思い返してみる
さて、追突された状況を思い返してみます。
青信号だけど交差点の先は渋滞気味。左車線は空いてるが一個先の交差点で右折したいので右車線かなと右車線を走ってました。
交差点に車列が迫ってるとは言えバイク一台程度のスペースは十分ある。なら交差点を渡っても問題ないと車列の最後尾にバイクを停めました。
左車線は普通に流れてるけど右車線は全然動きやがらねぇな……まあ仕方ないかと思いギアをニュートラルに入れリアブレーキを踏みつつ右車線が動き始めるのを待っていたら、ガツンと強烈な一撃を背後から食らいましたよ。
そして前に停車中の車に追突。
慌てて後ろを振り返ると、追突され私の新車R25君が挟まれ全く動かせない状態。この状況下でバイク降りたら普通に倒れそう……そう思いスタンドを立てようとするもバイクが傾いていてスタンドを立てられませんがな。
バックしてくれん? そう思い振り返ると、追突した車の運転手は微動だにせず運転席に座ったまま。
こりゃ意識を失っての追突?
そう思い、何とかバイクを降りたんですが……私のバイクっすが、前後で挟まれてスタンド立てなくても自立してるじゃないですか。
とりあえず、移動するにしても何にしても、追突した車に下がって貰うしかありませんね。
で、車の窓を叩くと、ようやく反応あり……なんかスマホを弄っていただけみたいですね。
つまりアレですか? 事故対応よりスマホの方が大事って事ですか? ってな考えは頭をよぎりましたが、警察に通報中かと好意的に考えてました。
とりあえず後ろに下がってくれないと私のバイクが動かせないので後ろに下がれと手で示し下がって貰い、バタバタしつつ自分も警察に通報……っと思ってたら、バックし、素知らぬ顔で走り去っていきましたよ。
いやまあ、色んな意味で呆れてしまった……態度や挙動からして、どうも日本人じゃないっぽい雰囲気ですね。
玉突き衝突でぶつかった前の車のドライバーさんも呆気にとられてましたよ……
「ドラレコで、お互い止まっていた事は証明できますし、相手のナンバーも写ってるはずですよ」
と伝え、警察に通報し、交通量の少ない側道に移動し警察の到着を待ちます。
ちなみに、R25君……リアフェンダーが折れナンバーもくしゃくしゃですがな。
……まだ千キロも走ってないんだけど?
警察の到着を待つ間に、ドラレコとスマホを繋いで画像確認……ナンバーも確認できたので、被害者仲間と情報共有。
到着した警察に事故と当て逃げ被害の確認をして貰い解散となりました。
……リアフェンダーがポッキリ折れ走ったら後輪に巻き込んでしまいますね。つまり自走できなくなったR25を運んで貰わなきゃ駄目なため、あたしゃ一人で40分ぐらい居残りしてましたけどね。
ちなみに犯人。警察ならナンバー経由で特定可能だろうけど、無保険の可能性も高い気がします。一応、私の任意保険に弁護士特約があるらしく、無保険相手にゴネられた場合も使えるとかなんで揉めるようなら遠慮なく使いましょうか。
そして三日後、犯人が出頭してきたと警察から連絡がありました。
ナンバー経由で持ち主に、警察から出頭要請の葉書が届き、逃げ切れないと諦めたんでしょう。
「日本人ですか?」
そう警察に尋ねたら、日本人じゃないけど日本語は八割方通じると。
名前は……まあ書きませんがベトナム人っぽい名前だなぁ。その名前でググってみたら、軽自動車の不正名義変更で逮捕されたベトナム人が引っかかったよ。
……オマケに顔立ちもよく似てるし、地域も近いじゃん。
あんま、話はしたくないが、電話で話さなきゃいけないらしい。任意保険に入ってるんなら、保険会社だけと話す方向に持って行けるんですが、どうなる事やら……