チャプター1
死神との会話
「ここは??」
俺はあたりを見回し、今の自分の様子をゆっくりと確認した。
大通りの交差点上空、交差点の中は大きなトラックと泣きじゃくる男の子とそのすぐ隣にはぐったりとして横たわる青年がいた。
すぐに救急車が呼ばれたようでサイレンの音が近づいてくる。
「どいてください。」
救急隊員は男の子と青年を確認すると、男の子は軽傷を負っているものの、元気なようなのでそのまま乗せ、青年は意識がないようで心肺蘇生を始めた。俺は緊急事態にゆっくりと近づいていき絶句した。
「俺が倒れている?」
今、心肺蘇生を受けている青年は事故の影響で傷だらけになっているものの間違いなく俺だった。
21年間見てき俺の顔を、鏡を通してではなく、まるで他人のようにして外から眺めるのは嫌な気分だった。
心肺蘇生を一通り終えたのか隊員たちはタンカで救急車に乗せると病院に運んで行ってしまった。
「俺、死んじゃったんだ。」
ゆっくりとつぶやくと、後ろから声がかかった。
「大正解!!蟹津和也は12時24分をもちまして、死んでしまいました。」
交差点の上で浮遊していた俺の後ろからいきなり声がかかり、驚いて振り向く。
そこには和服姿に、赤い髪をポニーテールにして長く後ろに垂らしており、身長よりも長い杖をもった女性がこちらもまた空中にゆったりと立っていた。
「だれ?というか、人の死をそんなはっちゃけた雰囲気で言わないでもらえるかな?」
「あら、冷静ね。死んじゃうとパニックになる人が多くてカウンセリングも兼ねて訪れるから明るく登場するのはいつものことなのよ。」
「ああ、つまり死んだことを理解してもらうために話がしやすいように気さくなキャラを演出しているってことなんだ。」
「そうそう、だからこのキャラは営業用なのよ。」
「冥界の番人がうそついてもいいの?」
・・・・・・
「なんで出会って数秒で状況を認識するだけじゃなくて私の性格まで分析するかなぁ。」
「まぁ、これで鬼人の人に会うの三人目くらいだから仕方ないさ。」
「そうなのよね。なんであなた毎回鬼人と出会うほど死にかけるのに生き帰っちゃうのよ。」
「毎度偶然が重なって生き帰れただけで俺は何も特別なことはしてないぞ。」
ここで、女性は空中に手を伸ばすと何かをつかむような動作をしておもむろに手帳のようなものを取り出した。
これも毎度のことなので俺はさほど驚きもしない。
「エンマ帳によると、21年と8カ月で臨死体験36回で、初めては10歳の時に川で溺れた友人を助けるために溺死しかけ、引率していたの教師が心臓マッサージをしてくれたため友人と共に一命を取り留める。とあるわね。」
「ああ、あの時浩太は泳げないのに深みにはまっちゃってさ。
パニックになって足が着く所まで来てもあばれてて、油断した時に一発もらっちゃって水の中に沈んだ時はもうむりかなぁっておもったね。」
このような会話も35回目ともなると自然になってくる。
鬼人の人たちは俺が臨死体験をすると毎回俺が蘇生するまでの間俺の身の上の話を聞いたり、自分たち鬼人の仕事の話をしたりして俺の相手をしてくれるのだ。
「ところで、あなたの名前は?」
「ああ、私は霞よ。霞様でもカスミンでも自由に呼んでね。」
「わかった。霞さん。
それで今回もこうして話してるってことは前の洋司さんや未緒さんみたいに蘇生の手続きをして臨死経験の記憶の抹消をして生き帰るの?」
鬼人の人たちはそれぞれ担当地域があり、洋司さんは初めて出会った鬼人で、見た目は30くらいのナイスミドルだ。
大学に進学して一人暮らしを始めるまで、旅行中の臨死体験などを除くとほとんどこの人にお世話になったし、とても優しい人で俺は結構したっている。
未緒さんはバリバリのキャリアウーマンといった様子で、大学に進学して都心にうつってしまったので担当地域がかわったらしく、しかも人が多ければ仕事も多いらしくいつもテキパキと任務をこなしている人だった。
「いきなり、選択肢の斜めをいくとは・・・・まぁいいわ和也くん。
洋司様や未緒から聞いてると思うけど、あなたは特別だから臨死時の記憶を上手に調節してこうやって魂が肉体から離れたら記憶を取り戻す様にするのが普通ね。」
これには深いわけがある。初めのころは毎回記憶を全て消して現世に戻っていた俺なのだが、その数があまりにも多くなってくると、洋司さんは毎回パニックを起こしている俺を憐れんで、俺を救う手を考えてくれた。
田舎の担当の鬼人とはいえかなりの権限をもっていたらしく、冥界に掛け合ってある程度の記憶を臨死体験と同時に回復できるようにして、できるだけ俺の負担をすくなくできるように処置してくれたのだ。
当時まだ幼かった俺は洋司さんの優しい心づかいに感謝し、生き帰るまでの時間を泣かずに過ごせるようになったのだ。
「洋司様の心優しい配慮のおかげで冥界ではあなたが臨死体験をするときは丁寧に扱うようにと命令が出たくらいなのよ。」
未緒さんと洋司さんの敬称の違いや明らかに語っているときの雰囲気がおかしいので尋ねてみた。
「霞さんって、洋司さんのこと好きなの?」
「ば・・あなた、そ、それは・・・・」
分かりやすい反応をありがとう。
鬼人の方々も人間とは全然違うが冥界で生きており、恋をしたり、家庭を築き子孫をのこしたりするのは同じだと洋司さんから昔おしえてもらっていた。
そして洋司さんは俺からみてもとてもいい人で、仕事もできることからモテるだろうことは察していたが、霞さんも洋司さんのナイスミドルな微笑みの虜の一人らしい。
「洋司さん、この前里帰りした時の臨死体験の時、俺につきそうことが減ったから仕事が暇になった。みたいだから今度デートにでも誘ったら?」
これは事実で、通常の死亡と違いいろいろな報告書が必要となる臨死体験者の発生はそれだけで激務と呼べる状況だ。
俺の場合は特別な記憶操作が必要でしかも実家周辺で臨死体験をした時はいつも洋司さんだったことを考えてもかなり広い範囲を担当している様子なので洋司さんの実力のすごさが分かるというものだ。
「そうなのよ。あなたが思っている以上に洋司さんって仕事が忙しくってデートに誘ってもほとんど都合がつかなかったのよね。」
「それは悪いことをしたね。じゃあこれからは少しは仲良くできるね。」
「ところが、そうでもないのよ。」
「え?だって洋司さんも未緒さんもこんな臨死体験をするのは俺の他には2000年も前に一人いたくらいだって・・・・」
「そうなのよね。でもイエスの場合は特殊な理由があったから鬼人はあんまり関与しないで自分の力で死んだり生き帰ったりしていたから冥界の仕事が増えることはなかったのよ。
あなたの場合は本当に偶然だけで臨死体験をしまくるんだからどうしても鬼人の仕事は増えちゃうし、今後大学をでたらあなたは実家の方にもどっちゃうじゃない。」
「そっか、ここでの記憶は無いからどうしても大学卒業後も通常の生活をしちゃうと実家にもどっちゃってまた洋司さん激務になっちゃうんだね。」
「あんたね・・・一生のうちでも臨死体験なんて1回もしないのが普通なのに半年に一回は必ず、短いときには週に二回も臨死体験する生活のどこが通常の生活なのよ。」
「しょうがないじゃん、エンマ帳に全部書いてあるんでしょ?入院費は保険にはいっているから大丈夫だし、というかむしろ収入の方が多いし、洋司さんに聞いた話だとどんな理由であれ記載後のエンマ帳の改ざんは最高レベルの大罪であり冥界のトップですらできないんでしょ?」
「はぁ・・・・こんなに冥界について詳しい人間なんてあなたくらいのものよ。
確かにエンマ帳の改ざんは大罪だし特に寿命などの命にかかわることはたとえ冥界のトップであっても改ざんは大罪以前の問題で不可能よ。」
「うん、ということで今後も霞さんの担当地域で臨死体験した時はよろしくおねがいします。」
「ああ、私担当地域なんてないわよ。」
「え?どういうこと?」
今日は大学のサークルの用事で少し遠くまできていたので、あまり距離が離れていないとはいえ未緒さんの担当地域から外れてしまったのだと思っていたが、どうやらそうではないらしい。
霞さんの様子をうかがうと、少し言い出しにくそう、でも何かをいわなければと思いをめぐらせているのがわかる。
「これは、まだ決定事項じゃないから落ち着いて聞いてほしいの。」
前置きをいれるあたりが逆に緊張を誘うが、一生懸命なので俺はゆっくりうなずく。
「順序だてて説明するわね。あなた、和也くんは250歳近くまで生きて、その間に臨死体験を約700回もすることが決まっているわ。」
「おい、エンマ帳の内容は門外不出でたとえ記憶がなくなるとしても一般人の俺には教えちゃいけないことになってるんじゃないのか?」
そうなのである。
俺もさすがに何度も臨死体験をするので洋司さんや他の鬼人の人にエンマ帳の内容を質問したことがあるが、その都度“教えられない”の一点張りだったのに、霞さんはそれをいきなり暴露した。
「本当に今回は特別だから、いいのよ。」
要領を得ない説明だが、それについてもきっと後々説明してくれるだろうとおもいとりあえず先を促しておく。
「ええ、本来エンマ帳は自我をもつ人間にしかなく、その他の生物は死ぬと冥界に迷うことなく迎えるシステムが存在しているのは知っているわね?」
俺はまたうなずく、幼いころから洋司さんが会話の種として鬼人の仕事について色々おしえてくれたので機密事項でもなければ俺の鬼人や冥界に対する知識は人間で一番なのは間違いないだろう。
本来の臨死体験者は鬼人によって夢を見せられ、その夢はその地域によっておおむね決まっているため三途の川などの伝承の真相だったり、臨死の時間が短い場合は夢を見せないため幽体離脱なんて話があったりすることなど、本来は知らないであろうことまで俺はかなりの知識をもっている。
「それで人間のために必要とされたエンマ帳はおおむね良好に作用してくれて、自我をもつ人間が冥界に行かないで現世に、留まったり、冥界を認知した人によって不要な混乱が起きることを防いでくれているわ。」
「まぁ多少の情報漏れはあるけど、基本みんな冥界なんて信じていないもんな。」
「エンマ帳ができて1000年近くなるけど、昔ほど冥界を知る人が減ったことによってスムーズな輪廻が可能になって鬼人は現世におりなくても冥界だけで過ごせるようになったわ。人間の作った紙とか印刷技術ってのは、本当にいいものね。」
「ペンは剣よりも強いからね。兵士ひきつれて無理やり連れていくんじゃなくて記憶操作や結界による情報保護だけで争いが無くなって本当によかったね。」
「・・・・」
「あんた、詳しすぎるから。まぁいいわそれよりもエンマ帳のことよ。本来人間にしか必要のないエンマ帳なんだけど、あまりにも利便性が高く、しかも最近はデータ化が進んで仕事が各段に楽になったために暇を持て余した鬼人がいたのよ。」
エンマ帳もITの時代に突入したらしい。
「それで、今までエンマ帳を必要としなかった種族もこの際だからエンマ帳による管理をしても良いのではないかということになって、まず初めにもっとも現世において重要となっている植物からエンマ帳の作成をしようとしたのよ。」
自我をもっていそうな生物がもっといそうなのに植物を先にはじめたのには少し驚いた。
「まぁ実際、植物はほとんど必要なくて、もっと先にエンマ帳が必要な種族は多いんだけどね。暇を持て余した神々の遊びよ。」
「おいおい、そんなことまで俺に話したら、霞さん鬼人最高裁判にかけられるんじゃないか?かなりの重要機密が一般人である俺にもれてるぞ?」
「大丈夫よ。私はエンマの娘だし、今回はそれらの中央の権力満場一致の依頼でもあるんだから。
中央会議に一般人の対処が議題としてあがったのも、あなたがはじめてなんだから光栄なことなんだからね。」
サラリと冥界で一番偉い人の称号とか、冥界でもっとも偉い人の集まる会議などが出てきて、俺の頭はパンクしてしまいそうだ。
「それはおいといて、その植物のエンマ帳がひとつ手違いで人間のエンマ帳に混ざってしまったのよ。
おかげで寿命は長いし人ではありえない様な情報が記載されてしかも人としての効果をもったエンマ帳が出来上がっちゃったってわけ。」
「ということは、俺は植物人間ってことか?」
「・・・・」
「どんまい」
優しく肩を叩かれた。
違うんだ、けしてシリアスな雰囲気やあまりにもすごい話にしり込みしてパニックになってこんなことを口走ったのではけしてない。
無いはずさ・・・・
「まぁとにかくよ。冥界の研究者や偉人たちが洋司様の報告のおかげであなたのエンマ帳の不備を認知しているのよ。
それで冥界のほぼ全ての機関が対応について話し合った結果あなたの今後の身の振り方の方針が決まったから、エンマの娘である私が直接あなたに接触しにきたわけよ。」
「え?じゃあ対処方法が見つかったってわけ?」
「ええ、あなたが8歳の時に会議が招集されてからだから13年もかかってしまったけどね。
二種類の選択肢から最後にはあなた自身に選んでもらうことに決まったわ。」
「13年という不吉な数字は置いておくとして、その二種類っていうのは?」
「まず、一つは簡単よ。今までと同じように生活するだけね。ただし、さっきも言ったように、あなたは今後250歳まで生きるし、700回も臨死体験をすることになるわ。
だから冥界は250年間ほぼフル稼働で働いてやっと基本業務だけが回るというエンマ帳ができる以前よりも過酷な状況に陥ることになるし、その間は洋司様のような素敵な方が灰色の生活をおくることになって、鬼人の女性の約70%を敵に回すことになるわね。」
鬼人の女性の70%は言いすぎだと思うが、エンマの娘で割と権力とかもっていそうな霞さんににらまれるだけで、すでにかなりの絶体絶命の状況になるのは間違いないだろう。
この案はあまりよろしくないようだ。
「じゃあ、もう一つの選択肢は?」
「もう一つは、冥界の再転の宝玉を使ってもう一度女の子として生まれなおすことよ。」
「へ・・・・・?」
あまりにも簡素な説明に間抜けな声が出てしまった。
再転の宝玉とは、世界にかかわるような出来事があったときに、鍵となる生物などを転生し直して世界をやり直す宝玉で、洋司さんの話では、ヒトラーの身長が低かったのは再転の宝玉を使って世界そのものをやり直したおかげらしい。
もし再転の宝玉を使わなかったら、地球は焦土と化し生命のいない星になっていたらしい。寿命などは書き換えることはできないが、どうしてもという場合は再転の宝玉を使い、最も世界の理に反しない方法を取られ、それによって本来の寿命が変化することがあるがそれは寿命そのものを書き換えたわけではないので許されるという。
法の目をかいくぐる悪徳政治家のようなことができるのがこの宝玉なのである。
「驚くのも無理はないから説明するわね。再転の宝玉の使用条件は、知っているわね?
世界の危機となるときで、かつ再転の宝玉を利用して世界が救われる状況にあり、前回の再転の宝玉の使用から少なくとも20年は経過していること。
そして最後に世界の理を壊すような行為を行わないこと、以上よ。」
「再転の宝玉については知っているよ。一番最近つかわれたのが50年以上前だってことも。
でも、他の条件は全部だめなんじゃないのか?」
「そうでもないのよ。さっきも言ったけど250年も冥界の業務が凍結するのは十分な世界の危機よ。
女の子に生まれ変わってくれるとシュミレーターによると臨死体験がなんと人生で、36回で済むのよ、そのかわり寿命が400年に伸びちゃうけど、400年なら鬼人とそんなに変わらないから、36回目の臨死体験をする45歳の時に冥界で保護することができるのよ。
つまり今回の臨死体験と同じ時ってこと。」
「いや、確かに世界の危機ってとこはわかった、さらになんで今提案されたかとかその他諸々の事情もなんとなくつかめた。
ただ、俺が女で生まれるのって世界の理からかなり反しているんじゃないのか?たしか雌雄の決定ってかなりの重要事項にはいっていたはずだよな?」
「ほんと、無駄に詳しいわね。まぁ洋司さんの説明が丁寧で覚えやすいのもあるでしょうけど。」
霞さんの洋司さん贔屓はかなりのようだ、これは本格的に第一の選択肢は選びにくいぞ。
「あなたの場合は、どちらでもよかったのよ。というか正確に言うならば植物のエンマ帳がまわってきたんだから本来どちらも持っていて、人間に生まれるために便宜上男にしただけだから。
あなたが望むなら両性具有なんてのもできるけどそうすると寿命が少し伸びるし臨死体験回数もそこまで減らないから今回の場合は女性になるのがベストね。
決められたものを変える必要がないため世界の理を最も守った形が“女性として生まれ変わる”となるわけよ。理解したかしら?」
第一の選択肢を利用することの弊害もわかった。
再転の宝玉のことにしてもある程度理解している。冥界の事情や今後のことを考えると俺が女として生まれなおす方が今の説明を聞いた限りでは周囲に迷惑をかけないことも理解できた。
しかし、
5分ほど時間をかけてじっくり考えてやはり変わらない答えを口にした。
「俺さ。今の人生確かに臨死体験しまくりで波乱万丈だけど気に入ってるんだよね。男だからこそ仲良くなれた友人もたくさんいるだろうし、21年間で36回も死にかけててもすげぇ大事におもってくれてる親友、いや、心に友って心友と言った方がしっくりくるようなやつもいる。そいつと別の出会い方をする勇気が俺にはないから・・・」
「まって、その先はまだ言わなくていいわ。
今回私が来たのは36回というシュミレーターで出された最後の臨死体験と同じ時に来たのと議決が多数の賛成から満場一致に変わったの以外にも、現世でのあなたの立場の変化にもあるの。」
「ん?冥界の理由以外にも、俺の立場の変化?」
「ええ、今回の事故は偶然病院の近くでの事故だったため応急処置が早く一命は取り留めるとはいえ、いろいろと変化があるし、蘇生までに14時間もかかるのよ。
事故にあってから5時間くらいがすぎたからあと9時間くらいはあるから、その間にゆっくり考えられるから蘇生のための処置もあるから、明日の朝の4時までもう一度身の回りのことを確認してから答えてちょうだい。
私も他に仕事があるから明日の朝4時にあなたの体の枕元にきてね。」
意味深な言葉を残して霞さんは自分の身長よりも明らかに長すぎる杖をくるりと回すと穴のようなものを作りそこに入っていってしまった。
俺は、基本的にそばに洋司さんとか未緒さんとか他の鬼人さんたちがいるものの臨死体験なれしているため魂だけでも自由にうごけるため、まず病院に行って自分の体を確認にしに向かうことにした。