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幽怪百物語  作者: 背戸山葵
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第四十一話 トカゲの能力

 東京の雑居ビルの中にある飼育部屋を改築したような爬虫類カフェに行ったときに若い女の店員さんから変わった話を聞いた。

 というのも、トカゲというのは幽霊を見ることができるのだそうだ。

 トカゲには目と目の中間に第三の目と呼ばれる器官がある。

 店員さんが言うには、トカゲは人がやってくる時に、入り口を凝視する習性があるのだが、まれに何もない部屋の隅をじっと見つめ続けることがある。

 一匹だけではなく、その場にいるトカゲ全部が同じように。

 霊感があるという彼女の爬虫類仲間に聞いてみたところ、その行動は“来ている”時にばかり見られるという。

 人間には感じられない何かを、第三の目で視ているのではないか――店員さんは、私にはわからないけどそうだったら面白いよね、と語っていた。

 その爬虫類カフェでも、誰もお客さんがいないのに、トカゲたちが一斉に部屋の隅を見つめることがあるという。

 後で調べてみると、これは頭頂眼と呼ばれる生物学的には原始的な目が退化した器官であり、本来の眼と同じような構造を備え、太陽の位置を測る機能があるという。

 人間にも同じように第三の目の痕跡である松果体というものが存在する。

 見えてしまう人、というのはこの松果体が何らかの影響を及ぼしているのかもしれない。


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