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傷だらけのGOD 樹海の怪 地獄のサバイバル!  作者: 吉田真一
第11章 追跡
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第5話 防犯カメラ

ポールはさり気なく警察手帳? をチラつかせる。それがフィットネスジムの会員証である事は言うまでもないが......いきなり警察と言われれば、多少なりとも動揺を見せるのが人間の常。そしてレジの内側に立つこのオタク男もその例外では無かった。


「けっ、警察?! ちょっと今店長が不在なんですが......ど、どうしよう」


期待通りの狼狽振りだ。案の定フィットネスジムの会員証などには目が行っていない。


「早く見せなさい。逆らうと公務執行妨害で射殺......いや逮捕するわよ!」


この迫力は一体どこから出てくるんだ?......あんな怖い顔で言われたら、誰でも竦み上がるに違いない......やっぱこの人これが天職だ。お、恐ろしい......


「射殺? 逮捕?!......わっ、分かりました。どうぞこっ、こっちです!」


精算途中の客を放り出して、レジ裏の事務所に駆け込む店員。そこまで焦らなくてもいい気がする。


「さぁ、行くわよ」


「了解デス」


二人は互いにアイコンタクトを送ると、ざわめき立つ客の目を他所に事務所の中へと進んで行った。


「こちらです」


事務所の扉を開けると、すぐ正面の机の上に防犯カメラのハードディスク。机の横の棚にはモニターが置かれている。モニターの画面は全部で4分割。レジに1ヵ所。店内売り場に2ヵ所。そしてもう1ヵ所は駐車場を映し出していた。そして駐車場の先には、前面道路の様子が鮮明に映し出されている。


我が予測に誤りなし!


美緒の顔が見る見るうちに紅潮していく。


「よしっ、お前はレジに戻ってよし! ご苦労!」


「はいっ、戻ります!」


店員は美緒に一礼すると、待たせている客の元へ一目散に駆け出して行った。


何なんだ? この一瞬にして出来上がってしまった上下関係は?......美緒さんも美緒さんだけど、この店員もちょっとどうかしている気がするんだけど......


「さぁ、見ましょう。ポールさんお願い」


「分かマシタ。店長が帰ってクル前にやっちゃいマショウ」


ポールは素早く椅子に腰掛けると、ハードディスクの操作を始めた。


「12月24日の17時15時分過ぎデスネ......」


ポールは監視画面から再生画面に映像を切り換えると、時刻を昨日の犯行時間へと巻き戻していく。


「ハイ17時15分デス。ここから見ていきマスカ」


モニター画面の左上には再生時刻が映し出されている。二人は身を乗り出し、食い入るように画面を見詰めた。駐車場には数台の車が停められており、その先に見える幹線道路では、断続的に行き来する車の様子が映し出されている。映像はカラーだ。しかも思いの外、鮮明に映し出されている。


これは結構いけるかも......胸の高まりを緒さえ切れない。


「17時20分......そろそろよ」


「焼鳥屋の信号につかまってるコロデスネ」


ドクン、ドクン......


二人の心臓が高鳴る音が静寂した事務所内に響き渡る。


そろそろ来る!......


やがて正面から一台の黒いワゴン車が画面中央に現れた。その車は信号を右折し、コンビニの前を見事に通過してく。


「!!!」


「!!!」


二人の血圧は一気に急上昇。顔が紅潮を始めた。


「今のだ! ポールさん巻き戻し!」


「了解!」



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