死の色
時忘れの王墓
その巨大な星を中心に周囲には10個の太陽のように明るい天体が規則正しく常に回っている
その為 時忘れの王墓に夜は存在しない
地上は常に高温に晒され熱耐性の無い生命体では一瞬で蒸発してしまう
熱を避ける為に殆どの生命体は地下に潜っている
地下はとてつもなく広大で3つの地下迷宮がある
1つは死の色
1つは幸の色
1つは十の色
と呼ばれる3つの地下迷宮である
死の色の地下迷宮は生者にとってはとても生き辛い場所である
その理由はアンデッド以外の生命体は全ての能力が99%ダウンしてしまうからである
幸の色の地下迷宮は手と足を使った攻撃が不可能になる
これは幸の色にいる間は目に見えない手枷と足枷がはめられた状態になる為である
その為に他の生命体と戦う時は魔法やブレスなど手足を使わない攻撃が必須になる
十の色の地下迷宮は特に何の制限もない
その代わり 十の色に生息する生命体は他の地下迷宮に比べて強力な者が多い
3つの地下迷宮にはかなり強い中ボスが待ち構えていて
その3体全てを倒す事が出来ると
中ボスがいた場所に扉が出現し そこからボスがいる場所に行ける
時忘れの王墓のどこかには かつて宇宙の半分を支配した
時間と空間を操る王が眠っている
3つの地下迷宮を攻略すべく入り口に転移した各パーティー
その行き先は
死の色
ナユタ スルホ ムート ブレイク ジョニー ユナ
幸の色
マイケル ミルコ マイ エド
十の色
メアリー メダ サラ スカーレット
であり 各パーティーは慎重に探索を始めていた
死の色の地下迷宮
ナユタパーティーは入り口から1日探索した所で少し休憩していた
くそー 丸一日歩いたってのに敵の1匹も出ねーぞ
どうなってんだ ビビってないで出てこいよ
LV上げ出来ねーじゃねーか
そんなにカリカリするなよブレイク
まだ始まったばかりなんだから
そうでございますよ
私たちに休憩など必要ありませんが ここはゆっくり休みましょう
いつ忙しくなるかわかりまんよ
しかし ここは本当にアンデッド以外には厳しい場所じゃのぅ
アンデッド以外のデバフもそうじゃが
はぁー
ほれ 息を吐いた瞬間に凍りそうじゃぞ
一体マイナス何度くらいあるのじゃろうな
極寒地獄じゃ 寒さに耐性が無い者には耐えられまい
つくづく私たちの体は便利に出来ている
ここにいるメンバー全員 氷無効だからな
アンデッドでいる時は寒さを全く感じない
ユナはナユタパーティーが見えないほど遠くの方でテーブルとイスを出して座りホットココアを飲んでいる
寒いところで飲むココアは美味しいのぬん♪
ピロン♪
その時 ユナが持つ掌サイズの薄い板から音が聞こえた
こ このメールはまさか!?
くっ ドキドキなのぬん
ユナは深く深呼吸をしたあと 真剣な表情でメールを開いた
・・・
メールを見たユナはイスから静かに立ち上がり テーブルの周りをクルクルと踊り始めた
そして暫くするとピタッと止まり
拳を天高く突き上げた
やったぬん やったのぬん…
あてぃし やったのぬん!
スワッチ2の当選メールがきたのぬーーーーーん!!!
ユナは嬉しさのあまり泣いていた
これで発売日にマリンカートが遊べるぬん…
はっ!?
今はそれどころじゃないのぬん
ナユタちゃんパーティーが そろそろモンスターに遭遇する頃なのぬん
大丈夫だと思うけど ちょっと心配なのぬん
休憩を終えたナユタパーティーは探索を再開
陣形はこの中で1番戦闘力が高いナユタとタンクが可能なブレイクが共に並んで先頭を歩く
中衛にはスルホとムート 後衛がジョニーである
通路は高さ9m横幅9m 全体が凍っていて地面はツルツル滑りやすい
迷宮と呼ばれるだけあって かなり入り組んだ迷路になっている
しかしそこはスルホのスキル オートマッピングが活躍していた
ユナに聞いていた通りの手強い迷路じゃわい
3つの迷宮の中で死の色が1番迷いやすい構造になっていると言っておったのぅ
これはオートマッピングのLVを最大まで上げた方が良さそうじゃ
ん!?
皆の者 この先300mのところにモンスターが2体おるぞ!
これは 2体どうやら戦っておるみたいじゃのぅ
5人は戦っているモンスターに気付かれないよう進み20mほどの距離まで近付いた
戦闘音が激しくなってきた そこの角を曲がった すぐ先で戦っているな
さてスルホどうするべきか?
そうですのぅ 戦っておるのは
激情型ヒマワリLV11000と氷柱ときどき雹LV11000ですじゃ
どちらも相当に弱っているので
このまま全員で突撃しても勝てますのじゃ
ですが どちらかが倒されるまで待つのも良いかもしれぬのぅ
まぁ その場合は獲得経験値が減ってしまうがのぅ
その判断は姫様にお任せするのじゃ
倒せるのであれば このまま突撃だ
経験値は多い方が良いからな
みんな では やるぞ!
ナユタはジャキンと爪を出し ゆっくりと角を曲がった
その瞬間 激情型ヒマワリは氷柱ときどき雹を仕留めるべく
最大火力のサンフラワーフレイムを放つ
しかし氷柱ときどき雹は全身を細い氷柱に変化させ それを回避した
そして回避されたサンフラワーフレイムは角を曲がった瞬間のナユタに直撃した
ように見えたが ナユタはギリギリ回避して事なきを得た
くっ 掠ったか
あ 危なかった 直撃していたら死んでいたかもしれん…
!?
あてぃしのナユタちゃんに何てことしてくれるのぬん!
ナユタが殺されそうになって
ユナはとてもおこである おこおこのおこである
瞬時にユナは戦闘モードの黒いメイド服にチェンジ
空間から二振りの剣を取り出した
そして気付いた時には激情型ヒマワリを細切れにしていた
近くにいた氷柱ときどき雹は突然のことに戸惑っている
はっ しまったのぬん…
ついつい やってしまったのぬん…
そぉーと ユナは後ろを振り返る
呆然とユナを見つめる5人
うっ ち 違うのぬん
これは たまたま 偶然 奇跡的に倒しちゃっただけなのぬん…
も もう しないのぬん…
ま まぁ ありがとう ユナ…
よし みんな気を取り直して残りの奴を倒すぞ!
余裕を持って氷柱ときどき雹を倒した5人は初めての経験に驚いていた
これは 一気にLVが99 カンストしたぞ!
流石にLV1万を超えるモンスターじゃな
たった1体倒しただけでも凄いのぅ
アンデッド系はLVが非常に上がりにくいですが
それでも これだけ上がるとは…
こいつはヤベー 癖になりそうだぜ
この死の色の地下迷宮はアンデッドにとっては裏技みたいな場所だね
こんなに楽してLV上げ出来るなんて…
よし みんなユナから貰ったアイテムを使うぞ
このアイテムはユナが死の色の地下迷宮の事を考え特別に創造したアイテムであり
ナユタ達がマイケル達に会う前に渡した物である
効果はLV99の限界突破でLV上限が9999になる
解放条件はLV1万以上のモンスターを倒すことである
そして全員が限界突破アイテムを使うと
ストックしていた経験値が解放されLVが上がり
全員の平均LVが200まで上がった
これでかなり戦闘に余裕が出来そうだ
モンスターが1体だけならLV3万くらいまでなら相手次第で戦えそうじゃのぅ
こういう時こそ より慎重に行動した方が良いでございます
皆さん 強くなったからといって油断なきよう気を引き締めてまいりましょう
ムートは相変わらずだな 時には強引に突っ走っても良い気がするけどな
てか やべー スキルポイントが貯まりすぎて どのスキルとるか迷うぜ
とにかく大勢の敵に囲まれさえしなければ何とかなりそうだね
あと気をつけるのは罠くらいか
カチッ!
その時 突然違和感のある音が鳴り全員が音の鳴った場所に目を向ける
目を向けた場所とはナユタの足下であった
す すまん みんな 何か踏んでしまったようだ…
姫様 謝るのはわしのほうじゃ
わしがおりながら罠に気付かなかったとは
これは他の氷の地面と見分けが付かないのぅ
じゃが 触ると姫様の踏んだ所だけは氷ではなく よくわからない素材の板じゃ
と言うより これは罠なのでございましょうか?
音はしましたが何も起こりませんよ
音が鳴ってから周囲に気をつけてるけど
何にも変わってねーぞ
何も起こらないとなると 余計怖くなってくる…
とりあえず警戒はしておくよ
遠くで離れて5人の様子を伺っていたユナは頭を抱えていた
あぁぁぁ ナユタちゃんは何てドジっ子なのぬん…
この広い死の色の地下迷宮で たった2枚しかない小さなトラップタイルを踏んじゃたのぬん
マズイぬん とてつもなくマズイぬん
レアフロアに行く事になっちゃうのぬん
あぁぁぁ どうしようかぬん…
ユナはこの先の事を悩み考え地面をゴロゴロ転がっていた
姫様 とりあえず足はそこから離しても大丈夫そうですぞ
そ そうか では離すぞ
ナユタはトラップタイルからそっと足を離した
そしてスルホは時間をかけてじっくりとトラップタイルを調べる
うーむ 調べても調べても 何もわからぬのぅ
だが 何かしらの罠じゃとは思うのだがのぅ…
スルホ殿が調べて何もわからないのであれば
他の者ではお手上げでございます
そんなの気にしないで さっさと先に進もうぜ
何もないと良いけど…
罠の事は気になるが いつまでも ここに留まっているわけにもいかず探索を再開することにした5人
それから3時間ほど進んだ所でスルホが異変を察した
皆の者 ストップじゃ
オートマッピングを見ながら進んでおるのじゃが
今 歩いてきた後ろのマップがいきなり消えたのじゃ
それとユナの姿も消えてしまったのじゃ
それを聞いた4人は後ろを振り返った
本当だ 今歩いて来た通路が無くなって行き止まりの壁になっている…
皆さんと話していましたが あれから敵が全く見えないのも何か関係があるのでしょうか?
それと もう1時間くらい ずっと直進してるぞ
最初のほうは曲がりくねった迷路だったのに
やはり あの時のは罠だったのかな…
なら何があろうが前進するしかない 行くぞ
そして全員が前を向いた時
目の前には大きな扉が現れていた
こ これは!?
スルホはすぐに扉と扉の向こう側を調べる
姫様 今調べましたが扉は普通に開きます
ですが扉の向こう側がどうなってるかは わからなかったのじゃ
そうか 後ろは行き止まりだ
なら この扉の向こう側に進むしかないだろう
みんな何か意見はあるか?
それしかないじゃろぅ
それに後ろの壁が少しずつこちらに近付いておるしのぅ
そういえば 先程より後ろの壁が近くにあるような気がするでございます
扉の向こう側がどうなっているか わかりません
皆さんにバフをかけておきます
姫様 俺はいつでも準備出来てるぜ
その扉の向こう側にモンスターがいたら
新しいスキルを試してやる
僕もみんなにバフをかけておくよ
ふぅ 手に負えないボス部屋とかだけは勘弁してほしいな
よし では扉を開けるぞ!
ナユタはゆっくりと大きな扉を開いた
広い とても広い空間
その中心には100mはあるであろう巨大な旗が立っていた
旗の色は黄色で4匹の魚が描かれている
魚の色は青 赤 白 黒の4色
4色の魚は今にも動きそうなほどにリアルである
あれは 旗?
姫様 これはマズイですのじゃ…
あの旗 今の儂等では勝ち目がないのじゃ
えっ あの旗って 敵なのでございますか?
ただのデカい旗に見えるぞ
はぁ 嫌な予感しかしないよ…
その時 入って来た扉が消滅した
と同時に勢い良く地面から水が溢れてきた
そして 旗がゆっくりとはためき始める
姫様!
何とか逃げる方法を探さないと全滅するのじゃ!
だが どうやってどこに逃げる?
入って来た扉はもう無くなっているぞ!
周囲を見回しましたが 完全に隔離された空間のように見えるでございます…
けっ 何があろうと 俺は姫様とみんなを守るだけだ
命なんて いつでも捨ててやるぜ
俺が囮になる
みんなは何とか逃げる方法探しな!
やれやれ ブレイク 僕も付き合うよ
[説明しよう] 鯉の縁LV100万
死の色の地下迷宮レアフロアのレアボスであり
3体の中ボスを倒した後に出現するボスよりも遥かに強い
鯉の縁はアンデッド系ではないが死の色のデバフは受けない
物理吸収
地水火風氷雷光闇属性反射
全状態異常無効
主な攻撃は旗に描かれている魚が飛び出し巨大化して襲ってくる
レアフロアの空間は地面から溢れてくる水により10分で完全に水没する
全ての攻撃にアンデッド特攻がある
1回だけ致死ダメージを無効にする
あぁぁぁ 迷ってる場合じゃないのぬん
このままだとナユタちゃんが死んでしまうのぬん
またしても
気付くとユナは鯉の縁を細切れにしていた
うにゅ…
また やってしまったのぬん…
そぉーと ユナは後ろを振り返る
呆然とユナを見つめる5人
鯉の縁を倒した瞬間から水位が下がり始め
最初入って来た扉とは反対側に新しい扉が出現していた
ユナ ありがとう助かったよ
肝が冷えたのじゃ 儂等だけでは全滅してたところじゃったわい
どうやら命拾いしたようですね ありがとうございます
ユナの剣技を目の当たりにしたのは2度目だが 何にもわからんかったぜ…
ええ 旗が一瞬にして消滅したと思ったら
気付くと そこにユナが立っていた
本当に味方で良かった…
こ 今回のは特別なのぬん…
そうだぬん レアモンスターを倒してドロップした宝箱はナユタちゃん達が好きにして良いぬん
それじゃ あてぃしは遠くで見守っているぬん
そう言うとユナはそそくさと姿を消す
そして5人はドロップした宝箱を見つめる
宝箱か 私達がレアボスを倒していないのに
いただくのは 気が引けるな
宝箱 今 調べましたが罠は無さそうですじゃ
まぁ ナユタ様 いただける物はいただいておきましょう
あんなデカいボスからドロップした宝箱だ
期待しかないぜ
地下迷宮の攻略が楽になるアイテムなら良いな
では みんな 宝箱を開けるぞ
ナユタが宝箱を開けると その中には
赤やピンクなどその他複数の色が混じり合った紐であった
ナユタをそれを手に取り まじまじと見つめる
ただの紐だな…
そのアイテム今調べたのじゃが
恋衣の糸 と呼ばれるアイテムじゃ
複数の糸から作られた紐で手首や足首につけるアクセサリーじゃ
効果は自分が大切に想う者に恋衣の糸をあげると
貰った者は何か良い出来事が起こるかもしれないそうじゃ
なんか 曖昧な表現でございますね
その紐 綺麗な色だ 姫様にピッタリだと思うぜ
アイテム名と説明から察するに悪いアイテムでは無さそう
せっかくのレアボスからのドロップアイテムだ とりあえず 手首につけておくとするか
うん 悪くないかも
よし ではみんな 探索を再開しよう
ナユタパーティーが迷宮探索を再開して1時間後
ユナは遠く離れた場所にてナユタパーティーの様子を見ながらゆったりと食事をしていた
むぐむぐ オムライスはいつどこで食べても美味しいのぬーん♪
カチッ!
ユナがご機嫌でオムライスを食べていた
その時
ナユタはまたトラップタイルを踏んでしまった
ぶっーーー!
ユナは食べていたオムライスを吹き出した
ナ ナユタちゃん…
なんてドジっ子なのぬん…
ドジっ子過ぎるぬん…
ドジっ子属性が止まる事を知らないのぬん…
み みんな また踏んでしまったようだ…
す すまない…
・・・
みんな そんな顔をしないでくれ
わざとじゃないんだ
それは わかっておるのじゃ
そのトラップをわざと踏むのは不可能じゃ
儂は常に周囲を注意しておるが全くトラップを見つけられぬからのぅ
その小さなトラップを踏むなんて しかも2度も
運が良いのか悪いのか わからぬでございますな
まぁ また何かあってもユナが助けに来てくれるんじゃねーか
ブレイク その考えは危険だから止めておいた方が良い
何かしらがあって来ない事があるかもしれない
出来るだけ自分達で対処することを考えよう
その後 5人はまたレアフロアに到着し
大きな扉を開けて中央の巨大な旗を遠くに見ていた
数時間前に倒したのに 旗がリポップしてる…
5人はこれからどうするべきか旗を見つめていたが
その旗は一瞬で消滅した
そして消滅した旗が立っていた場所に
ユナが突然現れ そぉーと 振り返る
あ ありがとう ユナ
何度も すまない…
良いのぬん
気にしなくて良いのぬん…
ユナは少し引き攣った笑顔で答える
もう 死の色の地下迷宮にはトラップタイルは無いぬん
だから安心して探索すると良いぬん
それと あてぃしの足下にある宝箱は好きにして良いぬん
あてぃしには必要ないぬん
そう言い残すとユナは姿を消した
ふぅ これからはユナには頼らないように しなくてはな…
もうトラップは無いと言っていたのは嬉しい情報じゃのぅ
それにしても また宝箱ですか
今度は何でしょう
姫様 宝箱 俺が開けても良いかな?
ああ 良いぞ
うっひょー
待て ブレイク まずは念の為 宝箱を調べてからじゃ
宝箱の前までやって来た5人
よし! 宝箱に罠は無い 開けて良いぞ
じゃあ 開けるぜ!
パカッ 宝箱の中には黒いコインが沢山入っていた
ブレイクはその黒いコインを手に取ってみる
何だこれ?
これは お金じゃな
それも死の色の地下迷宮でのみ使える お金じゃ
って事は この死の色の地下迷宮にはお店があるのか?
それはわからぬが どこかにこの黒いコインで何かと交換してくれる者がおるのかもしれぬな
へぇー 意思疎通出来る何者かがいるってことか
出会えるのが楽しみだ
この日より月日は流れ
時忘れの王墓内時間で600年の時が過ぎていた
ナユタパーティーの探索は順調に進み
現在全員のLVは9999カンストしている
そして中ボスがいるフロアの扉前までに辿り着いていた
ここがそうか…
そうですのぅ この扉の向こう側に中ボスがいますのじゃ
ここ迄の道程 結局危なかったのは最初の方のレアフロアのレアボスだけでございましたな
俺 強くなり過ぎちまったぜ
アジトに帰ったら みんなに自慢してやる ぐふふ
過ぎてしまえば あっという間だ
沢山の魔法が習得出来て楽しかったな
よし みんな 行くぞ!
むっ 姫様待つのじゃ!
後ろから誰かくる 皆の者 気をつけるのじゃ!
後ろからナユタ達にゆっくりと近いてくる謎の者
それは自転車牽引のリヤカーであった
何だ あれは?
調べても わからなかったのじゃ
とりあえず敵ではないと思うのじゃが
皆の者 一応油断なきよう
そして自転車牽引のリヤカーはナユタ達の目の前までくると止まった
アイテムはいらんかえー?
ん!? こいつ喋ったぞ!
あの そちらは何者なのじゃ?
オイラはここら辺でアイテムの移動販売をしている
サイクルトレーラー君だぞ
ブラックコインの匂いがしたから来てやったぞ
何かいるか?
あっ 姫様 ブラックコインて レアフロアのレアボスを倒した時に入手した黒いコインのことじゃないですか!
あれか スルホ 黒いコインをそいつに見せてみてくれ
サイクルトレーラー君とやら このコインでよろしいかのぅ?
それだぞ 何かいるか?
どんなアイテムがあるのじゃ?
いろいろあるぞ 今月の目玉は
使うと7日間獲得経験値が10倍になる薬 残り5個
超貴重なSP回復薬 残り1個
使い道がわからない指輪 残り1個
死臭の王笏 残り1個
頑張り屋さんの大盾 残り1個
スキップ禁止ブーツ 残り1個
その他にも武器防具アクセサリー
スキル本に回復薬 いろいろあるぞ
オイラに触れると全てのメニューが見えるから触れてみと良いぞ
早くしろ いらないなら すぐ帰るぞ
サイクルトレーラー君が急かすから
5人は急いで相談し買うアイテムを決めた
ありがとうだぞ
またブラックコイン集めたら来てやるぞ
さらばだぞ
風のように去っていったな
不思議な生命体でしたのぅ
声がどこから出ているのか全くわからなかったでございます
やべ この大盾 これで俺 鉄壁だぞ
この杖も凄いよ 魔力がかなり上がった
中ボス前で戦力が上がったな これでより安定しそうだ
みんな 扉を開けるぞ!
ナユタがゆっくりと扉を開けると
そこは広く レアフロアと同じくらいの空間である
そして中心には死の色の迷宮の中ボス
死の色がこちらを見つめて笑っていた
[説明しよう] 死の色LV40000
黒いとても大きな渦の中心に骸骨の顔がある姿である
アンデッドである
物理半減
氷闇属性吸収
全状態異常反射
主な攻撃は暗闇沈黙封印即死 重力魔法
1番厄介な攻撃が無属性魔法の出直してこい
これが直撃すると死の色の地下迷宮の入り口まで強制的に戻される
死の色との戦いについては
ナユタ達はアクアマリン号にいた時にユナと作戦会議をしていた
普通に戦えば勝ち目は無い
勝つ方法は1つしかない
それは
固有アクティブスキル uni-birth発動!
[説明しよう] uni-birth
聖なる歌により任意の邪悪なる者全てを消滅させる
クールタイム445日間
ナユタはボスフロアに入るとすぐに固有アクティブスキルを発動
歌い始めた瞬間から死の色は苦しみだし動けなくなった
万が一攻撃が飛んで来ても良いようにブレイクはナユタと皆を守る為に前に出て盾になる
ムートとジョニーはブレイクとナユタの間に入り全員にバフをかけ続ける
スルホはナユタの隣に立ち全体の様子を伺う
死の色は歌い終わる頃には完全に消滅していた
時忘れの王墓にある3つの地下迷宮
中ボスを最初に討伐したのは
ナユタパーティーであった




