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絶対正義スーパーウーマン

ふんふんふーん♪


お散歩 お散歩 楽しいなぁー♪


お天気も良いし ぽかぽかだし気分が良いですねー


太陽さん こんにちはー


いつも 元気が出る日差しをありがとう


太陽さんも気分が良さそうです


やはり地上は良いですね


もう何ヶ月ぶりの地上でしょうか


無限迷宮に入ると楽しくて時間を忘れちゃいますね


今回はラッキーでした


久しぶりに大当たりのアイテムをゲットしちゃった


うふふ


このとても可愛いピンクのマント♪


以前ゲットしたピンクのマスクとお揃いです


2つ同時装備でスペシャルボーナスがつきました


また可愛いく そして強くなってしまいました


これで ますます悪者退治も捗りますね


おっ そんな事を考えてたら


もう ラボッチが見えてきましたね


うふふ


長い間ダンジョン生活でしたからね


身体が甘い物を欲しているのです


今日はチートデイだぁ!!!






ラボッチの甘味屋



あら お久しぶりね シャクナちゃん



おばちゃん お久しぶりです!


パンケーキ食べに来ました



いつものやつで良いかい?



はい お願いします!



あいよ すぐ作るよ



はーい♪


ふぅ 相変わらずお店全体が甘くて良い匂いがします


待っている時間も至福の時ですねー


おや あの席の方が食べているものは見たことないです 新メニューかしら


これは 甘味ハンターの私としては いっておかないといけませんね



お待たせー


やけくそフルーツのパンケーキとオレンジジュースだよ!



わぁ 美味しそう


おばちゃん あの席の方が食べているのも注文お願いしまーす



おっ 流石 甘い物好きのシャクナちゃんだね


あれは新作の季節限定で自信作さ


すぐに作るね



はーい お願いしまーす♪


新作が来る前に食べちゃいましょう


むぐむぐむぐ むぐむぐむぐ


はぁぁぁぁ 生き返りますー


いつ食べてもここのパンケーキは最高です!


むぐむぐむぐ むぐむぐむぐ


ふぅ もう無くなっちゃいました


今作っていただいている新作を食べ終わったら家に帰ってお掃除ですね


長い間留守にしていたので埃もたまっていることでしょう


その後はゆっくり1ヶ月くらい休んでから


また無限迷宮に潜りましょう


いつも思いますが 無限迷宮は不思議な場所です


入るたびにランダムで毎回その姿を変えます


深さも未知


かなり昔に1度だけ地下100階まで降りたことがありましたが終わりではありませんでした


てっきりキリ良く地下100階で終わりのボス部屋かなと期待した私がおバカさんでしたねー


普通の方なら地下100階まで降ったら地上に戻ってくるのはかなり大変でしょう


戻る時も変化しますから


私は転移出来るので帰りは楽チンですけどね



シャクナちゃん お待たせー


新作で季節限定の飛んで火に入るパンケーキだよ!



ありがとう いただきまーす♪


むぐむぐむぐ むぐむぐむぐ


美味しーい♪


これは初めて食べるフルーツです



それはね品種改良で新しく出来たフルーツなんだ


まだ数が少なくて飛んで火にいるパンケーキは1日3人分しか作れないんだよ



へぇ じゃあ今日食べれた私はラッキーですね!



その時 甘味屋に中年の真面目そうな男が汗だくで入って来た


シャクナいるかー!


おっ いたいた


シャクナを見かけたって聞いたから急いで飛んできたぜ



あっ ギルマス お久しぶりです



本当にお久しぶりだな


また無限迷宮にこもっていたのか?



はい どうです このピンクのマント


今回の戦利品ですよ♪



お おう そうだな 中々良く似合ってるいるぞ



うふふ そうでしょう そうでしょう♪



ところでお前はこれからどうするんだ?



私はこれから お家に帰ってお掃除しようかと思ってます



危ねー 急いでここに来て良かったぜ


お前に頼みたい依頼があるんだパンケーキ食ったら大至急ギルドに来てくれ



えー ゆっくり休もうかなと思ってたんですよー



悪党退治だ 俺じゃ手に負えなくて困っていたんだ


昨日若い冒険者パーティーが皆殺しにされた


ここ1週間で10人ほど死人が出ている



ぬ! それはいけませんね


絶対正義スーパーウーマンである


私の出番ではありませんか!



あ ああ だからギルドに来てくれ



わかりました 今すぐ行きます!






パンケーキをお持ち帰りにして


急いでギルドのギルマス室にやってきたシャクナ



早速仕事の話なんだが


ここから真南にあるタイデの町については勿論知っているな?



はい 何回か行ったことあります


10年ほど前に出来た新しい町ですよね



そうだ 巨人の島で無限迷宮が発見され


そこに通う冒険者の為に無限迷宮の近くにタイデの町が作られたんだ



そのタイデの町だが 現在冒険者ランク5のパーティー


カオスブリンガーの奴らに乗っ取られている



冒険者の町なのに乗っ取られるものなのですか?



カオスブリンガーはかなり強いぞ


全員が上から下まで頑丈な魔法の鎧を装備している連中だ



私はラボッチののんびりした雰囲気が好きで


無限迷宮への行き来には冒険者が多く騒がしいタイデには寄らずにいましたが


そんなことになっていたとは


タイデのギルマス たしかバリサンでしたか


どうしているんですか?



バリサンはカオスブリンガーに殺されたらしい


バリサンはかなりの武闘派で俺なんかより全然強い


俺も含めて ここら辺にいる冒険者でカオスブリンガーを倒せる者はいないので


ついさっき世界中のギルドに応援を要請したばかりだったんだ


でも シャクナが無限迷宮から戻ってきてくれて助かったぜ



そいつらの目的狙いは何なんですか?



わからんが おそらく無限迷宮で入手したアイテムの独占だろう


あそこは珍しいアイテムが沢山手に入るからな


そして ある程度稼いだらトンズラする気かもしれん



たしかに無限迷宮は珍しいアイテムがゲット出来ますからね



依頼はカオスブリンガー6人全員の捕縛


これは死体でもかまわん



わかりました!


冒険者ランク6であり


絶対正義スーパーウーマンの私にお任せ下さい!






腐毒湿地帯


ヤミの町より北に位置する生命を拒絶する場所


腐毒湿地帯には肉体を腐らす猛毒が絶えず漂っており普通の者には地獄であり近付くこと出来ない


しかしこの猛毒はアンデッドを強化する効果があり


アンデッドには天国のような場所である


ここにユティカの居城があった



この日 死医茸ゾンビの男は緊張していた


無理もない 10年以上ぶりの敬愛する姫との再会である


そして姫からの命令をついに果たせたことに感激興奮していた



ユティカ様 ご覧下さい!


ついに闇の箱を手に入れてきたでございます!!!



おお 良くやった ムート


長い間 ご苦労だったな



有り難き お言葉  う ぅぅぅ


ユティカ様の為ならどんな苦労も厭いませぬでごさいます ぅぅぅ



邪神教国は私達には危険な場所だからな


お前が無事帰ってきてくれて良かったよ



ユティカ様のご命令なら どんな死地だろうが構いませぬでございます!


いつでも何なりとお申し付け下さいませ


ちなみに他の箱はどうなっているか聞いてもよろしいでしょうか?



残りは水と風の2つだ どちらも苦戦しておる


お宝ハンターゾンビ スルホの固有アクティブスキルのおかげで場所はわかってはいるのだが


水の箱が隠されている所にはバカみたいに強いボスがおるし


風の箱があるはずの無限迷宮は全てがランダムで入手が困難だ


そういえば最近 無限迷宮の近くの町のギルマスを殺したと


カオスブリンガーのブレイクから連絡があったな



大丈夫でしょうか ブレイクは短気で


言いにくいですが かなりのアホでございますよ



それはわかってはおるが 強さは確かだし


カオスブリンガー全員 根は良い奴だ


ギルマスを殺したのも何か理由があるのだろう



理由はどうであれギルマスを殺してしまっては何かと問題になるのではないかと


もしかしたらカオスブリンガー討伐の依頼が出てるかもしれません


早急に城に戻した方が良いのではないでしょうか?



ブレイク達には無限迷宮に送り込む時に全て任せると言ってしまったからな


だが お前の言う通り 戻して別の奴等を送った方が良さそうだ



それが宜しいかと


城に帰れると知れたらカオスブリンガーも喜ぶことでございましょう


風の箱の方は完全に運任せみたいですね


ならば幸運スキル持ちが欲しいところです



幸運スキルは中々にレアだからな


探してはいるが見つからんのだ



残りの水の箱ですが


水の箱を守っているボスはそんなに強いのですか?



ああ 強い


憎たらしい程に強かった…



強かった て事はユティカ様 自ら戦ったのですか?



ああ


その時いた最強の布陣で戦ったが手も足も出なかった


私以外は全滅したよ…


私の体はミンチにされたが 霧化してなんとか城に逃げてきた


新しい心臓を取り付けるのが もう少し遅れていたら死んでいたな



そ そんな


世の中には未知の化け物がいるのでございますね



私は物理耐性が高いので物理戦には自信があった


もし殺されるとしたら光か火の特化型の奴かと思っていたが


アイツの拳はとんでもない破壊力だったよ


私達が知らないだけで


この世界には強い奴が沢山いるのだろうな


正直 アイツには何をどうやっても勝てる気がしない


幸い私達はアンデッドで寿命がほぼ無い


早く全ての箱を集めて強大な力を得たいがアイツが死ぬまで待つしかないんではないかと考えておる



ユティカ様でも倒せないのであれば他に方法は無さそうです


でも その箱を守っているボスに寿命はあるのでしょうか?



それは… わからない…


あってもらわねば困る…


私はな箱の強大な力とやらを得られれば昼間でも自由に動けるようになるのではないかと期待しておるのだ



そうなると良いでございますね


ただ 私は少し気がかりなことがあるのでございます


本当に全ての箱を集めたら強大な力を得られるのでしょうか?



それは わからん


たまたま読んだ書物にそう書いてあったんだ


私は時間を持て余しているからな暇潰しに箱を集め始めた


最初は半信半疑だったが最初の箱を見つけ触れた瞬間わかったよ


この箱にはとんでもない力が秘められているとな



そうですか


ならば何とか他の箱も手に入れるべく知恵を出さなくてはなりませぬ


とりあえずカオスブリンガーは1度城に呼び戻しましょう


そして皆で話し合ってみるのは いかがでしょうか?



そうだな


まぁ 私達には時間は腐る程あるのだから焦ることは無い






巨人の島 タイデの町



ギルマス部屋の大きく豪華な椅子にて


魔法銀フルプレートをまとった剛腕グールの男が豪快ないびきをかいて寝ていた



おい! おい! おーーーい!


起きろブレイク!!!



あん うるせーな 気持ちよく寝てるのによ


どうした ジョニー?



ブレイク 姫様から連絡があったぞ


カオスブリンガー全員 城に帰って来いってさ



なんだと!?


ふぅ 長かったな ようやく帰れる


流石に10年以上も同じ場所は飽きるってなもんよ


こんなところにもう用はねえ


よし お前ら さっさと帰るぞ






タイデの町の上空にて


ピンクのマスクにピンクのマントを身に付けたシャクナが町を見下ろしていた


[説明しよう] 絶対正義マスクとマント

可愛らしいピンクのマスクとマント

正義な行ないをする時には能力がぶち上がる

正義に反する行ないをすると命を落とす

2つ同時に装備するとボーナスとして能力がさらに上がる

ちなみにこの他にも絶対正義シリーズ装備は存在する


シャクナはこのマスクを大変気に入り 手に入れた時から


自らを絶対正義スーパーウーマンと呼ぶようになった



ん!? あれは


全身魔法銀フルプレート装備の6人組


間違いないですね カオスブリンガーです


町を占拠してると聞いてましたが様子が変ですね


ちょっと 観察してみましょう


あれ!?


6人ともに町の外に出て行ってしまいました…


どういうことなんでしょうか…


もしかして この町で欲しい物でも手に入ったので逃げるつもりなのかな?


とりあえず気付かれないようにカオスブリンガーを尾行しましょう






そして6ヶ月後



おっ 城が見えてきたぞー!!!



やっぱり ここの空気は落ち着く


早く姫様に会いたいな



城が見えてきてカオスブリンガーの面々はそれぞれに喜びの声をあげていた






その時 上空にはシャクナがいて


カオスブリンガーに気付かれないように尾行していた



んっ!? あれは城ですね


あの6人のアジトでしょうか


それにしても ここまで来るのに随分と時間がかかりました


あの6人 道中それは楽しそうにずーと和気藹々とスキップしていました


よほど あの城に戻るのが楽しみなのでしょう






カオスブリンガーの6人が城まであと100mほどの距離まで近付いてきた時


城から見覚えのある赤いシルクハットをかぶった老人のゾンビがもの凄い形相で走って来た



ん!? あれはスルホのジジイじゃねーか まだ生きてたか



すげー怒ったような顔で近付いてきてるぞ



バカもん! 貴様ら つけられているぞ!!!



あん そんなわけねーだろ


うちには索敵が得意な奴がいるんだぜ


一応ブレイク達は周囲を見回す


ほら 誰もいねーぞ



いや いる 儂にはわかるのじゃ!


スルホは集中して索敵スキルの上位版


超高性能レーダーを発動した


いたぞ!


上じゃーーーーー!!!






あれ!? 見つかっちゃった


私の気配消す能力はなかなかのモノなんだけどな


それを見つけるとは あのお爺さん やりますね


もうちょっと観察しようかなと思ってたけど


見つかってしまったのなら仕方ない


やりましょう


シャクナはカオスブリンガーとお爺さんの目の前に降り立った


カオスブリンガーの皆さんとお爺さん 初めまして


私は絶対正義スーパーウーマン


その名も シャクナ!!!






お おう なんだ このピンクマスクのバカは?


ここをどこかわかってんのか?


俺たちの姫様 ユティカ様の縄張りだぞ!



ボコッ!


スルホは持っていた杖でブレイクの頭を思いっきり叩いた


バカもん!


ブレイク 貴様は何も喋るでない!



何も 叩くことはねーじゃねえかよ ジジイ



悪党には このピンクマスクの良さはわからないのですね


それにしてもユティカ様てどなたでしょう?


聞いた事ありませんね 初耳です



この時 相手の強さがわかるスルホは焦っていた


想像を超える 化け物が目の前にいる


戦えば 姫様を含めて城にいる全員が殺されるだろう


なんとか戦わずにすむ方法を考えねば


もう この場所はダメじゃな


こんは化け物に知られた以上 姫様には至急移動してもらわねばならん…



これはこれは 若い者がすいませんのぅ


儂の名前はスルホですじゃ


シャクナさんじゃったか こんな所に何の用ですか?



私は依頼でそこのカオスブリンガー6人を捕まえに来たんです



おう 何だと このおかしなピンクマスク


捕まえれるものなら捕まえてみろやー!



ボコッ!!!


スルホは持っていた杖でブレイクの頭を思いっきり叩いた


バカもん 貴様は黙っておれと言ったじゃろうが!



何度も叩くなよ ジジイ…



シャクナさん こんはバカでも儂等の仲間ですのじゃ


何とか ここは穏便に帰って貰うことは出来ないじゃろうか?



それは出来ません!


カオスブリンガーの6人はタイデの町でギルマスや冒険者を殺しているのです


絶対正義の名にかけて見逃すわけには


いかないのです!



はぁ ブレイク達よ城を出る時に言ったじゃろう


なるだけ 目立つことはするなと…



俺たちは向かってきた奴等を殺しただけだぜ!


正当防衛ってやつだ うんうん



そうです ギルマスを殺したのだって事故ですから


ギルドの受付のお姉さんに酔っ払ったギルマスがセクハラをしていたのをブレイクが見つけたのです


受付のお姉さんは泣きそうな顔をしていてジッと耐えていました


ブレイクはセクハラをすぐ止めろとギルマスに注意したところ


激昂したギルマスがブレイクに殴りかかったのです


そこをカウンターのパンチで迎え撃ち


吹き飛んだギルマスは打ち所が悪かったのか


そのまま帰らぬ人となりました


殺した冒険者についてはギルマスの子飼いみたいな奴等でギルマスを殺した俺らに復讐しようと襲ってきたので返り討ちにしただけです



おう ジョニーもっと言ってやれ!



いや もうないぞ



むむむ そういえばタイデのギルマスは酒癖と女癖が悪いと聞いた事がありますね…


どうしましょう…



シャクナさん ここは一旦タイデの町に戻り


こいつらが言ったことが本当かどうか調べてみてはどうじゃろうか?



そうですね ギルドの受付嬢に聞き取り調査をしなくてはなりません


仕方ありません 一度出直しますか



(ほっ どうやら命拾いしたようじゃな)



スルホが安堵した時 城の方から誰かがやってきた



いけません ユティカ様 城に隠れていて下さい



黙っておれ ムート


外から あいつが見えて黙っておれるか


大切な仲間を目の前で殺されるわけにはいかん



し しかし



おい 貴様 何しにここに来た


私を殺しに来たのか!



あれ 可愛い子供です


どこかで見た気がしますね…


あっ 思い出しました


かなり前に私の家に押し入った子じゃないですか!



そうだ 何故 海底洞窟の水の箱を守っているボスがここにいる?



水の箱ですか?


何ですかそれは 聞いたことないですけど



なんだと…


じゃあ貴様は海底洞窟のあの部屋で何をしていたのだ?



たしか以前に言ったはずですけど私の名前はシャクナです


それと私があの部屋で守っているのは水の箱ではなく海の石板ですよ



海の石板だと… 何だそれは…



あっ そういえば


隠し部屋の押し入れの奥に綺麗で小さな青い箱がありましたね


あの箱のことでしょうか?



た 多分それだ…


もう1度聞くが 水の箱を守っているのではないのだな?



はい 私はとある方から頼まれて


あの部屋にある 海の石板を守っているのです


ちなみに私はその方に作られました



貴様のような化け物を作れる奴がいるのか


この世界はどうなってやがるんだ…



あっ 言い忘れてましたね


今日ここに来たのは あなたを殺す為ではないですよ


カオスブリンガーの6人を捕まえる為でしたが


調べなくてならない事が出来ましたので一旦タイデの町に戻るところです



そ そうか


そういえば私は貴様に名乗っていなかったな


私の名前はユティカだ


この者達の主でもある



そうですか 今日はこのまま帰りますが


悪い事はしないで下さいね


悪い事をしたら絶対正義ウーマンの私が許しませんので



あ ああ 覚えておくよ…



もし海の石板が欲しくなったら


また 海底洞窟にいつでも来てください


全力でお相手いたします!



そう最後に言い残すとシャクナは空高く舞い上がり南の空に消えた



[説明しよう] 海神拳シャクナ

ララノアが創造した海の石板の守護者3代目である

2代目のシャココは1万年前に犬と4人の者達に倒されている

ララノアからは敵が強い場合は逃げろと言われてはいたがシャココは最後まで戦った

その戦いぶりを見ていたララノアは何かを思ったのだろうか

3代目であるシャクナはシャココとは比べものにならないような能力が備わっている

例えば固有パッシブスキルである

デイの加護

全ての攻撃に貫通効果がある

地水火風氷雷光闇完全無効

全状態異常完全無効

敵が強いほど自分も強くなる

継続的にHPSP回復

24時間に1回だけなら致死ダメージを受けても無効化する



ララノアはシャクナを創造してから1万年過ぎたあたりに


ふと思った


ちょっとシャクナを強くしすぎちゃったかしら と






ふぅ 帰ったようじゃな 何とか助かったわい



何だよ ジジイ あんなピンクマスクにビビりやがって


襲ってきてたら俺達がエビフライにしてやってたぞ



シャクナは強いぞ


私は1度殺されかけたからな



えっ マジですか 姫様?



ああ その時いた最強メンバーは私以外全滅した



あんなピンクマスクが強いなんて…



問題はこれからどうするかだ


もう ここには住めないだろう


シャクナの気が変わって私達を殺しにくる可能性もある


そうなったら私達に抗う術はない


それほどにアイツは強過ぎる



じゃあ 引越しですか 姫様?



そうだな 長い時間かけて多くの仲間によって建てられた


この城を手放すのは悔しいが仕方あるまい



ユティカ様 次の拠点の候補はおありでしょうか?



そうだな 私の生まれた町 ヤミ


今は完全に町は無くなり 巨大な樹海に飲み込まれている


誰もあそこには来ないだろう


あそこの地下を私達の新たな住処にしよう



おお あそこか 城にくる途中に通ってきたぜ


ここの空気も好きだけど


あそこら辺の空気も美味いんだよなー



では すぐにお引越しでございますね


城からは何を持って行きましょうか?



心臓錬成器 心臓 コア


この3つだけで良い


それ以外は城の宝物庫に置いていけ



えっ 箱はどうするのでございましょう?


他にもお宝と呼べる物があるでございますよ



箱を入手する為に命を落とした仲間


それとお前達や今も動いてくれている仲間には悪いが争いの種になりそうな物は全て置いていく


シャクナのような化け物がいるのだ


ここの場所が知られた以上


いつか誰かが お宝を取り返しに来るかもしれん


王都に忍び込ませている仲間からの情報では


まだ光の箱を探しているらしいからな



そうじゃのぅ それが良いじゃろう


あの化け物には もう2度と会いたくないのぅ



私は今まで強さには無頓着だった


だが 今回の件で私は初めて強くなりたいと思うようになった


箱なんかには頼らん


私達全員で強くなるぞ


誰にも負けないくらいに!






巨人の島 タイデのギルド



成程!


それではキャサリンさんはギルマスのバリサンに毎日セクハラを受けていたのですね?



はい アイツは私がギルドで働き始めた初日から口説いてきて


それをずっと断り続けていたら今度はセクハラするようになってきました


すぐに仕事を辞めたかったのですが


私には両親がいなく養わなくてはならない弟と妹がいるのでお給料が良いギルドを辞めることは出来ません


何とか毎日耐える日々でした


他の職員や冒険者は見て見ぬ振りをしていましたが


そんな時にブレイクさんが気付いて助けてくれたのです


不謹慎ではありますがギルマスが死んでホッとしています



成程! カオスブリンガーの話は本当でしたね



あの カオスブリンガーの方達はどうなりますか?


とても紳士で優しい方達ばかりなんです


何とか罪に問われないようには出来ませんか?



そうですね 話を聞く限りギルマスの件は正当防衛ですし


冒険者同士の争いには基本的に第三者は口を挟まないのがルールですからね


カオスブリンガーが町を占拠しいる件も町の人に話を聞きましたがそんな事は全くありませんでした


ギルマスについてはギャンブルが好きであちこちに借金があったようですね


町の人からの評判は最悪でした


よくギルマスになれたものです


一応依頼を受けたラボッチのギルマスにもこのまま伝えますが多分大丈夫だと思いますよ



そうですか 良かった…


カオスブリンガーの方達が町を占拠してるという嘘の話は


ギルマスが可愛がっていた冒険者が広めたのだと思います



なるほど 今の話 全てそのままラボッチのギルマスに伝えますね


ご協力 ありがとうございました






ギルド2階の客室でキャサリンから話を聞き終え


1階に降りてきたシャクナ



すると受付嬢と会話している冒険者の声が聞こえた



えー もうカオスブリンガーこの町にいないの?



はい 半年も前になりますがカオスブリンガー全員 突然姿を消しました



久しぶりにギルドに行ったら良さげな依頼見つけたから急いで来たのに…


どこに行ったかわかりますか?



それが 全く行方はわかっておりません



どうやら あの冒険者達はカオスブリンガーの依頼を受けてきたようです


人族の少年に犬と兎ですか


見た事ない変わった組み合わせの冒険者達ですね


2度手間にならないようにカオスブリンガーの件のこと教えてあげましょう



あのー すいません


私 冒険者ランク6のシャクナと申しますけど


あなた達 カオスブリンガーの依頼だったら


もう無くなると思いますよ


私もカオスブリンガーの依頼を受け 個人的にいろいろ調べていたんですが


カオスブリンガーは白の可能性が高そうです



えっ そうなんですか?


わざわざ 教えていただき ありがとうございます


私達も同じく冒険者ランク6のモフリストです


私はメアリー 私はマイです 僕はエドです



長く冒険者をしていてランク6の方に会ったのは初めてです


冒険者ランク6はレアで現在世界で5パーティーしかいませんからね



シャクナさんのことは噂で聞いたことありますよ


冒険者ランク6の中で唯一ソロで活動していて主に悪党退治や捕縛を専門にしている物凄く強い方だと



うふふ


私は絶対正義スーパーウーマンですので


悪党は絶対許しません!


私はこれから カオスブリンガーの調査結果を


すぐにラボッチのギルマスのところに報告しに行かなくてはなりませんので失礼します



最後にお互いにお辞儀をして シャクナはギルドを出て行った





いやー 世の中広いなー


表の世界にもあんな強い方がいるんだね



シャクナさんはそんなに強いんですか?



うん 私達モフリストと五分くらいの強さだよ



あのピンクマスクのエビさんが強いとは見た目ではわからないものですね



エビ エビかぁ…


もしかして あの方はシャコなのか!?


まさか海の石板の…



ところでメアリー これからどうします?



うん そうだね


せっかく 久しぶりにバナナ王国の外に出たんだ


このまま また冒険しようよ


ラスコーリには暫くの間 世界中を視察してくると言ってきたからバナナ王国は大丈夫でしょ


何だかんだラスコーリは優秀だから



バナナ王国を出る時にラスコーリを説得するの少し大変でしたね


自分も視察について行きたいと泣いていましたし



ラスコーリさんはとても真面目で一途な方ですよね


バナナ栽培も朝早くから夜暗くなるまでまで一生懸命に試行錯誤しています



真面目というより 真面目すぎるんだと思う


それに優秀だから何かを拗らせて邪神教国とか建国してしまったんだろうなー


それにしても これから どうしよっかな…



メアリーは何気なく犬の姿でギルド内を見渡す


すると何組かの冒険者パーティーが楽しそうに話し合っていた


どうやら無限迷宮について話してるみたいだった



そうか そうだよな ここに来たらそれしかないよな


よし みんな 決めたよ!


ここに来たからには まだ1度も行った事が無い


無限迷宮に行こうと思うけど どうかな?



入る度に姿が変わるダンジョンですよね


楽しそうです 行きましょう



無限迷宮については少し聞いた事があります


何でも 他では手に入らない珍しいアイテムがあるとか


とても興味があります 行きたいです



決定だね じゃあすぐに無限迷宮に行こう!



はーい



僕 ダンジョンは初めてだ ドキドキするな…






ここは遥か昔にヤミの町があった場所


現在では樹海に完全に覆われていて


ここにかつて町があったことを知っている者はいない


ユティカを除いて


町は滅んだがユティカは定期的に父のお墓参りには来ていた



お父さん ただいま


お父さんのお陰で まだ生きていられているよ


ありがとう



ユティカは父の墓石に抱きつきキスをした



その様子を少し離れたところで仲間達が見守っていた



なぁ いつからだろうな


姫様って すげー優しくなったよな


今もめちゃくちゃ優しい目をしている


昔は目に付くもの全てを殺してやるような目をしていたのに



そうじゃのぅ いつからじゃったかのぅ


もう 忘れたわい


だが姫様が優しくなられ始めた頃から儂等にも変化が起きた


儂等の心も穏やかになっていったのは覚えておる


これは進化なのか それとも退化なのか…


まぁ 何であろうが


儂は姫様が幸せなら それで良いのじゃ



ええ ユティカ様の幸せが 私の幸せです


ある日 我ら眷属の事を突然


仲間と呼ばれるようになった時は驚きました


ですが 心が満たされたような感じになったのを覚えているでございます



みんな 待たせたな


それでは ここの地下に私達の新たな住処をつくるぞ!






3年後



ユティカ達の新たな住処は順調に拡大していて


今では世界中に散らばっていた仲間も全員戻り


それぞれが自分の部屋を作り暮らしていた


地下に暮らすようになってから


ユティカを含め全員が毎日集まって戦闘訓練をするようになっていた


その日も全員集まって戦闘訓練をしていた



ユティカは仲間達の戦闘訓練を渋い表情で見つめている


うーん 戦闘訓練を始めて3年経つが


私達 あんまり強くなってる気がしないな


スルホ どう思う?



そうですのぅ


アンデッド系はLVが非常に上がりにくいと言われておりますからのぅ


そのせいかもしれませぬのじゃ



種族的なものなら仕方ないな


地道にやるしかないが


この調子なら100万年過ぎてもシャクナには勝てる気がせんぞ


はぁ すぐ強くなれる奇跡とか起こらんかな



その瞬間 ユティカを含めた仲間全員が眩い光に包まれた


そして気付いた時には見慣れない場所に転移していた



な 何だ ここは!?



ユティカと仲間達は突然の有り得ない状況に困惑していたが


仲間達の中でスルホだけは冷静に思考を巡らせていた



ふむ 床も壁も天井も初めて見る素材じゃのう


かなり広い部屋じゃが どうやら全員転移したみたいじゃな


これが何かの偶然か自然現象ではないとすれば


40人も1度に転移させる事が可能な者か


考えたくもないのぅ…



その時 部屋の扉が開き 1人の少女が部屋に入ってきた



スルホはその少女を見た瞬間 アンデッドになって初めての恐怖を感じた


な 何なんじゃ あの化け物は


ひ ひ ひ 姫様



ど ど ど どうした?



ユティカはスルホの今までに見た事が無い表情を見て


只事ではないと理解した



お気をつけ下さい


こちらに歩いてくる少女


シャクナなど可愛く思えるような化け物じゃ



な なんだと…



そして


猫耳にピンクの髪


メイド服を着た少女がユティカ達の目の前までやってきた



皆さん 初めましてなのぬん


あてぃしは この超巨大戦艦アクアマリン号の艦長



ユナなのぬん!






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