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傷だらけのGOD 樹海の怪 地獄のサバイバル!  作者: 吉田真一
第11章 追跡
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第3話 犯人像

「おじさんそいつの顔見た?! 何か特徴はある?!」


「ホンノちょっとした事でもいいんデス!」


思わず美緒とポールは身を乗り出した。


「ちょっと、どうしたんだよ怖い顔して......ああ......顔は見たよ。でも車のガラス越しだったからな......帽子被ってたし......多分今時の若いあんちゃんだったと思うよ。そう、色黒で髪の毛金髪だったかな。あとはちょっと覚えてないな。昨日の事だし。そうだ、信号青になると、ここのバス通りを左に曲がってったっけ......どうだ? 参考になったかい?」


「ディーゼル車に改造車。色黒に金髪の若造ね。凄い参考になったよ。有り難うおじさん! また買いに来るから!」


「なんだ今日は買ってかないのか? まあいいや。また待ってるぞ。お子さんに宜しくな。可愛いむすめさんだから将来が楽しみだな」


足早に去っていく二人に主人は手を振って送り出した。


もーちゃん......美緒は込み上げてくる涙を、風で吹き飛ばした。絶対に、絶対に見付けてみせる!


「ポールさん。何か顔写真付きの証明書とか会員証とか今持ってる? 運転免許証以外で」


美緒は焼鳥屋の信号を誘拐車両と同じく左に曲がり、バス通りを南に進みながらポールに問い掛けた。結構な歩行スピードだ。ほぼ競歩に近い。


「ハァ、ハァ......ナニ? 証明書?」


ポールは完全に息が上がっている。美緒のペースに着いていくにはもう走るしかない。


「そうよ。顔写真付きのやつ」


「フィットネスジムのなら今持ってマスケド......そんなんでイイデスカ? ハァ、ハァ......」


「十分よ。すぐ出せるようにしておいて」


美緒は歩くスピードに更なる加速を加えていく。先程までの一通とは違い、ガードレールで保護された歩道は実に狭い。美緒の殺気迫る突進に、歩道を歩く人々は皆道を譲った。やがて正面に大きな幹線道路が見えてくる。


『蔵前橋通り』......頭上に掲げられた看板にはそのように書かれていた。東京東部と都心を結ぶ幹線道路だ。この信号を右折すれば、各所の高速道路の入口へと繋がる。美緒は信号を南側に渡ると、そこでようやく足を止めた。


「美緒サ~ン......待って下サ~イ!」


今にも赤に変わりそうな横断歩道を必死に渡るポール。最後には足がもつれて豪快な転倒を見せてくれた。


「ノウァッ!」


ガシャン!


転がった拍子に止められていた自転車が見事にひっくり返る。


「イテテテテ......」


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