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盾使いの冒険

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ダンジョン。それはこの世界に急に出来た迷宮である。中にはモンスターがおり、大変危険である。ただ危険なだけなら、誰も近づかないのだが、宝箱があり一攫千金も夢ではないのだ。更にモンスターを倒すと稀に宝物をドロップする。それも、人々をダンジョンへ向かわせる大きな要因の一つになっている。


俺の名は山崎ライト。そんなダンジョンで一花咲かせようとしている大学生だ。ダンジョンは世界各地に何百万という数で存在している。しかし攻略されているダンジョンは数万と非常に少ない。それも弱小ダンジョンばかりだ。今までで出た最高額のお宝は120万ゴールド。


ところでダンジョンにはルールがある。

1、ダンジョン内で死んでも、死に戻りが出来ること。これは1ヶ月に一度使える。なお、金銭と所持品の八割を失うことになる。

2、火器や爆弾の類いは効かない。これは自衛隊や各国の軍隊が調査した結果だった。ダンジョンから戻ってきた者を狙い撃ちしようとした大馬鹿者もいたようだが、何故かダンジョン外でも火器は効かなかったようだ。

3、 モンスターを倒すことで金銭を得ることが出来る。これにより、宝箱を見つけなくても生活することが出来る。稀にドロップ品がある。

4、プレイヤーキルが出来る。プレイヤーをキルすると、金銭と所持品の半分を奪うことが出来る。ただしプレイヤーキルした人間はレッドネームで表示されるし、これも1ヶ月に一回しか出来ない。だが、パーティー単位では、パーティーが全滅するまでキルすることが出来る。

5、パーティー単位で入場することが出来る。最大五人まで加入することが出来る。

6、お宝を獲得した時以外は、任意の場所から一気に帰還出来る。お宝を獲得した場合は最低でも、二回層昇らなくてはならない。

7、ダンジョンは地下に続いている。ただしマグマなどの影響は受けないようだ。水道管なども問題なく作動している。

8、スキル制で10個までスキルを選べる。サブスキルも合わせて15個まで選べることになっている。

9、ダンジョン外でのキルは認められない。ただの犯罪者になってしまうようだ。

10、四大元素を操ることが出来るものが現れる可能性がある。その者は魔法大学校に通う義務が発生する。


ライトは盾を主流にして戦うソロプレイヤーだ。はじめの頃は、パーティーを組んでタンクとしてモンスターの注意を引く役割を担っていたのだが、つまらなすぎてやめた。今では攻撃も守備も自分の思ったとおりに出来ることが楽しくてしょうがない。


盾使いとしても希少なのに、ライトは「両手盾」なんてスキルも覚えているから、近隣では両手盾使いなんて見たこともなかった。


持っているスキルは他に「盾使い」「料理人」「鉄の胃袋」「ダッシュ」「ジャンプ」「シールドバッシュ」「刀職人」「盾職人」「鑑定」の9個だ。


なぜ盾使いなのに、「刀職人」を?と思われるかもしれないが、これにはちょっとした理由がある。後々、判明するだろう。


ダンジョンに潜るようになってから、人付き合いが変わった。基本はソロで潜るライトだが、稀に双剣使いのエマと一緒に行動することもある。エマも基本はソロプレイヤーで、攻撃も守備も一人でこなす。そんなエマも最初はパーティーを組んでいたのだが、「めんどくさい」という理由でソロプレイヤーに戻ったのだった。


基本的にはソロプレイヤーは、プレイヤーキルに会いにくい。1ヶ月に一度しかキル出来ないのに実入りの少ないソロプレイヤーを狙う意味がないからだ。


そういうわけでライトもエマもプレイヤーキルには特に気を遣わなくて良い生活を送っていた。

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