アリス
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不思議の国のアリスの物語は
たしか…
目の前にうさぎがいて懐中時計をもっていて
追いかけていったらドリンク飲んで小さくなって…
大冒険していくお話。
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(小さい頃の夢はセー○ームー○とかだったけどさ。悪の組織と戦う魔法戦士に憧れていたけどさ。この状況というのは…)
不思議の国のアリス風コスプレに身を包んだアリス。
(コスプレじゃなくて変身したのーっ)
とりあえず、落ち着けアリス。と自分に言い聞かせながら…
異臭を放っている女子高生はアリスを視界に入れ、雄叫びをあげていた。
「ぐぉおおおおおおおおおおおお。」
「私はただの人間なのに。ただの看護師なのに。どうしたらいいのか分からないし。もし私が不思議の国のアリスのアリスならこれが夢であればいいのに。」
そうだ、これは悪い夢、悪い夢なら覚めればいいのに。だが、そんなに現実は甘くない。アリスがもたもたとしている間に女子高生に間合いを詰められ、吹き飛ばされていた。
アリスの身体は、公園の滑り台に激しく打たれた。
「がはぁ…。」
(…痛い。痛いよ、夢なんかじゃないじゃん。)
痛みで涙がでてきている。痛みで身体を動かせないが、女子高生は関係なく次の攻撃を仕掛けようと、殺気立っていた。
(次また同じ攻撃がきたら死ぬ、、、。なんとかしないと。でも私はただの看護師。ただの看護師に何ができるのだろう。患者を人を癒すことしかできないのに。でもあの子を癒してあげたい。あんなモンスターの姿になる前は何か思いつめていた気がする。私ができるのはそれだけだ、、。)
そう思うと、両手が光だし光とともにトランプが現れた。痛みがあった身体も動かせるようになり、アリスは立ち上がった。
「心が痛いよね。苦しいよね。今助けてあげるからね。」
アリスはトランプを♡のトランプ氏をAからKまで並べた。
//あなたの心をヒーリング アリスのハートのトランプいっちゃえーーー!//
トランプが女子高生女子高生まで飛んでいき、大きなピンクのハートになり、光輝いた。黒いモヤが晴れ、もとの女子高生の姿になり、倒れこんだ。
(よかった。あの子が助かって。てか…何あの叫びは。恥ずかしすぎる。)
ありすは元の服に戻っており、懐中時計は足元に落ちていた。
それを拾おうとすると、先に伸びた手があった。
(あっ…)
懐中時計を拾ったのは、あの夏目先生だった。声をかけようとするのもつかの間、怪訝な顔でありすを見たと思ったら姿は消えていた。