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再転の姫君  作者: 須磨彰
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チャプター77

ピンチ!記憶喪失!チャンス?





秋は学校の帰り道、和美と二人きりで自宅へと向かっている。いつも竜と二人で帰るわけでもなく、こうして和美と一緒に帰ることも最近では増えてきていた。ただし、和美と竜と秋の三人で帰ることが多く、和美と二人きりというのは滅多なことがない限り、あまりしない。

「今日は秋と二人きりなんて、このまま夕日でも見て黄昏たい気分だわ。」

「もう、いっつもそうやって危ない世界に誘うんだから。」

「うふふ。でも、本当に秋と二人だったら、どこにいても幸せなのよ。それだけ、私は秋のことが好きなんだから。」

和美も秋がどんなタイプの人間が好きなのかを知っているので、自分の気持ちを隠したりしない。秋自身が少し自分の気持ちに正直じゃないところがあるので、周りの人間はどちらかというと自分の欲望に正直な者が多い。その筆頭は竜なのだが、竜の場合は誰かに与えられたものでは満足しない人間なので、秋との相性は抜群なのかもしれない。

「それにしても、今日は普段と帰る時間が違うから、いろんな人とすれ違うね。」

「うん。あんまりボクとしては嬉しくないんだけどね。誰かに見られているような気がして落ち着かないんだ。」

緑の髪をポニーテールにし、それでいて優しい眼差しが擦れて染めているわけではないことを物語っている。そんな人物はこの近辺には秋以外にはおらず、あと十分も自転車を漕げば海良町に入るので、見慣れた人たちばかりだが、今は隣町なので、奇異の目と感嘆の目が半々と言ったところ。

「秋はそういうのに敏感よね。どうしても秋と一緒にいると、そういった目線は仕方がないもの。私の方が先になれちゃったわ。」

「どういうこと?やっぱりこの髪目立つかな?」

確かに髪の毛も目立つのだが、それ以上に目立っているのが、存在そのものだろう。たとえこれで髪の毛が黒という周りと同じ色であっても、今と同じように周りからの目線は減ってはいないだろう。今もすれ違った車に乗っていた若い男性が目を奪われていた。秋の周りで不幸が起こる原因の一つがこう言った不注意であることは間違いないのだが、今の若者はすれ違っただけなので、すぐに前を見て事なきを得た。

「それだけじゃなくって、やっぱり秋ってすっごく可愛いじゃない?だから、周りの男も女も放っては置かないのよ。だから、注目されるのは仕方ないわ。」

「麻美や鈴にもよくそういうこと言われるけど、なんだか実感がわかないのよね。だって、麻美や鈴の方がボクよりもナンパされる確率が高いんだよ?和美だってボクよりもいっぱいナンパされてるでしょ?」

「だ、か、ら。それは全部本当の目的は秋なんだってば。私たちが一人でいたってそれほど男たちは寄ってこないわよ。秋と一緒にいると、ナンパしてくるんだから、秋が目当てに決まってるじゃないの。」

麻美や鈴はもちろん。和美など高校で一緒にいる者たちも秋の周りにいる女性たちは一定以上可愛いのは事実だ。そしてそんなメンバーに囲まれているからか、秋には自分よりも周りの子たちの方がモテると思っている。竜や司や浩太と話をしている時でさえ、自分がモテていることにあまり実感がわいていない状況なのだ。

そんな秋に対して和美は今更ここで説明しても理解してもらえないことが解りきっているので、諦め半分といった様子になり、そこからたわいもない会話が続く。もう少しで海良町といったところで、事件は起こった。時間的に小学生などの小さな子どもが登下校する時間帯だったのが、秋の不幸を呼び寄せてしまったらしい。

「あ、危ない!」

公園で遊んでいた小学生の子どもがボールを追いかけて車道に飛び出してしまった。そこからはまるで映画のワンシーンを見ているようだ。車はとある人物のことを見ていたために、子どもに気づくのが遅れる。自転車を飛び降りた秋は、持ち前の運動能力を発揮して、子どものもとに駆け寄ると、公園の周りに植えられている植木の方向に向かって投げ飛ばした。多少の怪我はするかもしれないが、これで子どもは安全だ。

キキ~!!

ブレーキの音が鳴り響くが、残念なことに完全に止まることはない。そのあと大きな音をたて、秋の体は宙に舞うことになる。





『流石に、これは危険なんじゃないの?』

『大丈夫ですよ。和美さんも随分場慣れしてきましたから、冷静に対処して、すぐに救急車が駆けつけます。』

『お久しぶりです。未緒さん。』

『はい。ご無沙汰しております。』

『今回の臨死体験は生き返ることが確定しているから、確かにそこまで不安は無いんだけど、それでもあの怪我はちょっとやばいと思うよ?』

『大丈夫です。あれだけの切羽詰まったタイミングで受け身がとれるようになってますので、見た目よりも怪我は大したことないんです。』

『全然大丈夫じゃないよね?柔道をもしやっていなかったらって考えたら、物すごい危険だったんじゃないかな?』

「ブレーキを踏んでいたと言っても、あれほどの衝撃ですからね。しばらくの入院は免れません。」

『そっか・・・そうだよね。』

秋も流石に臨死体験には慣れてきたわけで、そのあたりについては諦めが入っているのだが、それでもこうして何度も冥界のお世話になるのは辛いらしい。落ち込んでいる秋に何か話題はないかと奮闘する未緒だったが、秋をもっと苦しめてしまうような話題しか持ち合わせておらず、口から出てしまう。

『そ、そういえば、今回の事故でちょっとした変化があります。簡単に説明するなら、記憶喪失みたいなものです。』

『え!?き、記憶喪失?』

『は、はい。』

秋の驚き方に話題に失敗したことに気づいたが、ここでやめてしまってはいけないと未緒は続きを説明する。

『でも、安心してください。完全に記憶がなくなるというわけではありませんから。どちらかというと、記憶の復元にも一躍かいますから。』

『記憶の復元って?ま、まさか・・・』

『はい。和也さんの時の記憶が顕著にあらわれ、次の臨死体験まで、秋さんとしての記憶が封印されることになりました。』

『ちょ、ちょっと待ってよ。それって、体は女の子だけど、心は男の子って状態になるんじゃないの?』

『そうですね。でも、大丈夫ですよ。元は同じ人ですから。』

『全然大丈夫じゃないと思うんだけど・・・』

未緒の説明はかなり問題のあるものだったが、病院に向かう救急車の中で意識を取り戻すと説明されて、秋は不安を抱えたまま冥界での記憶を処理してもらって現世へと帰っていく。今こんなにも明瞭な記憶が、いきなり変化してしまう辺りに不安を感じながらも、自分の力ではどうすることもできずに、未緒の促すままに帰っていく秋だった。

『ぼんやりと、何かが見えだす。俺は何をしてたんだっけ?そうだ、子どもをかばって車道に飛び出したんだ。あの子怪我してないかな?大丈夫だったかな?』

意識がもうろうとする中、和也は自分の心配よりも、他人の心配をしていた。自分のこそ車にひかれて大変な怪我を負っているにもかかわらず、他人のことを考えている辺りに、こういった経験に対する慣れが感じられる。

酷い事故だったにもかかわらず、秋は一命を取り留めたばかりではなく、すでに意識があると聞いて、安心して病院に向かう好美と武満。利也は仕事が忙しいらしく、少し遅れるらしい。

「調子はどうなの?」

「母さん。大丈夫だよ。事故に会ったっていうのに、むしろ体が軽いくらいだよ。」

「そうか。本当に心配ばかりかけて。和美ちゃんから連絡が来た時には本当に心配したんだぞ。お父さんも仕事が終わったら顔をだしてくれるみたいだから、それまでゆっくりしてるといいよ。それとも、竜たちが来てくれた方がうれしいか?」

「竜と司も来てくれるのか?でもあいつらも忙しいだろうし、別にいいよ。大した怪我でもなさそうだしね。」

「車にひかれた人間のセリフじゃないな。もっと自分を大事にしろよ。」

「解ったよ、兄さん。」

秋のそのセリフで、好美も武満も違和感を感じる。秋は普段武満のことを武兄ちゃんと呼んでいなかったか?そういえば、好美を呼ぶときも普段のお母さんではなく、母さんと呼んだ。そして、何よりも、小学生の時以来で忘れていたが、男言葉に戻っている。

「秋?どうしたんだ?なんだか・・・」

「ん?今の季節は冬だろ?」

違和感の正体がはっきりとした。好美と武満は、秋に少し席をはずすと言うと、医者のところへと急いだ。医者の説明によると、外傷は大したことはないのだが、頭を強く打った影響で一時的な記憶障害が起こっているようだ。生活にはなんら支障はでないらしいが、二人が来るまで何度もCTなどを撮って脳などの神経系の精密検査を実施していたらしい。

「先生、秋は大丈夫なんでしょうか?」

「あれだけの事故ですから。私どもとしても何とも言えません。今は安定していますが、神経は一度傷がついたら治るのが難しいので、ひょっとしたら後遺症が残るかもしれません。今は大丈夫でも、後々問題が起こる可能性もありますので、しばらく入院することを勧めます。」

「はい。お願いします。」

一生の問題であることもあり、秋には無断で入院を決める。保険がきくので、金銭的にそれほど負担がかかるわけでもない。もちろんタダで入院できるわけではないので、辛いのはそうなのだが、秋が高校も特待生で入ってくれたので、生活に困るほどではない。

「お母様。本当に申し訳ありません。」

秋の病室に戻ろうとしたら、目を真っ赤に腫らせて謝ってくる女の子がいた。先ほど蟹津家に電話をくれた和美だった。好美も武満も和美に対して、救急車を呼んだり連絡をくれたりと、感謝の気持ちこそあれ、攻めるつもりなど毛頭なかったため、笑顔で迎えると、その気持ちのままを伝えた。

「そんなことありません。私が一緒に帰ろうって誘ったばかりに、秋は竜くんの部活が終わるまで、残ろうとしてたんです。私が無理やりさそったばかりに・・・」

もう一度泣き崩れる和美に、自分たちでは何もしてあげれないことを理解した二人は、和美を連れて秋のところに行くのが良いのか、それとも事故の影響で記憶喪失になっている秋に合わせるのはまずいのか判断に困る。

「母さん。ここで秘密にしていても、いずれ解ってしまうことだと思う。それに、どれだけ記憶を失っていても秋は秋だよ。きっと元気な様子を見たら、和美ちゃんも泣きやんでくれるさ。」

「そうね。」

二人は結局和美を秋の寝ている病室へと招き入れることにした。一人で入ることにためらっていた和美は、二人に促されるまま、病室へと入っていく。

「和美。心配かけてごめんね。和美が助けてくれたんだろ?ありがと。」

「ううん。本当にごめんね。」

「なんで謝るんだよ。俺は和美に助けられたんだぞ?看護婦さんの話では、しばらく入院することになったみたいだけど、体はこんなに元気だから、すぐに退院するから安心してくれよ。」

「ええ、秋だったら平気よね。」

「秋?だから、今は冬だって、そういえばさっき母さんたちもそんなこと言ってたよな?ひょっとして、気づいてないだけで、一年近く寝てたのか?そりゃ心配されるわな。」

「え?どういうこと?」

「いや、自分では事故のあとすぐに起きたつもりだったけど、実はかなり長い間寝てたんじゃないかって思ってな。でも、それだと救急車に乗ってた意味が解らないか。」

「一年も寝たきりなんてなってないわよ。秋はちょっと頭を強く打ったみたいで、記憶がおかしいみたいなの。秋ってさっきから言ってるのは自分の名前よ。」

「え?自分の名前?」

「そうだろ。お前の名前は蟹津秋。他にも記憶がおかしくなってるところがあるかもしれないが、今は無理して思い出さなくて良いから、とにかく安静にしてろ。」

「何言ってるんだ?俺の名前は和也だろ?記憶喪失?うそだろ?」

「もう、本当に混乱しちゃってるのね。和也だなんて、男の子に着けるような名前つけるわけないじゃないの。」

「へ?え?えええええええええええぇぇぇ!!!!!」

そこまで言われて初めて秋は自分の胸に突いている膨らみの存在に気づいたらしい。そして、それを鷲掴みにして絶叫した。自分以上に混乱している秋の様子をみて返って落ち着きを取り戻した和美は、秋の様子を見て何かに気づいた様子だった。

「ねぇ。ひょっとして、和也くんは自分が女の子って気づいてなかったの?」

「いや、女の子も何も、俺は昔から男だろ?」

「そうなの。解ったわ。お母様。お兄様。ちょっと二人で話したいことがあるんですが、よろしいでしょうか?」

「え?でも、秋はこんな状態だし・・・」

「無理を言って申し訳ないのですが、私も事故現場にいて思うことがたくさんありますので、ちょっと話したいんです。」

そう言って、和美は好美に頭を下げる。武満も好美も和美には感謝していたので、少しなら、と許可を出す。何かあったら外にいるから呼んでほしいと頼むと、二人で廊下へと出て行った。

「改めて聞くわ。あなたの名前は和也で間違いないのね?」

「ああ。それがどうしたんだ?」

「ううん。何でも無いの。ねね。私と和也って付き合っていたわよね?」

「ああ、確か高校の時だったかな?ホントに短い間だったけどな。」

「も、もう一度やり直さない?」

「え?だって、あの時お前女の子しか好きになれないって・・・」

「良いの。あの時のことはもう水に綺麗に流してちょうだい。ね?お願い・・・」

「いや・・・だって、今俺には彼女がいるからさ。」

「そ、そうなの・・・じゃあ、彼女がいなかったら、私のこと彼女にしてくれる?たとえ彼氏がいても。」

「はい?か・・・・」

秋の言葉を遮って和美は言葉を続ける。

「はいって言ったわね。彼氏がいても、彼女がいなかったら付き合ってくれるのね?」

「え?ちょっと待ってよ。前に付き会った時もそうだったが、強引すぎるって、ちょっとは考えさせてくれよ。」

「ダメ、真実を知っちゃったら、絶対にノーに決まってるもの。今つきあうって言ったこと絶対に守ってね。」

「まてまて、俺は付き合うなんて一言も・・・」

「じゃあ、お母様を呼ぶから、今日は帰るわね。明日もお見舞いに来るから、私は秋の彼女よ。良いわね。」

「ちょま・・・」

和美は言いたいことを言って病室を出てしまった。その顔には廊下で泣いていた少女と同一人物とは思えないほどの満面の笑みをたたえて。

「どうなってるんだ?」

「秋?和美ちゃんと何の話をしてたの?」

和美と入れ替わりで入ってきた二人は余りにも嬉しそうな和美の様子に良く分からない顔をしながら秋にことの真相を訪ねる。

「なんか、俺とやり直したいって言ってた。」

「あら。それでゆるしたの?」

「かなり一方的にだったけどね。まぁ、明日も来るって言ってたから、大丈夫だろ。」

和美について良くしらない好美は秋のその言葉で仲直りをしたと勘違いをして、事情を知っている武満は、ヤバイと感じた。

「まぁ、竜がもうすぐ来るみたいだから、その時事情を説明したらいいよ。今は記憶があいまいだからよく解ってないだけだろ。」

「確かにそうかも。てか、なんで俺女なんだ?」

「はぁ・・・やっと女の子らしくなってきたと思ったのに、まさか男の子にもどっちゃうなんて、本当に竜くんが来た時大丈夫かしら?」

体が元気なのを理解した好美は、あながち間違っていない心配をし始めた。和美も、竜が来る前に先ほどの会話をしておかなければならないことを理解していて、告白というよりも強制的な承諾を得たのだから、竜たちが来た時には大問題になっていることだろう。

入院が決まり、色々と準備があるので、好美は武満を置いて一端家に帰ることになった。武満はつい最近卒業論文を出し終えたので、あまり忙しくないので、ここにとどまって様子を見ていることにしたらしい。好美が帰ってから、10分ほどたち、竜と敦が現れた。敦から優花たちには連絡が行っており、竜から司たちにも連絡がしてあるので、明日にでもみんなでお見舞いに来てくれるという。

「しかし、秋が男っぽいのは久しぶりやな。」

「なんだよ。竜まで俺がまるで女の子してたみたいな言い方するなよ。」

「記憶が無い間に秋は女の子しとったんやで?体は完全女の子やからな。」

「うっせ。それでも俺は男だって言ってんだろ。この調子じゃ司が来ても同じことがおこりそうだな。」

「そりゃそうやろ。小学校の時をしっとる奴らはみんな秋の男勝りを覚えとるからな。にしても、女だった記憶が全くなくなるなんて、どんな事故したねん。」

「だから、子どもを助けてだなぁ。」

「なぁ、竜。俺にはこんなつーちゃんは違和感だらけなんだが・・・」

「せやろ?俺も男勝りの秋なんて久しぶりやからな。でも、昔はこんなんやったんやで、その影響か未だに女の子から告白されるからな。」

「ああ、そういや、さっきも告白されたぞ。和美がなんかやり直したいって言いだして、結局無理やり彼女になって言った。」

秋は先ほどあった事実をサラリと言ったつもりなのだが、竜と敦からすればそれは大問題だった。特に竜の顔が真っ青になったことに疑問を感じた秋は、不思議に思うと、竜に問いただす。

「どうしたん?いきなり黙って、しかもなんか顔が青く無いか?」

「いや、記憶喪失だったな。まぁ和美ちゃんも悪気があったわけじゃないだろうから、あとでちゃんと断っておくんだぞ。」

「ん?なぜに標準語なんだ?なんか俺に隠しごとしてるだろ?大丈夫だって、恵美がおるんに別の彼女作ったりしないから、和美にはちゃんと断るって。」

「恵美ちゃんが誰かはしらないが、つーちゃんは今竜と付き合ってるぞ?」

「はい?今なんて?」

「だから、つーちゃんと竜は付き合ってるんだよ。」

「いや、だって俺も竜も心友だろ?」

「心友だけど、付き合ってるよ。」

「だって、俺も竜も男だろ?」

「俺にはつーちゃんは女の子にしか見えないよ?」

「え?あれ?ええええええええええ!!」

本日二度目の絶叫に、流石に看護婦さんからお叱りを受け、竜と敦は帰ることになった。しばらく武満と二人っきりだったが、好美が来て荷物を持ってきてくれたのを機に、秋はもう大丈夫だからと二人を帰すと、一人で考え事をした。病室の中、色々あって眠いはずなのに、考え事が多すぎて寝付けない秋がいた。





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