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再転の姫君  作者: 須磨彰
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チャプター78

和也の暴走





秋の記憶が元に戻ることはなく、脳に異常が見られないため、退院できることになった。記憶以外に問題がないので、学校などにも通うことができるらしい。秋は喜んでいたが、竜をはじめとする心友たちはかなり心配している。

「あきぃ。おはよう。」

「コラコラ。鈴にこの前叱られたんやろ?少しは自重しろよな。」

「そんなこと関係ないわ。今は秋は心は男の子なんだもの。私の方が付き合う権利があると思うの。」

「っても記憶障害が出てるからやろ?第一、秋は告白に対してOK出してないっていってるやん。」

今日は久しぶりに秋が学校に来ると言うことで、竜が迎えに来たのだが、その場にちゃっかりといた和美と三人で登校することになったのだ。

「和美と竜ってそんなに仲よかったっけ?俺の記憶とは本当に違う世界にいるみたいだ。」

「そうそう。そのことなんやけど、やっぱり男として生きてきた記憶だけがのこってるんやんな?」

「そうだけど?てか、竜の高校時代ってこんなんだったっけ?」

「前にもいうたやん。おそらく前世の記憶が復活しちゃっとるんやわ。ほんで、女の子として生まれた記憶は封印されとるんやないかな。」

「前世の意味解っとるか?なんで同じ時代に同じ行動をしてる前世があるんだよ。」

「確かにそうやねんけど、それでも今の秋は和也って人格が出て来とるんやろ?前にアルバム見せたけど、秋って人格でずっとこれまで過ごしてくたんやで?」

「そうだったな。まったく、それでもまさか竜と付き合うことになっちまってるなんてな。」

「おま、どう見ても女やねんから別に問題あらへんやろ。」

「でもさ。俺には男の記憶があるんだぜ?男が男と付き合うなんて。」

「そうよね。だから、私と付き合えば万事解決よ。」

「いや、そうなったら見た目的には女の子同士やろ?結局問題あるんやから、どうしょうもないやん。」

「まぁ、しばらくは記憶失ったってことで通すからどっちとの関係も明確にしないから問題ないだろ。和美は同じクラスなんだよな?フォロー頼むぜ。」

「うん。秋のお願いだもん。手取り足とりフォローしちゃうわ。」

不安がぬぐい切れない竜だったが、以外にも秋が嬉しそうに高校に向かっていることにごまかされる。ただし、今までとは少し違ってしまうことは確実だろう。

バスケ部の朝練はマネージャーの仕事をする必要もなく、むしろ退院をみんなで祝ってくれたことに安心するが、教室に着くといきなり事件が発生した。

「お~ほっほっほ。蟹津さん。記憶喪失におなりになったんですって?こんなことでは、三学期の期末試験が思いやられますわ。ライバルとしては本当に残念でしてよ。」

「げ、北条・・・ひょっとして、俺ってこいつとも仲が良かったりするの?」

「ええ、ミーちゃんなんて呼んで、結構仲が良い方だと思うわ。特に、今年の冬はパーティで一緒にダンスまで踊って、ミーちゃんのために一枚絵を描いてあげてたわよ。」

「そっか、悪いな。俺は今記憶がないから、前みたいに接してやることはできねぇかもしれねぇけど、仲良くしてくれよ。」

そう言って、秋が美香の頭をポンポンとなでる。その何気ない行動で美香の顔はみるみるうちに真赤になり、先ほどまでの強気の姿勢はどこへやらといった様子になってしまった。

「まずかったか?」

「ある意味ね。女の子なんだから、あそこは頭をなでるんじゃなくって、ギュッと抱きしめないと、ほら、私に一回してみて。」

「こうか?」

「幸せぇ~。」

パコン!

秋に大ウソを教えて自分の欲求を満たしていた和美の頭を優花がはたく。

「もう、あんたは嘘ばっかり教えて、秋が困ってるじゃないの。秋も秋よ。いつもだったらその程度の嘘すぐに気づくでしょ?」

「いやぁ。気づいてはいたんだけどさ。ちょっと冗談に乗ってみたくなってね。優花、おはよう。お見舞いサンキュな。」

「ツン先生が入院したんだもん。一番に駆け付けたかったわ。病院でも思ったけど、意外と元気みたいね。安心したわ。」

「ああ、記憶喪失っていっても、大したことじゃないみたいだからな。周りからみたらへんな状況みたいだが、俺からしたら、そんなに違和感無かったりするんだよな。」

「記憶喪失の人って情緒不安定になったり、結構大変って聞いてたけど、案外そうでもないのね。」

「秋は特別よ。だって、記憶に関しても昔から変なところがあったんだから、今更男の子の記憶しか無くなったって全然不思議じゃないでしょ?」

「いやいや、自分に都合が良いからって、それはないでしょ。男の子の中では結構違和感があるって噂だよ。」

「お?敦。もう朝練は終わったのか?」

「う、うん。」

「今日は敦と二人で秋の様子を見に行きたいって言ったら、早く抜けさせてくれたんや。しかし、やっぱり朝から問題起こりまくりやな。」

「ん?問題って?竜も敦も心配しすぎだろ。ちょっと雰囲気が変わったくらいで、結局俺は俺やからさ。」

「そりゃそうやねんけど、問題は、そう思ってくれへん女の子たちが大勢おるってことやないんか?男どもに関してはもう今更俺にケンカ売ってくるような奴らはおらへんやろうけどさ。」

「あ、またケンカしたのか?そういやケンカ早かったもんな。良く一緒にケンカしたけど、あんまり無理するなよ。」

「ああ。最近は俺の強さ知った奴らはケンカしてこんくなったから安心しとき。」

「ええ?竜くんってケンカなんてするんだね。」

「ん?しょっちゅうやで?主に恋愛がらみのケンカばっかやけどな。」

「ふ~ん。昔っから変わらないね。あんまり女の子泣かすんじゃないぞ。」

「それはあらへんで安心しとき。」

「そうかぁ?白状してみろ。今まで何人の女の子を泣かせてきたんだ?」

そう言って、秋は竜の頭を抱えると、ヘッドロックをかける。今までの秋だったらそんな行動をとらないことを理解していた心友たちは唖然とし、また、竜が本当のことを言っていることを理解している分、不憫に感じた。

「ほんまにあらへんって、俺はお前以外の女と付き合ってへんのやから泣かせようがあらへんやろ。」

「へ?あ、そっか。そういやそうだったな。わりぃわりぃ。」

少しも悪そうではない態度だが、その様子はむしろ仲の良さが現れており、周りの人間に二人の関係を知らしめる効果を発揮した。

「おま・・・こんな公衆の面前でこういうことするなよな。」

「硬いこと言うなって、司と三人で良くじゃれあってたじゃねぇか。ってそういや司はY高だったんだっけ。あの司がねぇ。」

和也の記憶がある秋にとって、司は成績の良い人物ではなかった。確かに頭の回転は速かったのだが、使い方を間違えているところがあり、結果としてT高でも優花と同じくらいの成績だったように記憶している。そんな司がY高というT高よりも高いレベルの学校に行ってしかもその中でも優秀な成績にいることが信じられずにいる。

「秋の記憶が混乱しとるんはしゃあないけど、もうちょっと今の生活に慣れろよ。」

「ああ、あの話な。解ったって、今日の夕方はちゃんとバスケ部の方にも顔だすから、安心しとき。」

「ほんまやろうな。心配やわ。」

竜は納得していない様子だったが、チャイムが鳴り、自分の教室に戻る必要が出てきたので、仕方なく引き下がる。周りを見渡してフォローを頼めそうなのが敦一人しかいなかったので、敦に秋のことをお願いすると、自分の教室へと帰って行った。

「全く、いつからあんなに心配症になったん?竜はもっとどっしりとした性格やったとおもったんだけどな。」

「仕方が無いわよ。本当に事故の前と今とではすごい違いだもの。まぁ、私たちとしては、小学校までのクーちゃんと出会えたみたいで、新鮮で良いけどね。」

「明実の言う通りかもしれないわね。ツン先生が男勝りだったって話だけ聞いてたけど、ここまで性格が入れ替わっちゃうと、本当に面白いわ。」

「お前らな・・・まぁええか。そのうち落ち着いてきたら、俺も今の状況がわかるだろうしな。」

「そうね。でも、このままでも良いのよ。」

「それはあんただけでしょ。確かにツン先生がこのままだったら、あんたはツン先生の彼女って言い張れるから良いかもしれないけど、ずっとこのままじゃ大変でしょ。」

そうなのだ、今まで秋は病室と家でしか生活していなかったので、女の子の体で男の子の心を持っていたとしても何ら問題なかったが、学校という新しい場所に来たため、多くの問題が待っていた。



「ちょま、マジダメやって、まって、お願いやから。」

「ダメよ。秋は女の子なんだから、当然こっちに来なきゃ逆に変でしょ。」

「せやけど、俺の心は今男なんやから、な?頼む。待ってくれ。」

何が起こっているかというと、午前の最後の授業が体育なのだが、秋は体操着に着替えるために更衣室へと優花・和美・明実に連れ出されている最中なのだ。むしろこの三人がいなければ、男子たちと一緒に教室で着替えようとしており、当然男子たちの目線が秋に注がれることになり、大問題に発展しかけていたのだ。

「解った。私たちが更衣室の前で待機していてあげるから、秋は一人で着替えなさい。それなら問題ないでしょ?」

「確かに問題ないかもしれへんけど、それじゃあ迷惑じゃないか?」

「教室のど真ん中で着替えられるよりも平気よ。クーちゃんは女の子なの。それだけは自覚して頂戴。」

「わ、わかった。」

和也はしぶしぶながらも女子更衣室に入ると、そこで着替えを始める。早くしなければ優花たちの着替えの時間が無くなってしまうので、結構急いで外に出たのだが、なぜかそこには体操着姿の面々がいた。

「ちょま。なんで着替えちゃってるんだよ。」

「そんなに私の着替えシーンが見たかった?今からやり直そうか?」

「いや、そんな趣味はないから、てか俺には人目のつかない場所でって言っておいて、それはないんじゃないか?」

「私たちは慣れてるから、上手に見せないように着替えるくらい簡単よ。それより、授業が始まっちゃうわよ。」

納得がいかない様子の秋だったが、女の子たちに囲まれて自分の主張を貫くこともできずに、流されてしまうのだった。体育の時間は男の子としては張り切ってしまいたいところだったが、秋の身体能力は異常なので、自重するようにと周りからプレッシャーをかけられてそれどころではなかった。そこそこに楽しんで、そこそこに参加するという形を取りつつ、もちろん美香にだけは負けない程度にやりきったので、いつもの秋となんら変わりはない。

「う、運動では負けましたが、勉強の方では負けませんことよ。何せ記憶を失ってらっしゃるのですもの。私が負けるはずがありませんわ。」

「いや、俺別にそこらへんの記憶は抜けてないから、それほど問題ないとおもうぞ?」

「へ?」

「まぁ高校生くらいの問題なら、軽く満点はとれるはずだからな。」

「そ、そんなぁぁ。」

結局美香に対して悲しい事実を伝えることとなったが、今までの秋と全てが同じようにはいかないのがお昼に露見した。

「じゃあ、今日は学食なのね?」

「ああ、俺も料理の仕方は覚えてないらしい。昔の俺は料理なんて自炊するくらいしかしたことが無いからな。お弁当を作ったことはないんだよ。」

「久しぶりに秋と学食ね。良いんじゃない?記憶が戻るまでだったら問題ないでしょ。優花たちも一緒に行けば、不幸だって滅多なことでは起こらないんだし、行きましょうよ。」

「いや、でも優花たちはお弁当持ってきてるんだろ?俺に突き合わせるのも悪いじゃん。」

「お弁当を学食で食べても問題ないわよ。ここの学食は席の数だけなら多いしね。」

T高は珍しく学食が存在している。田舎の学校ならではの広い敷地面積を生かしただけなのだろうが、高校に学食まで存在するのは珍しい。他の学校のように購買に人があふれるなどといったことはここでは無いのだ。実際学食が目当てでこの学校を受けるという人も少なくはないので、T高の名物と言ってもいいだろう。

隣のクラスに行って竜を誘うと、秋たちは学食に入って行った。中はかなりの人が入っており、すこし寄り道をした秋たちはかなり出遅れた方だ。しかし、秋は当然のようにして中にはいると、窓際の席に進んでいき、そこにいた女の子たちに声をかける。

「ねね。悪いんだけど、七人分だけあけてくれないかな?ここに座りたいんだ。」

「え?か、蟹津さん?どうぞどうぞ。座ってください。」

秋の手なれた様子に唖然とする一同だったが、竜はあまり驚かなかった。

「どういうこと?なんで普通に座れちゃうの?」

「そりゃ、秋だからやろ。ってか、秋がもし男の子で同じ性格だった時のことを考えてみろや。思いを寄せる女の子に気づかへんと、いつもお世話になっとるなんてことありそうやと思わへんか?たぶん、男の時にああして毎回学食の隅を譲ってもらってたんやろうな。」

「うわぁ。天然のプレイボーイだったわけだ。それで、昔そうしてたのと同じようにしてちゃっかり席を譲ってもらったってわけか?」

「おそらくな。男の時にどんなメンバーで来てたのかは解らないけど、俺と司の分も合わせて三つくらいやったらいつもあけてくれとったんやないかな。」

そう言って竜は秋の隣へと座る。秋と竜が座ってしまったのに別の場所に行く理由もなく、みんなで窓際の席に行くと、そろれぞれ思い思いの場所へと座る。隣を見事に奪われてしまった和美は秋の向い側に、その隣に明実・優花・敦、反対側は竜の隣に直弘といった風に席についていく。

「じゃあ、俺と竜と直弘は注文に行ってくるよ。」

そう言って秋たちは立ちあがってしまう。直弘も彼女ゾッコンラブなのを知らない人から見たいら、見た目的にはかなり良い部類にはいるので、イケメンが集まり、さらに優花たちも毛色は違えど美女と呼んでも遜色ないメンバーが集まっており、その一角はどうしても学生たちの視線を集めてしまっていた。秋たちがいない間微妙に気まずい雰囲気のまま、その視線に耐えていたが、秋たちが帰ってくると、余計に視線が増え、いたたまれないような空気を発する。

「これは、学食に来るのはあんまり良くないわね。」

「そうだな。ここの学食っていつもこんなだよな。もうちょっと落ち着いて食いたいよな。」

待たされた四人から一番の原因はあんたでしょといった視線をもらうも、秋はあまり気にしていない様子だ。高校時代の和也の記憶でいたならばこれほどの視線に耐えることは難しかったかもしれないが、和也はもう大人に近い年齢になった時に転生している。それだけ経験を積み、年月を重ねることによって良く言えば慣れてしまい、悪く言えば図太くなってしまっているのだ。

「なんか、秋のこと心配してたけど、これなら大丈夫そうね。少なくとも何年か後にはこれくらい図太くなってるってことでしょ?」

「そうか?やっぱり男の子と女の子ではちゃうと思うで?確か和也は大学までいってたんやんな?」

「そのつもりだったんだけど、違うんだろ?俺にもそのあたりはよくわからんからな。」

「まぁ、記憶が無くなる前の秋と考えてた推論がかなり正しかったことの証明になったかもしれんな。」

「ん?どんな推論をたてたん?」

「教えたらんわ。教えんでも、自分で思いだしたらええやないか。」

「生意気なぁ。こいつぅ!」

秋は隣でカレーを食べている竜の首をつかむと、後ろからがっちりとホールドをかけた。大きな胸が邪魔をして上手く出来なかったみたいだが、その分竜には違う意味でのダメージを与えていた。

「だぁ。秋は今女の体しとるんやって、何回言わすねん。ちょっとは自重しろよ。」

「わりぃわりぃ。しっかし、あんまり変わらへんと思っても、違うところがあるんだな。」

「当然やろ。しばらく記憶は戻らへんみたいやし、その体になれるんやな。」

「やっぱり、そうなのかな?私・・・戻らないのかな・・・」

そう言って秋がうつむいてしまったので、周りは慌てだす。どうにかしてフォローを入れようと必死になるが、顔をあげてくれない。そんな時、隣に座っていた竜が、笑いだす。

「周りのやつはだませても、俺にはきかへんよ。全く、からかうにしても場所を考えろよな。」

「あはは。バレタか。中学くらいまでは竜もだませてたんだけどな。まぁ、司はこれでだませたことほとんどなかったけどな。」

「そうやな。あいつはもっと狡猾な手でくるからな。」

「「はははは。」」

二人して笑いだしたことに、周りはまた驚かされる。このところ心臓に悪い状況が続き、普段おっとりとしているものの、逆にこういったことに耐性のない明実などはぐったりとしてしまっている。

「ツン先生が男の子っぽくなってちょっと心配してたけど、竜くんとの関係は問題なさそうね。むしろ、今の方が自然に見えるわ。」

「ん?竜との関係ってこんなもんやろ?一緒に馬鹿なことして、そんでも許しあえる。俺らは心友だからな。」

「あはは。そういうことか。秋は男でも女でも結局かわらへんのやな。」

そう言って笑いあう二人に、なんだかほっとしてしまう面々だった。直弘などは竜から彼女に関する愚痴を色々と聞いていたために、こうして自然に笑いあっている姿を見て、自分も彼女と会いたい気持ちになっており、他のメンバーは今まで女の子と男の子という立場のせいでぎくしゃくしていた部分が完全に取り払われていることになんだか暖かい気持ちになる。

「ねぇ、秋ぃ。あ~ん。」

パク!

っと、思ったら、一人だけその様子に危機感を感じている人物がいた。和美は自分のお弁当の中から、唐揚げを一つ持つと、秋の前に出した。普段の秋なら絶対に恥ずかしがってしないだろうが、ひょっとしたら今なら食べるかもという賭けだったのだが、見事に成功した。

「んま。サンキュ。」

秋は当然のようにそれを食べ、そして竜との会話に戻る。和美のたくらみは一応成功したのだが、成功した後の報酬が足りなかった。

「ねぇ、男の子クーちゃんってこんな軽い性格だったのかな?」

「たぶん違うと思うわよ。秋と違っていろんな女の子と付き合ってきたみたいだから、これも慣れちゃってるんだと思う。」

「そっか。でもさっきの授業の時、更衣室につれて行った時は恥ずかしがってたわよね?」

「それもそうね。ということは、大学時代に付き合っていた恵美さんって人がどんな人か調査しないといけないわね。きっとそこがポイントよ。」

「そんなのどうやって調べるのよ。」

「う~ん。本当は頼みたくないけど、森くんにお願いしてみようか?」

「そうね。それが一番早そうね。」

秋の目の前で和美と明実が不穏な空気を出しているが、秋も竜も互いの話で一杯だ。秋は実は耳の端で拾ってあったのだが、竜はそれどころではないようだ。秋は男の子の感覚でスキンシップをしてくるが、体が女の子なので、竜からしたらタジタジなのである。しかし、記憶の食い違っている部分と同じ部分をきちんと把握しながら会話をしているあたりは流石だろう。



本当はちゃんとしたあとがきがあったのですが活動報告でも書いた通り現在ネット環境に不自由しておりますので読者の皆様に日頃のお礼とお詫びを書かせていただきます。



いつも読んでくださっております。読者の皆様に本当に感謝しております。

しかし、AKIは社会人になり、自分だけのインターネットのできる環境が整っておらず、更新を控えさせていただいております。

誠に申し訳ありません。

しかし、更新をあきらめたわけではありませんので、きっと完結までがんばります。






筆末ではありますが、ここまでお付き合い下さいまして本当にありがとうございます。





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