帝都
チンッ ネネは刀を鞘に収めた
何とかなりましたね
ああ かなりの強敵だったな
これは冒険者が逃げ出すのも理解出来るよ
私1人だけだったら どうなってたか わからん
メアリーの固有パッシブスキルの呪い喰いがあるお陰で
気軽に化け斬りが使えますよ
1人の時はよほど追い詰められない限り 使えるスキルではないので
私たちって何気に相性良いな
ふふ そうですね
さて 海の石板をいただきますか
ん!? 待てよ トラップとか無いよな…
多分 大丈夫だと思いますけど
海王拳シャコが強過ぎたのでトラップをかける必要はないかと
そうだよなー まぁ あったらあったで仕方ない!
メアリーは石板が置かれてある台座に近付く
そして石板を手にした
これが海の石板かぁ 思ってたより小さい
私の手のひら位だし 薄くて軽い
それに何か神秘的な感じがする
はい ネネに石板を渡す
かなり軽いですね
石板と聞いた時は もっと大きくて重い物だと勝手に思い込んでいました
後は この海の石板からは 遥か高次元の存在を感じます
ネネは天井を見上げた
ずっと 何者かに見られているような気がします…
まぁ 海の石板は無事ゲット出来たんだ 帰ろっか!
そうですね
あっ! ちょっと 待って下さい!!!
どうした ネネ?
ネネは海の石板が置かれてあった台座を調べ始めた
この台座 動きそうです
なぬ じゃあ動かそうぜ!
ここまで来て流石にトラップは無いだろう
私が動かすから ネネは何かあったらカバーしてくれ
わかりました でも一応気をつけて下さいね
私は ぐぐぐーと力一杯台座を押した
すると 台座の後ろの何も無い壁辺りからゴゴゴゴゴと音が鳴り
壁が少し左右に開いて 奥に続く道を発見した!
おー! なんかワクワクしてくるねー!
最初の扉にも仕掛けがありましたが 最後にもあったんですね
よーし 進もう!
私はズンズン進んで行く 上に上に進んでいる感じだ
3時間ほど進むと光が見えてきた
さらに進んで光が射す小さな部屋に辿り着いた
人族が20人も入れば一杯になる程に小さい部屋だ
そして上空を見上げれば なんと空が見える!
おお! カボチャのマントを使えば余裕で地上に出られそうだ
これは私にとっては 超ショートカットじゃないか!!!
空を自由に飛べるスキルを持っている方なら 行き来が楽になりますね
よーし ショートカットだ 帰ろう!
ネネをおんぶしてカボチャのマントを発動した
あっという間に地上に出て さらに空高く舞い上がる
周辺を確認すると ここは断崖絶壁の小さな孤島だった
ここに来るには 空を飛ぶしか方法はないだろう
少し遠くに見覚えのある島が見えた あの島は石板の島で間違いない
全速力で石板の島を通り過ぎて ニモの村のある方向にぶっ飛んでいく
今回はニモの村には寄らないで ネネのオススメであるトノ温泉に向かおうと思う
トノ温泉はかなり遠いらしく 空をぶっ飛びクールタイム時間を計算して5日はかかるそうだ
場所的にはニモの村と帝都ウラノスの中間くらいらしい
トノ温泉にはいろんな効能があるらしく
いろんな所からいろんな種族が訪れる
大変人気の温泉町とのこと
途中夜営をしながら 5日目
ようやく温泉町が見えて来た
メアリーあれが トノ温泉です!
トノ温泉に到着し 早速ネネのオススメの宿に行くことにする
ちなみにネネはトノ温泉のほぼ全ての宿を制覇してるほどの温泉マニアだ!
西の大陸に20年ほど住んでいるネネだが
そのうち9割の時間はトノ温泉でのんびり過ごしていたとのこと
メアリーこちらが私のオススメの宿ですよ♪
おお 趣のある良さげな宿だ これはかなりの高級宿と見た!
宿の中に入ると一瞬で理解する
ありとあらゆるセンスが良すぎる
安らぎ力が半端ないです
部屋に通されて ゴロンと寝転ぶ ふぅ 良い宿だなネネ
ふふ まだ温泉もありますし お食事とお酒も気に入っていただけると思います
早速 温泉に入りに行こう!
私とネネはこれまでの汚れをしっかりと落として
一緒に温泉に浸かっている
はぁぁぁぁ
ふぅ
温泉は良いなぁ
そうですね 私はここの温泉があるから
ずっと西の大陸にいるようなものですから
わかる気がするよー はぁぁぁぁ
私はチラッとネネを見る
ふむ けしからん 実にけしからん
何という色っぽい体つきなんだ
もし私が男なら ネネ お前を離さない
な 何ですかメアリー じっと見て…
い いやネネはスタイルが良いなと思ったんだ
メアリー 貴女の方が美しいですよ
あ ありがとう
….よ よし風呂から上がって 酒と食事だ!!!
くほぉーーーーー! やっぱ酒は心を満たしてくれるねー!
そしてこの料理 完璧だ! 完璧過ぎる!
ネネ ここの酒と料理 凄いな!
ええ ここは私が1番お世話になっているお宿なのです
宿の雰囲気 接客 お酒 お料理 そして温泉
どれも素晴らしく 文句のつけようがありません
この宿の全てに満足ダラダラと過ごして7日目の朝
昨夜遅くまでお酒を飲んで まだ寝ているメアリー
メアリー朝ですよ
うぅん
そろそろ石板探しに行かなくて良いのですか?
………はっ!
そうだった この宿が完璧過ぎて 忘れていたよ
よ よし! 今から帝都に出発だ!
私たちは急いで準備を整えて7日間過ごした宿を出た
ん!? アイツはまさか!
宿を出た瞬間 私は慌ててネネを掴み 宿に戻った
何て事だ…
いきなり どうしたのですか?
いたんだ ヤツが
ヤツですか?
緑色の帽子 怪しい石の仮面 全身緑色のヘンタイがいたんだ!
ネネがそぉーと 覗いてみる
確かにいますね
右手にダイコン 左手にニンジンを持ち 踊りながら歩いていますよ
うぅ 怖いよぅ…
あっ メアリー 緑色の方が見えなくなりました
よし 今しかない!
急いで宿を出る そしてネネをおんぶして 空高く舞い上がった
全開だぁー! トノ温泉から北にある帝都ウラノスへぶっ飛んで行く
帝都ウラノスへ行く理由は やはり西の大陸の中心である所には
沢山の情報が集まるはずだと考えたからである
トノ温泉を出発して 5日目 帝都ウラノスが見えて来た
ん!? かなりデカい城に見えたが
黒い軍団に周囲を完全に包囲され 攻撃を受けている真っ最中だった
黒い軍団は恐らく 遥か北方 地底王国から現れた 異形の者たちでしょう
あの異形の者達の数 余裕で100万以上はいるな
もう何体か異形の者が城壁を登り切って暴れている
城が落ちるのも時間の問題に見えた
なぁ ネネ あの黒いヤツらの情報何かある?
詳しくはわかりませんが とにかく脳みそが好物とのことです
種族関係なく 最初に脳みそを食べてから他の部位を食べるそうです
その時 城の正門が破られた!
仕方ねーな 助けるか ネネはどうする?
もちろん私も参ります!
このまま城が落ちたら 次はトノ温泉まで来るでしょう
そんなのは 絶対に許しません!!!
おお ネネが激オコである
(温泉の事でネネを怒らしてはいけないと学んだ メアリーだった)
私は破られた正門に行くが ネネはどうする?
まずは城壁の上の通路で暴れているヤツらを始末したいので
城壁の上で降ろして下さい
始末した後は城壁の上の通路を一周しながら遠距離攻撃で削っていきます
私は全速力で城壁の上まで飛んでいく
メアリーここで良いです!
かなり高い場所だったが ネネを降ろしてすぐ正門に飛んだ
正門では守っていた最後の騎士が殺された
パパー
そう叫んだ 小さな女の子
父親が気になって 我慢出来ずに見に来たのだろうか
そして 異形の者の殺意が小さな女の子に届こうとした時
最大速度で急降下し その異形の者を叩き斬った ズドーーーン!
私は小さな女の子の頬をそっと撫でて 優しく声をかける
もう 大丈夫だよ




