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第043話 掲示板回 増える伝説 + 因果応報

【ハピおじを見守る会スレVol.226】


534.名無しのハピおじ会員

アリサのハピおじ伝説の動画見た?


535.名無しのハピおじ会員

見た見た

またやってくれたな、ハピおじ


536.名無しのハピおじ会員

だなぁ

まさかのHAPI7で一等当てると思わなかったな


537.名無しのハピおじ会員

ゲーム関係以外でもハッピーが起こるんだな


538.名無しのハピおじ会員

しかもキャリーオーバー十億でしょ?

羨ましすぎる


539.名無しのハピおじ会員

でも、私は課金するけどね


540.名無しのハピおじ会員

別にしないとは言っていないだろぉ


541.名無しのハピおじ会員

そうだそうだ


542.名無しのハピおじ会員

十億円でハピおじは何するんだろうな?


543.名無しのハピおじ会員

やっぱりどこか郊外に土地を買うんじゃないか?


544.名無しのハピおじ会員

俺も居合わせたけど、ハピおじ沢山の人に囲まれて迷惑そうにしてたからなぁ


545.名無しのハピおじ会員

私もいたぁ。皆ホント無遠慮に写真とか動画撮ろうとしてた


546.名無しのハピおじ会員

ある程度しょーがないにせよ、アレはファンとしてあるまじき行為だよな


547.名無しのハピおじ会員

ホントホント


548.名無しのハピおじ会員

あの後、皆スマホがおかしくなって離れてったけどな


549.名無しのハピおじ会員

あれもハピおじのハッピーパワーの成せる技だろうな


550.名無しのハピおじ会員

だろうな

切り抜き動画もいつの間にか消えてたし、その延長だよな


551.名無しハピおじ会員

まぁ、あの人たちの気持ちも分からないでもない


552.名無しのハピおじ会員

マヒルとヨルの幼女化は可愛すぎるもんなぁ


553.名無しのハピおじ会員

あのモフモフ尻尾とアレンジされたオサレ巫女服は反則


554.名無しのハピおじ会員

しかもあれだけじゃなくて、ワンピースとかモフモフ上にさらに着ぐるみパジャマみたいなやつ着てる奴とかも可愛すぎる


555.名無しのハピおじ会員

あ~、分かる


556.名無しのハピおじ会員

え、いつの間にそんなのあったの?


557.名無しのハピおじ会員

おいおい、さっき動画上がってたぞ

見ていないのか?


558.名無しのハピおじ会員

マジか

すぐ見てくるわ


559.名無しのハピおじ会員

いやぁ、HAPI7の視聴回数あっという間に一千万回到達してたけど、その記録塗り替えそうな勢いだったよな


560.名無しのハピおじ会員

ああ

ついさっき見たら、開始十分でもう超えてたぞ


561.名無しのハピおじ会員

ひぇ~、ヤバすぎ


562.名無しのハピおじ会員

というか、動画配信だけで十億とか軽く稼いでるよな


563.名無しのハピおじ会員

まぁ全部亜理紗の収入になってるんだろうし、知らないんだろうな


564.名無しのハピおじ会員

いや、それよりもあの身代わり人形とかスキルオーブの方がヤバいでしょ


565.名無しのハピおじ会員

ああ、それがあったわ


566.名無しのハピおじ会員

だよなぁ、身代わり人形とか一個数億で取引されてるし、スキルオーブに至っては数十億にもなるしな


567.名無しのハピおじ会員

少なくともハピおじのアイテムボックスの中に数十個の身代わり人形が入ってる時点で十億とか楽勝


568.名無しのハピおじ会員

スキルオーブもメタルグミーの所に行けば簡単に手に入るだろうしなぁ


569.名無しのハピおじ会員

そういうの全部全く気付いてなさそうだけど


570.名無しのハピおじ会員

それでこそ俺達のハピおじだろ


571.名無しのハピおじ会員

だよなぁ


572.名無しのハピおじ会員

でも、そういうのはプレイヤーじゃないとあまり分からないけど、今回のHAPI7は一般人にも分かるくらいだから狙われないか心配だなぁ


573.名無しのハピおじ会員

それは確かになぁ


574.名無しのハピおじ会員

この前のアリサの配信から特定する人いそうだし


575.名無しのハピおじ会員

でも、この前の通り魔みたいになりそうじゃない?


576.名無しのハピおじ会員

あー、ありえる


577.名無しのハピおじ会員

ハピおじのハッピーがそんなことを許さなさそう


578.名無しのハピおじ会員

それな



◆  ◆  ◆



「え、何よこれ……」


 一人の女がとある動画を見て愕然としながら呟いた。


「なんであいつが十億円に当選してるのよ……」


 彼女が見ていたのはハッピーおじさんこと関内巫光みつるが宝くじに当選している動画だった。


 その女の名は北条加奈。数カ月前まで巫光と付き合っていた彼女だ。


「こんなことになるなら、あのまま付き合っていればよかったかも。いえ、今からでも間に合うんじゃないかしら? あいつ私に惚れてたし」


 すでに自分のやったことなど忘れ、加奈は自信ありげに呟いた。


「しょうがないわね。電話でどうしてもって言うならヨリを戻してあげてもいいわ」


 ――ツー、ツー、ツー


『おかけになった電話番号は現在使われておりません』

「はぁ!?」


 しかし、彼女が電話を掛けると、巫光のスマホに電話が繋がることはなかった。


「はぁ、仕方ないわね。あいつの住んでいる所に直接行ってやるんだから」


 意地になった加奈は家を飛び出して巫光の家に向かう。


「あいつったら、どこにいったのよ……」


 しかし、知っていた巫光の家は火事で燃えてしまい、既に誰も住んでいなかった。


「きゃっ」


 そんな悪態をつく彼女に、何やら発光する靄が飛んできて直撃する。


「痛っ!! なにこれ、痛い!!」


 その途端、彼女の膝に鋭い痛みが襲い掛かった。


「何がどうなってるの!? いたたたたっ!!」


 あまりの痛みに巫光のなど考えている余裕がなくなった加奈は、病院に立ち寄って傷を見てもらうことに。


「んー、軽い擦り傷ですね。絆創膏でも貼ってれば治りますよ」

「そうですか」


 そう言われて家に帰った加奈。


「いたーい!!」


 だが家に帰ると、診察とは裏腹にその痛みが収まることはなかった。ただ、その後どこの医者に行っても同じ内容の診察結果で痛みは治まらない。


 加奈は原因不明の痛みに悩まされることとなった。

 いつもお読みいただきありがとうございます。


 これにて二章完結です。三章から本格的にスローライフが始まります。


「面白い」

「続きが気になる」

「ハピおじもっとやれ」


 と思ったら、ブクマや↓の★をつけていただけますと大変励みになります。


 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

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[良い点] 飛んで行った痛みさんがGJすぎる
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