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パーティーの続き・・・

今日も投稿できた。

 

 「アレン様、私こういう場所で踊るのは初めてでとても緊張しているのですが・・・もしかしたら足を踏んでしまうかもしれません」

 

 私の話を聞いたアレン様は、笑っていた。


 「もし踏まれそうになったら、上手くよけるよ。だからソフィアは何も気にせず力を抜いて、僕と踊ろう」

 「よろしくお願いします」


 音楽に合わせてステップを踏む、アレン様のリードに体を任せる。

 ダンスのレッスンでしみついた動きが自然と体を動かす。

 しだいに私の緊張がほぐれていく。

 

 「どうやら、緊張がとれたみたいですねソフィア」


 アレン様が優しく話してきた。

 

 「はい、ありがとうございます。アレン様のリードのおかげです」

 「それは良かった。これでもっとダンスを楽しめますね」

 「ふふっ、そうですね」

 

 話す余裕まである自分に驚いている。

 アレン様の表情は穏やかでダンスを楽しんでいるんだと思う。

 精神年齢では圧倒的に私のが年上なのに、私よりも大人に感じてしまうな。

 これがアレン様のカリスマ性なのかな。流石、ゲームのメインキャラクター。

 『おっ!音楽が止まった』。

 

 「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね」

 

 アレン様はそっと私から離れた。

 そうすると、アレン様は私の手をとり手の甲にキスした。

 テレビやアニメでしか見たことがない光景が目の前で、おこなわれている。

 

 「では、また。パーティーを最後まで楽しんでいってください」


 そう言ってアレン様は、私の前から離れていった。

 手の甲に残る感触が消えないまま、私は父の元へ向かった。

 父の元へ戻る途中、また演奏が始まった。

 私は思わずアレン様を目で探した。

 次は誰と踊るんだろうと気になってしまった。

 しかし、アレン様は誰とも踊ろうせずまた貴族の人と話していた。

 私は、思わずホッとしてしまった。

 『まて!私は元男だぞ。なんでホッとしてんだよ。しかも、手の甲にキスまでされてよ。気持ち悪いだろ普通、何やってんだよ私~!』。

 気持ちを落ち着かせようと深呼吸していると、私の周りから微かな話し声が聞こえてきた。

 【なんでアレン様はあの子としか踊らないの?それもあの子の気取った感じ、自分は特別だと思っているの生意気ねあの子名前なんて言うのかしら?】と私の事を言っているとしか思えない悪口があちらこちらから聞こえてくる。

 私だけがアレン様と踊った事を嫉妬した令嬢達が話しているのだろう。

 これが女の妬みか。怖いな女って生き物は、男だったころのは感じることが無かった感覚だな。

 でも、私こう見えても公爵家の令嬢なんだけどな。

 こういう場所で悪口言うのは大丈夫なのかしら?。

 『今はとりあえず父の場所に戻ろう』。


 「お帰りソフィア。アレン様とのダンスはどうだった?」


 私の姿を見た父がにやけた顔で聞いてきた。

 少しイラっとしてしまった。 

 

 「楽しかったよ」

 「そうか。ソフィアとアレン様が踊っているのを見ていると昔、パパがママと初めて踊った時の事を思い出してね。あの時は人前で踊るのが初めてですごい緊張してね、最初は全然楽しめなかったんだよ。でも、ママも緊張していたみたいで、お互いに緊張しているのがわかってね。思わず二人で笑ってしまった、そこからはすごく楽しくてね。今では最高の思い出の一つだよ」


 『なんと言えばわからない』。

 私の感想を聞いた父が勝手に昔の思い出を語っていた。

 両親の甘酸っぱい青春話を聞かされる子供はこんな気持ちなのか・・・前の人生では、経験したことが無かったからな。

 まだ、父の思い出話が続いている。

 

 父が思い出から帰ってきた。

 私は気になっていた事を父に聞いてみた。

 

 「あそこにいる令嬢の方々はアレン様と何か関係ある人達なのですか?」


 そう私が気になっていた事とは、私に陰口を言っていた令嬢達の事。

 私と踊った後、結局アレン様は誰とも踊らなかった。

 そのせいなのか、私への陰口が止むことはなく。むしろ増えたように感じた。

 

 「あそこ?ああ~あの子達はソフィアと同じでアレン様の婚約者候補の令嬢だよ。何かあったのかい?」

 「いえ、少し気になって」


 そうか、婚約者候補か・・・だからあんなに私に陰口言っていたのか。

 参ったな、なんか悪目立ちしているみたいでやな感じね。

 でも、結構いるのねアレン様の婚約者候補。

 ぱっと見6人くらいかしら・・・。あまり関わらないようにしないと。


 パーティーが終わり父と一緒に帰路に着いた。

 私が帰る時にアレン様から手紙を貰った。

 


 『屋敷に戻ってから読むとしますか』。

 

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