尖らせた。
「まあ、ココで何も食わずに待ってるのも何だし、河田だって、ボクの家知ってるし、ボクの家に上がりなよ」
ボクは、こっちこっちと、友人を手招きしたのです・・・
ところが、
「あれ、空にヘンなのが飛んでるよ」
白河は、空をじっと見つめている。
「あ!あれって、「UFO」じゃない?やべ!写真とっとこ」
一瀬は、ポケットから携帯電話を取り出し、写真を撮り始めた。
「ちょっと待って!あの「UFO」、近づいてない?」
ボクは、気づいた。あの物体は、只空中を浮いているのではないことを。きっと、人間を連れ去るんだ。と、自分の中で妄想していた。
しかし、それは皮肉にも、現実となった。
「キャアアアアアア!!!!!」
女性の甲高い叫び声の方を向くと、あの物体が、人を連れ去り始めていた。
「マジかよ、早く周一の家に行こう」
一瀬は、ガクガク震えている。
「そ、そうだね。は、早くいこ」
それ以上に、ボクが震えていた。
こんなことがあって良いのだろうか。
ボクは今見ている全ての物を疑った。
ボクは、UFOと必死に戦う人影を見たが、気に留めることは無かった。
<第壱話 終>
(〜感想〜 )
題名の後に、いきなり場景描写です。今回も、いきなりしっとり感を出そうとしましたが、なんか、只の桜のベタ褒めみたいになってしまいました・・・。
今回の作品のテーマは、「武器と戦争。未確認物体達の妄想による楽しい表と裏の世界」です。
とにかく、第弐話も、読んで下さい。
次回予告!
奴が現れた!
どうする大村達。
そして、未だ来ない親友の秘密とは・・・
まだまだ未熟者ですが、どうぞよろしくお願いします。
この小説は、阪井和の著作物です。




