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Vol.1 始まりは突然に…ってなんだこのベタなタイトル!!

時流明日無初挑戦の学園ラブコメです。

お手柔らかにお願いします

ピピピピ♪ピピピピ♪ピピピピ♪ピ♪

「ふぁぁぁぁ…」

目覚まし時計の音が夢と言う素晴らしい世界から俺を現実に引き戻す。むくりと体を起こして少しの間だけボーッとしていつものように制服に手をかけようとする…

「あれ?」

いつもと違う。何かがいつもと違う。いつもの真っ黒な学ランがそこには無く紺色の真新しいブレザーがそこにはあった。

「あ…」

そうか、これでいいんだ。

そう、これでいいんだ。

学ランはもうここには無い。

あるのはこの真新しいブレザー。

これでいいんだ。だって…

「…今日から…高校生…か…」


「いってきます」と家に告げ、

「いってきます」と街路樹に告げ、

「いってきます」と隣の親切なお爺さんに告げる。

いつもと変わらない日常。でもやっぱり何かが違う。

真新しいブレザーに真新しいズボン、真新しい鞄を持って真新しい靴で歩く。

そうか俺がいつもと違うんだ。

俺は鼻歌交じりで道を歩いた。


春の陽気と言うのはポカポカしてて気持ちがいい。

春の匂いと言うのはポカポカしてて気持ちがいい。

春の光と言うのはポカポカしてて気持ちがいい。

俺は駅へ一直線に歩いていった。




「遅い!!」

「うわっ!!」

駅に着くなり黒髪ツインテールの女の子にしては少し高めの少女に怒られた。

「なんだ…ミナか…」

彼女の名前は (あずま) ミナ。腐れ縁と言うかなんと言うかとにもかくにも幼馴染だ。

昔はコロコロしてて可愛かったが今は口煩く暴力的で…

「ミナか…じゃないでしょ!!遅刻するわよ!!」

「…すっかり昔の可愛さはどこへやら、これじゃあ姑だ…」

「…今、何て言った?」

「イイエナニモイッテマセン!!」

「…怒るわよ…直孝…」

「ごめん!ほんっとごめん!」

俺は全力で謝罪した。




俺は赤松 直孝。渚沙っていう小さいけどとっても自然豊かでとってもいい街に生まれ、住んできた。

今、15歳。そして職業は…

「…俺も、高校生になれたんだな」

電車を降りながら呟いた。


「え?直孝、今なんて?」

電車から降りた後、ミナが俺に尋ねてくる。俺はハッと意識を元に戻し答えた。

「え…あ、いやぁ、なんでもない」

「ふーん、変なの」

ミナが横目で見ながら駅の構内を歩いて行く。俺もそれに続く。周りには俺と同じ制服を着た人達がたくさんいた。

改札を抜け、少し歩くと外に出る。『学園前』と書かれた駅名の看板がチラリと見えた。

ミナの足は止まらない、俺もそれに続く…と、ミナが急に立ち止まった。

その先には真っ白で大きな建物とその前にあるグラウンドが見えた…

ミナは振り向かずにまっすぐ建物を見ながらつぶやいた。

「…着いたね」

「うん…俺たちの高校…渚沙高等学校にな」

俺はミナに言った。



そう、俺はここで普通に過ごして普通に勉強して普通に卒業する。そう思いながら、俺は一歩ずつ歩みを進めた。



ーーー


つまらない入学式(つまらなくて少し寝ていた)を終えてミナと一緒に体育館の外に出る。外には男女別にパネルが用意され、名前の順に氏名とクラスが掲示されていた。俺は一番から順に俺の名前を探して行く。

「あ、あった。…俺は三組かぁ…」

こういう時、名字が「あ」から始まる人はとても便利である。ものの一分未満で俺の名前が見つかった。

「直孝何組?」

おそらく自分の組が見つかったであろうミナが心配そうに近づいてくる。

「俺?俺は三組だった」

「え?三組!良かった!私も三組!!これから一年間よろしくね!」

「…おぅ」

「えへへ」

2人で笑いながら教室へと足を運んだ。


ーーー


1-3組…そこがこれからの一年を過ごすクラスになった。

座る席は自由、早い者勝ち…とは聞いていたが、なるほど、確かに特定の席が決められているわけではなく先に来た者から思い思いの席に座って行っていた。

俺は一番奥の窓側の席に座る…ミナは俺の横の席に座った。…よくもまぁここが空いていたものだ。競争率が高そうなのに…そう思いながら窓から外を見る。

渚沙市の南の高台にあるためだろうか、渚沙高校から眺める眺望は本当に綺麗だ。何処までも続く海を見ていると心が洗われる様な気にもなる。

入学式と言えば桜…だが咲き誇る桜の花も目に留まらないほどここからの眺めは綺麗だった…


ガラガラッ!!

「席につけー!」

ドアが開く音と同時に先生らしき白髪頭の優しそうなお爺さんが入って来た。バタバタと慌ただしく座る女子生徒達がいれば机に屈している男子生徒まで様々な反応が各地で見られた。

「…えーっと、今日から君たちのクラスの担任をする、阪田だ。君たちと会うのはHRと理科の授業となる。君たちの手元に既に届いたと思うが教科書だけでも中学校より多い。つまり中学校以上の気持ちで頑張って欲しい…」

阪田先生は終始優しい口調で語りかける様に話す。俺はチラチラ外を見ながら聞いていた。風がそよぎ、桜の花びらが舞う…

「…それではみんな自己紹介を軽くしてくれ」


…油断していた。


自己紹介なんて考えてもない。

趣味?特技?そんなのいきなり言われてパッと出るわけがない。所属したい部活動だなんて以ての外だ。しかも今座ってる座席順だと!?ってかなんで先生わざわざ後ろの席から順に!?普通前からじゃない!?

そうこう思っているうちに俺の横にいたミナが自己紹介をしていた。

「始めまして、東ミナです!7月28日生まれの乙女座です!趣味は音楽、料理です!これから一年間よろしくね!」

「「「おぉー…」」」

パチパチと言う拍手の中から男子生徒からの歓声があがる…中には「ヒューヒュー」と騒ぐ輩もいる。

だが皆、騙されてはいけない、ミナは一見すると可愛い女の子だが、本当の彼女は暴力的で怖いと言う事に…

「…あ、この次の直孝の事もよろしくね、みんな」

…場が一瞬で凍りつく。

クラス中の男子生徒からの視線が痛い…しかも次の順番は俺…「お前なんなんだよ」とでもいうかの様な目線が俺を襲う…

状況は最悪だ。

悩んでも仕方ない、俺は席を立つ。

「え、あ、うん、」

俺は腹を括った…こう言うものはさっさと終わらせるのが一番だ。

「えっと…赤松直孝です。趣味は…えっと…HAJIMEって知ってます?その人の歌を聞くことです…これからよろしくお願いします…」

…教室の中にあるのはちらほら挙がる拍手と静寂だけだった…


終わった…俺の普通な高校ライフ…


ーーー


自己紹介が一通り終わり、阪田先生が最後に挨拶をして今日と言う日は終わった…が、俺は終わった後も終始机に頭を屈していた。

終わった、俺の普通…サヨウナラ、俺の普通な高校生活…コンニチワ、アブノーマルな高校生活…

「はぁ…」

…最悪だ。


「どうしたんだ?えーっと…直、直、直孝…?」

突然前の席から声が掛かる。俺はおもむろに頭を上げる。

「えーっと…お前は…」

「俺は木村光輝、よろしく!」

そうだ、こいつは木村光輝。確か…

「水泳部…だっけ?それを復活させるとか言ってたな」

「そうそう!あ、お前水泳部入るか!?どうだ?」

「え、いや、あ、俺は遠慮するよ…遅いから」

危ない危ない、水泳なんて俺の苦手なスポーツの代表格の様なもんだ。そんな部活に入るなんて…

「うーんそうか?…あ、ところで直孝…でいいか?」

「おぅ」

「俺のことは光輝でイイからな!…ところでどうした?疲れきった顔をして…」

光輝が心配そうに見てくる…俺は出来る限りのチカラで笑いながら大丈夫と伝えた。

「………だ、大丈夫大丈夫…ちょっと今日は緊張で疲れてさ…」

「そうか?まぁ、今から部活参観かなんか行くんだろ?明日からは授業が始まるし、頑張ろうぜ、お互い!」

「あぁ、そうだな」

そういいながら俺は荷物を簡単にまとめて席を立った。

「じゃ、また明日」

「おぅ、またなー!」

光輝と手を振って別れ、廊下に出た。


ーーー


「あ、直孝、帰るの?」

「まぁな」

廊下に出るとミナが立っていた。…ミナはとっくに帰ったものだと思ってたが…

「…ミナ、何やってるんだ?」

「え?直孝を待ってたんだよ?」

「そうか、ごくろーなこった…」

別に待たなくてもいいのに…女とは面倒だな…そう思って突っ立っていると突然ミナが俺の制服の袖を掴んできた。

「…ん?」

「じゃあ、行くよ!」

そういうとミナは俺の制服の袖を掴んだまま走り出した!?当然俺も引っ張られる様に走るハメに…

いや、ちょっ、まっ、まて!!ってかミナ腕力強っ!!…いやそうじゃなく!!

「行くよって何処に!?」

「ヒッミツ~♪」

「それくらいちゃんと言えぇぇぇぇ!!」


ーーー


校舎内を走って約3分…いきなりの全力ダッシュ(引きずられ?)で俺は少し息が上がっていた。…春休み浮かれすぎたかな…?

「ゼーゼー…」

「着いたよ、直孝」

息を整えるのもそこそこに俺は顔を上にあげて目の前にある教室の表札みたいなものを見た。そこにはこうハッキリと書いてあった。


[生徒会室]


目をこすりもう一度見直す…


[生徒会室]


…いくら見ても字が変わらない…俺はミナと表札を交互に見ながら状況整理をする…と、中から声が漏れているのに気づいた。

「……に…よ!!」

「…俺……あるから…!」

…なにを言っているのか分からないが、とりあえずなにか揉めているようだ。

…そもそも何故ミナはこんなところに…とりあえずそれを聞いてみようと思いミナを見るとドアに手をかけて勝手に開けた。

「…え?ちょっ…」

「さっ、入るわよ!!失礼しまーす!」

「ええ!?ちょっ!?」

「…だから入ってよ!!」

「俺は入らないっつってんだろ!」

ミナが勝手にドアを開けると廊下に少し漏れていた揉めていた声がはっきり聞こえてきた。その口論の主は片方は部屋の奥でイスに座ってこちら側に正面を向いている可愛い女の子、もう片方は女の子と小さい机を挟んだところにこちらに背を向けて立っていて顔は見えないが制服から男だと分かった。2人はこちらの様子に気がついていないようで尚も口論は続く。

「だから何度も言うようにうちの生徒会はひじょぉぉぉぉぉに人員不足なんだよ!!」

「部署を多く持ちすぎだ、いらん部署を吸収しろ」

「ダメーー!!ただでさえ減らしたのにこれ以上減らすのはダメ!」

「じゃあ今の人数でやりくりするんだな、以上」

「ムリだよーー!!」

…俺たち2人は当然廊下の外で待ちぼうけを食らっている…その勢いに圧倒され声も出ずにいた。

…とミナが堪えきれずに声を出した。

「…あのー…?」

「ね!お願い!一生のお願い!!」

「お前の一生は何回あるんだ」

「あのー?」

「生徒会役員になって!!」

「断わる。バイトが忙しいんだ、俺が1人で生活してるって知ってるだろ?」

「あのぉー?」

「じゃあ名前だけでもいいから!!」

「幽霊生徒会役員ってダメだろ!!」

「あのー!!!!」

堪らずミナが声を振り絞って言う。

「「「………」」」

場が一気に静まり返り女の子と振り返った男が入り口で立っている俺達を不思議そうに見る。


…なんとも言えぬ沈黙…

と、男がやっと我に帰り俺達に応答した。

「……はい?」

「ここって、生徒会ですよね?」

ミナが男に質問する。男は頷いて返事をしながら俺達に何故ここにいるのか尋ねてきた。

「そうだ……ところでお前ら…見たところ一年生のようだが何のようだ?」

「あ、はい!私とこいつは生徒会長に用がありまして…」

え!?用なんか無い無い無い!!俺は心の中で必死に突っ込むってかハッキリ言って逃げたい…がミナは急にガシッと俺の腕を掴んで俺が逃げるのを抑えて男に尋ねた。

「えっと…あなたが生徒会長ですか?」

「ん?違う違う。俺は高見大智。生徒会とは何の関係も無いただの二年生だ」

高見大智と名乗る青年、どうやら彼はここの役員では無いらしい…と言うか、ミナは何故会長を探しているのだろうか…と、そう考えている内にミナが返事を返した。

「え?じゃあ生徒会長は今不在…」

「いや、いるぞ?」

そういう高見。…と、その時、何時の間にかイスに座っていた女の子が消えている事に俺は気がついた。教室の中に入って中を一通り見渡す…がその女の子を含め高見先輩以外の人は見当たらない。ちなみに入り口は一つしか無い上そこは俺たちがいるから逃げてはいないはずである…

「どこにいるんですか?」

ミナも同じ事を思ったのか高見先輩に尋ねる。

…すると…

「だからここにいるって」

そういいながら高見は体を反転させて俺達に背を向けるように立つ…そこには高見の背中にひしっとしがみついていた先ほどの女の子が姿を現した。

「「…えぇ!?」」

「きゃぁぁぁ!だっ大智くん!!急に反転しないでよ!!」

「…と言われてもな…」

女の子は顔を真っ赤にしながら高見の背中に顔をうずめて叫ぶ。「あのままだったら話が進まない」と言いながら頬をぽりぽり掻く高見。

「あのままだったら話が進まないだろ…生徒会長さん」

「だけどさぁぁぁぁ!?」

俺達はその2人のやりとりをただただ突っ立って見ていた。


ーーー


あの後俺達は部屋に通され机を幾つか組み合わせたところの廊下側にイスを二脚出してもらい座った。因みに生徒会長(?)は俺たちの正反対側、いかにも生徒会長が座るようなポジションに座り高見先輩は生徒会長(?)の後ろの窓に背中をつけて腕組みをして立っていた。

「…えぇっと…生徒会長の小早川沙季です…」

「信じられないかもしれないがそいつが生徒会長だ」

赤面のままそう口をモゴモゴしながら自己紹介する生徒会長(?)…もとい、小早川生徒会長と窓の外を見ながらぶっきらぼうに言う高見先輩。それに対して俺達も自己紹介をし返した。

「えっと、一年の東 ミナです、よろしくお願いします」

「同じく一年の赤松 直孝です…よろしくお願いします…」

「よっよろしくっ!!」

「…うむ」

恥ずかしがりながら早口に言う会長と少し頷き返事を返す高見先輩…


俺は思った。何故会長はこんな様子なのだろうか…

俺の勝手なイメージで言うと会長は普通はどっしり構えるような余裕がある人物だと思う…だけどそんな様子が全く見られない。…むしろ高見先輩の方が会長らしく無いだろうか?と。

…そう思ってしまったからには聞きたくなるのが人間の性だ。俺は思わず口に出してしまった。

「…会長、なんでそんなに恥ずかしがってるのですか?」

「はっはっ恥ずかしがってなんか…なぃょ…」

「あー、それか…」

頭を左右に大きく振って否定する小早川生徒会長。と、後ろに立っていた高見先輩が理由を話してくれた。

「…実はそいつ、人見知りが激しくて更に上がり症だから…かな」

「だっ大智くん!?」

「あ、なるほど…えぇ!?」

「え、大丈夫なんですか!?」

思わず驚いてしまう俺達。特にミナなんかは爆弾ともとれる言葉を口走ってしまっているが…先輩達には聞こえていなかったようだ。

「うむ、まぁ、そーゆーワケで」

「…うー…大智くんヒドい…」

「ヒドいと言う割にはお前は自重しないな…」

「…まぁいいよ、それで、あなた達用件があるんでしょ?」

用件なんて無い!!………と俺は心の中で叫ぶ。が、そう思うと同時にミナが用件とやらを言い始めた。

「あ、はい…実は……生徒会役員になりたいんです!!」

「………」

「「………」」

ミナの声が狭い部屋の中に響く…俺はもちろん会長や奥にいる先輩まで某然となった。


沈黙が流れる部屋の中で俺はミナの言葉を頭で流し理解する…って、役員になりたい!?イヤイヤイヤ!?俺は役員になんかなりたくないぞ!?

俺は小声でミナに直訴した。

(ミナ…ミナ…!)

「何?」

(おまっ、声を抑えろ!…で役員だけど俺はなら無いからな!!)

(え?やらないの?役員。楽しそうじゃない?)

(どこが!?役員なんか疲れるだけだ)

(どーせ入る部も決めてないんでしょ?だから…一緒に入ろ?)

ミナはとびきりの笑顔でこちらを誘う。

(可愛…イヤイヤ騙されるな俺、あいつはミナだ。ドSで悪魔なミナだ…悪魔の囁きに騙されるな…」

「どうしたの?直孝くん」

「え、あ、何もないです!!」

俺は生徒会長の声で現実に引き戻された。…と言うか少し思ってた事が声に出てしまったような気がするが…

そんな事お構いなしに俺不在で話し合いは勝手に進められた。

「役員かぁ~…確かに四人ほど人材不足だけど…」

「そうなんですか?じゃあ私達が入ったらあと2人の欠員ですね!」

「うん、じゃあ2人ともよろしくね!」

「ハイ!」

オイオイオイ!?俺は!?俺は!?

「俺はまだ入るって!?」

「入るわよね?」

「………ハイ」

…何このミナの圧力…全く逆らえない…これだよコレがミナの本性だよ…


「じゃあ…ミナちゃんは…そうね、美化部長を頼むわ」

「頼まれました!」

「直孝くんは…そうね、副会長をお願いするわ」

「ハイハ…え?副会長!?」

「ええ、そうよ?」

そういいながらフフフと笑う会長。上品さの中にあどけなさ残るまさに天使のような微笑みに気を取られそうになったが俺は反論した。

「そっそんな…俺、何もできないですよ…」

「副会長はとくに何か仕事があるワケじゃないし表立っての行動は大体私や各部長だから大丈夫よ」

「………分かりました」

…いや、表立っての仕事あなた出来るんですか…俺はそう思ったがグッと堪え渋々受け入れた。すると会長は「よしっ」と微笑みながら言った。

「じゃあ、2人とも、コレから頑張ってね!よろしく!」

「よろしくお願いします!」

「…よろしくお願いします…」


…と言うワケで半ば強制的に生徒会に入れさせられた俺…俺の普通で平凡な高校生活の野望は脆くも崩れ落ちていった。

そして待っていたのはあんなにも大変な仕事だなんて、この時には知る由も無かった…


「だっ誰か代わって…!」

「…ドンマイ、後輩!」









自己紹介シーンにおいて重大な間違いがありましたのでここでお詫び申し上げます。

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