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誕生日

超巨大戦艦アクアマリン号



ユナはユティカ達を人族にする条件を考えていた



ふむふむ なるほどなのぬん


ユナはユティカの周りをぐるりと回る



お おい 何なんだ…



よし 決めたのぬん!


ユティカちゃん


あなたは今日からアイドルになるのぬーん!



・・・ アイドルとは何だ?



アイドルとは歌って踊る人のことだぬん



私 歌なんて歌ったことないぞ 踊りも踊ったことないし



最初は誰でもそうだぬん


これから練習すれば良いのぬん



他のみんなはユティカちゃんの応援団になるのぬん



ユナさん 応援団とは何をすれば良いのじゃろう?



ユティカちゃんがやる事を全力で支えれば良いぬん



それなら 今までと変わらぬのぅ



超巨大戦艦アクアマリン号には


現在色んな事情で色んな惑星から避難してきた生命体が増えてきてるのぬん


その生命体にユティカちゃんの歌を届けるのぬん



わ 私なんかに出来るだろうか…



歌は心だぬん


出来るかどうかはユティカちゃん次第なのぬん



心か ユナよ 私に心なんか無いぞ


あるのは 作り物の心臓だけだ



そんなことはありませぬぞ


姫様はとても優しいお方じゃ



そうでございます


ユティカ様はいつも我々の事を考えて下さります



俺たちはみんな姫様のことが大好きだぜ



お前達…



そうだぬん


みんなのヤル気が出るように報酬を先払いするのぬーん


それ!


ユナの両手から眩い光が放ち ユティカ達を優しく包んだ


みんなをアンデッドと人族のハイブリッドにしたのぬーん



わ 私の心臓が動いている


それも これは錬成した作り物の心臓ではない


懐かしい この鼓動…



ユティカちゃんの心臓を元通りにしたのぬん


もう 錬成した心臓は必要ないぬん



ユナさん ハイブリッドとはどういうことじゃろう?



アンデッドと人族にいつでも自分の意思で切り替え可能になったのぬん


人族になってる時でもアンデッド時に使えたスキルが使用可能だぬん


人族で大怪我した時なんかはすぐにアンデッドになると回復するのぬん


年をとりたいなら人族の姿で過ごすと良いぬん


年をとりたくないならアンデッドの姿で過ごすと良いぬん


それとサービスでアンデッド時でも昼間のデバフはかからないようにしたのぬん


これで昼間でも何の制限無く活動可能なのぬん



何と 至れり尽くせりじゃのぅ



あてぃしに不可能は無いぬん!



ユティカは泣いている


こんな こんな日が来ようとは…



ユティカはユナの前に跪いた



ユナ様 私 アイドルとして精一杯頑張らせていただきます



様はいらないぬん ユナか艦長で良いぬん


それと 畏まらずに気軽に察して欲しいのぬん


実はユティカちゃんの事はかなり前から知っていたのぬん



そうなんですか



それはユティカちゃんの固有パッシブスキルである


ホワイトホールがとても貴重だからなのぬん


ホワイトホールはあてぃしが知りうる


大宇宙で所持しているのはユティカちゃんただ1人だけの超激レアスキルなのぬん



私自身 何の使い道もないハズレスキルだと思っていましたけども…



ホワイトホールの効果は


ユティカちゃんが発する言葉に目には見えない魔法の水素が一緒に放出してるのぬん


その魔法の水素は宇宙に潤いと癒しを与えるのぬん


それが心のこもった歌ともなれば その効果は大きくなるぬん



は はぁ 聞いても よくわかりません



簡単に言えば


ユティカちゃんが心をこめて歌うと


誰かがどこかで幸せになるぬん



私はアンデッドになってから誰かを傷付けることしか出来ないと思っていましたが


そんなことがあるんですね



ユティカちゃんは生きる為に他の生物を食べただけなのぬん


気にする事は無いぬん



あの ついでと言ってはなんですが


私の固有アクティブスキル


これも使い道がわからず


1度も使った事が無いのですが


何なのでしょう?



ユティカちゃんの固有アクティブスキルである


uni-birth


それは 特別な歌スキルだぬん


でも今は使用出来ないのぬん


歌えるようになるには歌LVを99に上げる必要があるぬん



歌スキルだったんですか…


あの ちなみに歌の効果は何なのでしょう?



あらゆる邪悪を打ち払うことが可能だぬん



はぁ これまた よくわかりません…



簡単に言えば


とっても凄いスキルだぬん


歌LVはアイドルとして歌の練習をしていれば上がっていくぬん



わかりました 頑張ってみます



ユナはテレパシーでユティカにだけ語りかける



今からの会話はユティカちゃんの脳内に直接語りかけているのぬん


他の人達には聞こえてないぬん


心の中で話せば良いぬん


ユティカちゃんがアンデッドになって


自分を呪い 苦悩絶望した日々


それも今日で終わりなのぬん


これからは今までの分も幸せになって欲しいのぬん



ありがとう ユナ


生まれ変わった気分です


そうだ 私はこれを機に名前を変えようと思う


ユナ あなたに私の新しい名前をつけて貰って良いだろうか?



これから沢山の生命体に歌を届けることになるのぬん


ナユタ


なんてどうかぬん?



ナユタ か…


うん 良い 凄く良い 気に入りました


今から私は ナユタだ!



その後 ナユタ達は星喰いバクテリアがいる星へと転移された


そこには全員が暮らすには十分過ぎる程の大きな屋敷が用意され


生活する上で必要な物は全て揃っていた 


ナユタの仲間達はそれぞれに星を探索すべく各地に旅だった


ナユタはボイストレーナーロボ指示の下


屋敷にある専用ルームにて歌の練習を始める



この星は名も無き星だったが


ユナにナユタが好きに命名しても良いと言われたので


惑星ユティカと命名した






天空の島 天空城



メアリー達は試練の塔最上階にて


今後の行き先を話し合い天空城に決定した


その理由は


女海賊エローヌの件をマイケルに聞く為である


そして天空城に転移で帰って来た



みんな この城が私のお家だよ



聞いてはいましたが立派なお城ですね


最近建てられたと言われても納得するほど綺麗です



これは驚いた 素晴らしいお城だね



この城 かなり古いと思うけど


何にも手入れとかしなくても壊れないし綺麗なままなんだよ


不思議だよね



世の中には 理解出来ないようなことが沢山あります


この島も城も その1つですね



こんな高い所に城があるなんて


しかも 島が浮いている


僕は何の為に作られたか気になるよ



それでは みんなに家族を紹介するね



この時マイはようやくお父さんに会えると思い


すでに泣きそうになっていた



メアリーは勢いよく天空城の正面扉を開いた



たっだいまー メアリー帰還いたしましたー!


父ちゃん母ちゃん 可愛い娘のお帰りだよー



扉を開けると目の前にはネネがメアリー達を待っていた



おかえり メアリー


良い所に帰ってきたわ



母ちゃん どゆこと?



その 言いにくいのだけど


実は今 マイケルと喧嘩しているのよ



えっ そんなの初めてじゃないの?



そうね 私が悪いのだけど


マイケルはずっと図書室に閉じこもって出てこないのよ


マイケルはもう あなたが帰って来たのは気付いていると思うけど


ちょっと図書室に行ってマイケルを呼んで来て欲しいの


メアリーが顔を出せばマイケルはすぐに機嫌が直るはずだから


それと 後ろの方 マイさんとエドさんね


初めまして メアリーの母 ネネです


娘がお世話になってます


これからも 仲良くしてあげてくださいね



この時 勘が鋭いネネはマイを直接近くで見て何かを感じた


(何でしょう この感覚は 心がざわついています


マイさん どこかマイケルに似ている気がしますが…


それと匂いも まさか…)



初めまして マイです


こちらこそ 娘さんには お世話になってます


メアリーのお母さんもこれから仲良くしていただけると嬉しいです


(この方がメアリーのお母さんですか 優しそうなキツネさんです)



初めまして エドです


娘さんには何度も助けていただきました


もちろんこれからも仲良くさせていただきます



それじゃあ早速父ちゃん呼んでくるよ



お願いね メアリー



その時 メアリーは廊下の角で顔を少し出して


こっそりメアリーを見つめているマイケルに気付いた



あっ 父ちゃん ただいま



あら やっぱり我慢出来ずに出てきたわね



マイケルは号泣していた


メ メアリー


今まで 10年も何してたんだ?



いやー 毎日楽しい冒険者生活だったよ♪



父のことはどうでも良いのか?



ねぇ 母ちゃん


父ちゃん どうしちゃったの?


昔はこんなんじゃなかったのに…



メアリーが出て行ってから


メアリーに会いたすぎて 寂しすぎて こうなってしまったのよ



そうかぁ 遅くなって ごめんね父ちゃん


メアリーはマイケルを抱きしめた



う うぅ メアリー会いたかったぞ



私もだよ 父ちゃん



ふぅ やれやれだわ



その様子を見ていたマイもまたマイケル同様に号泣していた


(あの犬が私のお父さん ようやく会えた…)



そのマイの様子を見ていたネネ


(やっぱり何かありそうね これは直接聞くべかしら)



メアリーはマイケルが泣き止んだ頃合いを見て話しかける


父ちゃんに私の大切な仲間を紹介したいんだ



ああ これは恥ずかしい所をお客さんに見られてしまったな



お姉ちゃんと呼んでいる うさぎさんのマイと


勇者のエドだよ



ひゃう はぁはぅぅ…


マイは号泣したまま意味不明な言葉を発し固まっていた



初めまして エドです よろしくお願いします



メアリーの父 マイケルです


ようこそ いらしてくれました



(ん!? 何だ この うさぎ


色は違うがサクラに似ている それに匂いも同じだ…)



どうしたのかしら マイケル?



あ ああ な 何でもないぞ ネネ…



お姉ちゃん 何で泣いてるの?



マイどうした?



ふぇ ふぇ ふぇ ううううう


マイは必死に泣くのを堪えてはいるが止まらない



あなた ちょっと こちらにいらっしゃい



な 何だよ



良いから 来なさい!


ネネの目がギラリと光った



う わ わかりました



皆さん ごめんなさい


マイケルと2人で話があるので


ちょっとだけ この場は離れますね


すぐに戻りますので


後はメアリーお願い



うん まかせて



寝室にやってきたネネとマイケル


何故かマイケルはビシッと緊張した表情で座っている


暫しの沈黙が流れる



あなた



はい!



何か私に隠し事はないかしら?



う 何もありません!



最初の う は何ですか?



そんな事 いきなり言われたら誰でも


そうなると思います



ところで 何故敬語なのでしょう?



自分でも わかりません!



そう


うさぎさんのマイさんのことなんですけど


何か私に言っておかなくてはならない事はないかしら?



仰っている意味がわかりません!



そう


なら単刀直入に聞くわ


マイさんて


あなたの子供なんじゃないんですか?



えっ!?


いやー ネネさん そんなことあるわけないじゃないですかー


ハハハハ



本当に?



本当です!



ところで あなた 浮気はしたことありますか?



そんなこと あるわけないだろ!


俺はネネ一筋だぞ!



そうよね それはわかっていたわ ごめんなさい



それから また暫しの沈黙が流れる



マイさんだけど…


私はあなたの子供なんではないかと思っているの


本当に心当たりはないのかしら?



心当たりかぁ…


あっ!


マイケルの身体中から変な汗が大量に出る



今の あ はどういう意味かしら?



そ そのぅ


あのぅ


ネネ



何かしら?



怒らないって約束してくれますか?



まぁ 良いでしょう約束します


話して下さい



ネネ



何かしら?



顔が怖いよ…



それは ごめんなさい


ネネはニッコリと笑った



ネネ 余計怖くなったよ…



もう 良いから 話しなさい!



は はい わかりました…


1万年前の話になります



マイケルはサクラとのことを全てネネに話した



そ そんな事が合ったのですか…


おそらくですが


マイさんの様子を見る限り


サクラさんと あなたの間に出来た子供でしょう



え!? 本当に?



あなたは鈍いですね


あなたを見つめるマイさんの目は父を見る子供の目をしていました



あの子が俺の子かぁ


ど どうしよう


どう接したら良いかな?



そうね まずは本人にちゃんと確認することね


あなたの子供ということは私の子供でもあるわ


出来るだけ優しくしてあげましょう



ああ わかった



その頃 マイはようやく泣き止んでいた



ふぅぅ ふぅぅ ふぅぅ



お姉ちゃん大丈夫?



マイ 大丈夫かい?



大丈夫です 少し落ち着きました


取り乱してしまいました ごめんなさい



お姉ちゃん どうしちゃったの?



メアリーとメアリーのお父様が抱き合ったあたりから泣いていましたが


理由を聞いても良いのかな?



そ それは…



その時 話し合いを終えたマイケルとネネが戻ってきた



あっ 父ちゃん母ちゃん



マイさん お話良いかな?



は はひっ



マイケルはマイの目の前に来て顔をじっくりと見る



もし間違っていたら謝罪するけど


マイさんは俺の子供ではないだろうか?



ふぇっ!?


ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ


マイはまた泣き出した



えっ! えっ! メアリーとエドは驚いている



(これは間違いないわね)


ネネはマイケルの耳元で囁く


あなたマイさんを抱きしめてあげなさいな



お おう


マイ…


マイケルはもふもふの前足で泣いているマイを抱きしめた



ふぇ!? うぅぅ


お父さん お父さん お父さん お父さん


会いたかった 会いたかったよぅ


マイもマイケルをギュッと抱きしめた



マイケルはマイを抱きしめ


昔のことを思い出していた


サクラと過ごした日々を


そう 俺はたしかにあの時サクラを愛していた…


今でもサクラの最後の手の温もりを覚えている


俺は バカだな


こんなことにも気付けないなんて…



マイ 今まで1人にして ごめん


これからは お父さんが側にいるよ






メアリー達が天空の島に帰って来てから1週間後



お父さん♪



マーイ♪



お父さん♪



マーイ♪



マイとマイケルは暇さえあれば ひっついていた


その様子を遠くからメアリー エド ネネが見つめる



仲が良いのは結構だけど もう1週間あの調子だね



1万年も父を探していたらしいですからね今は仕方ないかと



まぁ もう暫くしたら落ち着くでしょう


私は家族が増えたみたいで嬉しいわ



私も本当のお姉ちゃんと知って嬉しかったよ


お姉ちゃんはアンのお墓で初めて会った時から


私のことを本当の妹だとわかってたと言って


謝ってきたけど


お姉ちゃんとは出会ったその瞬間から何かしらの縁を感じていたんだ


まさか本当のお姉ちゃんだったとは 嬉しい驚きだよ






この日より3日後


この日はマイの誕生日だとわかり


今まで冒険に出ていて祝えなかった


メアリーの10年分の誕生日も同時に祝うことになった



いやー 大勢の誕生日は良いね



そうですね 楽しいです♪



みんなの幸せそうな笑顔を見ていると僕も幸せな気持ちになるよ



マイケルは久しぶりの娘の誕生日会を開けることに


感動し号泣していた



うぉぉぉぉぉぉぉ



まったく うちの犬ときたら しょうがないわね


それでは誕生日会を始めますよ


私の可愛い娘達


そして皆が集まれた この日をとても嬉しく思うわ


願わくば またいつか こうして集まりたいわね


今日は沢山楽しみましょう


メアリー マイ


お誕生日おめでとう



おめでとーう!!!



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