表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/41

今日もアレン様が・・・

最近熱くなってきて、パソコンが悲鳴をあげてる

 

 本日の勉強を終え、エマが入れてくれた紅茶をアレン様と一緒に飲んでいる。

 てか、何でアレン様3日連続で来るの?暇なの?。

 しかも、お見上げにバラの花束を持ってきてるし。昨日、私が言った好きな花がバラだったからバラを持ってきたのだろうけど。

 正直、元男だった私からしたら花束を貰っても全然嬉しくないな。

 まぁ、バラの香りは本当に好きだから部屋にあっても困る事はないけど。

 

 「で、今日も私とおしゃべりになりたくて来られたのですか?」

 「ま、それもあるけどただ単純にソフィアに会いたくてね」

 「そっそうですか」

 

 アレン様のあまりにもストレート過ぎる答えに、私は少し引いていた。

 会いに来てくれるのは正直、助かるけど。

 連日来られるのも疲れるわね。


 この時に気がつけばよかった、まっ今となっては遅いけどね。


 アレン様はそれから毎日ように来るようになった。


 毎日会ってたら話す内容が無くなって気まずくなると思っていたが、どこから話のネタを拾ってくるのかアレン様の話のネタは尽きることはなかった。

 そのおかげで私は、話のネタを探す必要はなかったのは助かっている。


 「そうだ、ソフィア。来週僕の誕生日パーティーなんだけど来てよ?」

 「誕生日パーティーですか。私なんかが行っても大丈夫なんですか?」

 「公爵家の令嬢であるソフィアなら、なんの問題もないよ」

 「そうですか、なら喜んで行きますね」

 「良かった。なら招待状を送るよ」


 アレン様からパーティーに誘われた。

 『あ~めんどくさいなパーティー』、本当は行きたくないんだよね。そういうの。


 翌日、王宮から招待状が届いた。

 パーティーのせいで今、我が家では私のドレス選びが激化していた。

 母が赤のドレスを選び、父が白のドレスを選んでいる。

 今、二人が私にどちらのドレスを着せるかでもめている。

 私はどちらでもいいのだが、貴族社会では見た目が大事らしく。こうしてドレス選びにもめている。

 

 「ソフィアはどちらのドレスがいい?」

 

 父が白のドレスの方がいいだろう、と言う目で私を見てくる。

 だが、視線を横に向けると母が無言のプレッシャーをだしている。

 私は、どちらを選ぶのが正解なのか・・・あとが怖いから母のを選べばいいだろうか、それとも父のを選べばいいだろうか。

 

 「私は・・・どちらでもいいのですが」

 「それじゃダメよ!どちらか選んで?」


 私の返答がダメだったようで、母が迫ってきた。

 赤か白、たった二つの内一つを選ぶだけで人をここまで悩ませるのか。

 

 「さぁ、どっちを選ぶんだいソフィア?」


 さらに、父からの追加プレッシャーが加わる。

 

 「「ソフィアどっちを選ぶの?」」


 二人が私に追い打ちをかける。

 私は今まで経験した事がないくらいの冷や汗をかいていた。

 まさに究極の二択を迫られている。

 『う~ん、どうしよう・・・」正直どっちでもいいんだけどな。

 どーせ、あまり興味がないパーティーに着ていく服だからね。

 『うん!?パーティー?そうだった二人の雰囲気に押されて忘れていたけど、今パーティーに着ていく服を選んでいたんだった。なら目立たない服がいいわね』。

 

 「私、白のドレスがいいわ」

 

 私の答えを聞いた父がガッツポーズを取っていた。母は一目でわかるくらいに落ち込んでいた。

 母には悪い事をしてしまったかもしれないな。

 しかし、パーティーで赤いドレスなんて着たら目立つだろうからな。これは仕方ないことだったんだ。

 こうして、私がパーティーで着ていくドレスが決まった。

 

 パーティー当日、私は父にエスコートされ王宮に向かった。

 パーティーの会場は、私がよく知る鳳凰の間だった。

 ここで私は破滅エンドを迎えるんだ。まぁ今日じゃないけど。

 私が破滅するのは学園の卒業後、アレン様の婚約者発表の日だ。それまでに私は破滅エンド回避する為の行動を起こさないと。


 パーティー会場には、数多くの貴族の方が集まっていた。

 しかも、私と同年代の子供も数多くいた。

 『良かった、私のドレス他の子と比べたら地味だわ。これなら目立たないわね』。

 

 「おっアレン様が入ってきたよソフィア」

 

 父に言われ、入り口に目を向けるとアレン様が入ってきていた。

 アレン様に目を向けていた為、アレン様と目が合ってしまった。

 私に気が付いたアレン様が、こちらに向けて手を振っていた。

 私は軽く会釈をした。

 入って来たアレン様はすぐに貴族の方々に囲まれた。

 

 「ソフィア、私達もアレン様に挨拶に行こうか」

 「えぇ、そうね」

 

 私達はアレン様の元へ向かった。

 

ブクマよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ