第46話 唐突な呼び出し
闘技大会が終わって、数日が経った。
あの熱狂から一転、最近は街をぶらついたり、控えめな雑談配信をしたり。
バトルの実況じゃなく、いつもの“のんびりリオナ”で喋ってるだけの配信。
「というわけで、最近は特に大きな依頼もなく……のほほんとしてます!」
> 《いやもう休んでいいって》
> 《闘技場おつかれだったよなぁ》
> 《てか次なにやるの?》
「んー、次……ねぇ。なにしようかなあ……」
ノルディアの街には、実況できそうなイベントも今は見当たらない。
魔物討伐の依頼も減ってて、ギルドもいまは比較的静か。
(なにか、新しいこと、したいんだけど……)
配信を切ってからもしばらく、ぼーっと考えていたそのとき。
ギルドから、通信端末に通知が届いた。
> 【面会希望:レオン(ギルド経由)】
> 「お時間があれば、直接お話ししたいことがあります」
「……レオンさん?」
有名ストリーマーのレオン。
以前、一度だけ偶然に近い形で、彼の配信にちょっとだけ出させてもらったことがある。
あのときの勢いとノリのまま、名前を呼ばれて、気がついたら魔導石が回ってて……
ほんの一瞬だったけど、あれが“私の配信者人生の転機”になったのかもしれない。
(でも、その後は特に連絡とかもなかったし……)
通知には、ノルディア市内のカフェでの面会希望と、指定の時間が記されていた。
ギルド側も了承済みとのこと。なら、行かない理由はない。
私は、ちょっとだけ背筋を伸ばして、指定の場所へ向かうことにした。
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