それとなくプレッシャーを
相手の保険会社からの連絡を二十四時間待ちましたが全然無いでやんの。
まあ状況から想定内というか当然だろうなとは思ってましたが。
もう諦めて、自分の保険会社に連絡しましたよ……弁護士特約をお願いしますと。
その際、相手……つまり加害者は任意保険に入っていると主張してるけど、恐らく嘘ですね。と愚痴っちゃいましたよ。
どうなっているんだと電話で質問しても言い訳ばかりではなしにならない……もう手に負えんわと。
ちなみに弁護士特約……停車中に追突されたんで、私の保険の等級には影響ないとか。マジで助かります。
メットにドラレコ付けてて作動中だったんで証拠もありますしね。
ただ問題は、弁護士費用を保険会社が負担するだけで、弁護士の選択は自前で……と言われたけど、普通に生活してたら弁護士の世話になんかならんよ。
つーわけで、この辺は保険会社が募集掛けて応じてくれた弁護士が……って形に落ち着きました。まあ、保険会社も顧客の知り合いに都合良く弁護士が居るなんて思ってないから、そのへんは考えてるんでしょう。
ただ、弁護士が動けるのは事故証明が発行されてからで、その発行には十日ほどかかるとか……まあ、相手が逃げ得を狙ってる段階で時間がかかるのは想定内だ。
ちなみに当て逃げされたと保険会社に連絡した段階で、私の保険会社は事故証明の申請を出してたそうで……保険会社としては当たり前の事かもしれんけど感心しちゃいましたよ。
とは言え、まだ弁護士が動くまで数日ほど猶予はある。
だから、不意打ちされたと逆恨みも嫌なんで、事故の加害者側に弁護士特約を使いますと+メッセージを送りました。
……一分おかず返信があったのには笑ってしまった。『保険の担当者から連絡します』と。
いや、その連絡が無いから弁護士特約を使ったんだろうがよ?
そう言いたいけど、多少は言葉を柔らかくしました。
『その連絡が未だに無いからの行動です。連絡があれば弁護士特約は必要ありませんし、それは保険会社に伝えてあります。連絡があれば問題ありません。事故証明が発行される前に保険会社からの連絡をお願いします』
と。
あと、事故仲間と連絡を取り、言い訳ばっかで話にならないからコッチは弁護士特約使ったよ。と伝えたら、事故仲間は保険会社が加害者と連絡取り合ってるが、言い訳ばかりではなしにならないと。自分にも弁護士特約があるから使おうか……などと伝えてくれました。
弁護士特約使ったら、この事故仲間が加害者側に恨まれないかなぁ……自分が恨まれるのは想定内で良いんだけどさ。自分が嗾けたようなモンだし、そういう方向で加害者側に伝えようかどうしようか?
そんな事を考えつつ就寝。
翌朝。
『はいー 分かりました』
と返信はあったけど、普通にスルーしてくれてるなと思ってました。
まあ、そんなワケで、一応は丸一日連絡待ちましたが皆無なんで加害者側に+メッセージを送りました。
『事故仲間さんも弁護士特約あるとの事で、是非使いましょうと伝えておきました。私の保険会社は、当て逃げの連絡を受けてすぐに事故証明の申請を出したそうです。発行されるまで十日ほどかかるそうで、当て逃げさんの保険会社が連絡する時間は十分ありますよね?』
……まあ、想定内ですが返信はありませんでした。
とりあえず、事故仲間が弁護士を使っても、加害者である当て逃げ犯の恨みの矛先は私に向かうかな?
あと、まだ猶予期間はあるから、腹くくって保険使えないと明かし修理代を肩代わりするでという形の落とし所に持って行ってくれれば良いんだけど。
けど、一つ気になる事が、翌日の昼に。
何故か突然LINEに事故の加害者が友達登録されましたよ……あたしゃLINEなんて、ほぼほぼ使ってねーんだけど?
あと何か言ってくるかと思ったけど、なんにも言ってこないな。
まあいいや。暇な時にググってLINEの着信拒否や友達削除の方法を調べようか。